国民ならば誰もが知っている英雄「蒼の騎士」
剣技において彼女の右に出る者はなく 智謀にも長け
何よりも女性が先陣を切る事が兵の士気を高めた
彼女は英雄だった
だがその英雄も戦いから身を引いてしまった
国王も病に倒れたこの国「バルキサス」は今
北に位置する国「ガルシアン」の脅威に晒されている…

今この力を失った国が戦争できるのは
友好国である「ローティス」の援助のおかげである
だがその援助はこの国を乗っ取る為の布石に過ぎない
その布石は政略結婚から始まり
国教である「ファーラム教」の宣教へと続く

ここに「蒼の騎士」の息子がいる
18年前「蒼の騎士」が戦いから身を引いた理由だ
だから彼が騎士を目指すのは必然かもしれない
彼は親友と共に腕を磨いている
武術大会で優勝し騎士の位を賜る為に

彼等は騎士になった後にどのような業績を残すのだろうか
彼等もまた英雄になるのかもしれない…