国語辞典・こくごじてん・酷誤字展・KOKUGOJITEN・孤空5時天・コクゴジテン

    ワルキューレのキコウ
     新日本キコウ


 十代の頃より親しい友人達と「日本語を滅茶苦茶にしよう」などと気勢をあげながらも、読み間違え(例 やまいこうこう→こうもう)、妙な略語、変な敬語等に、その友人達と眉を顰めあっていたという矛盾に満ちた国語人生、未だ歩んでおりまして、可能な限りワルイ言葉を使うべく努めておりまするにも拘らず、「ら抜き言葉」「ほうほう言葉」等々に馴染めずにおります。
 なかでも「〇〇かったです」言葉、「無いです」言葉は誰も問題にしていないだけに、孤独感が・・・・私の辞書に「無いです」なんて言葉、有りません、在りません
御座いません、無いったら無ーい!デス
 で?、正しい日本語、正しく悪い日本語辞典の編纂を(こりゃまた大きく出たね)、と思い立ったのであります。― て何か釈然としないって?いいのいいの、だから言ったでしょ、矛盾に満ちてるって。

 矛盾序でと言ってはなんですが、う〜ん、東風虎一所懸命に国語辞典作っているつもりが、今んとこどーしても、「ジャズミュージシャン奇行録」になっちまうんだよね。ま、大事業ですからね、この先どうなって行くかは、皆目見当もつきませんが。


あ行

アケタの店

 http://www.aketa.org/  ←ここを御参照くださいませ。


嵐が丘
 
言わずと知れた名作ってやつ。文学としては勿論、沢山在るらしい映画化された作品にも名作と呼ばれるもの多々あり?でも、私は「手旗信号版嵐が丘」がどーにもこーにも一番好きだー!

ありがとう
 中国をテーマにしたクイズをTVでやっていた。その中で、中国では卓上で指をコツコツさせる動作は、頭を下げる様子を表し、ありがとうと言っていることになると言っていた。無精者にはお手軽でいいな、と思ったものの待てよ、じゃあ、ピアノを弾くって事は、ありがと、ありがと、ありがと、・・・・・・とまあ凄い勢いで有難うを乱発している?ってまあ、どうしてこんなくだらない考えが頭をヨギッテしまうのでしょう。いやんなっちゃう。
ありがとう 2
  御覧になった事あります?セロニアス・モンクがフランスで所謂どーしよーもないバカにインタヴューを受けているヴィデオ。最初のうち二言三言答えていたモンクもそのうち、「メルシ ボクゥ」としか言わなくなる。翻訳するとしたら、どう考えても「ばーか」しか当てはまらない。これ、とてもよくありません?。「ばーか」と思ったら「ありがとう」と言葉に出す。私も是非、倣いたいと思います。

一本
 とあるサックス奏者が酒で体を壊し入院した。退院時、医者に「これからは、一日一本までにしておきましょうね」と言われ「一升瓶ですか?」 ま、よくある話だけど。

いなご
 先日、友人と歩いていたら友人曰く「私、いなごとバッタの区別もつかないの」 私曰く「いなごが茶色でバッタが緑じゃないの?」 友人曰く「いなごも緑ですよ」・・・・・!が〜ん!そうか!、いなごって、佃煮を見たことがあるだけなので、茶色と思い込んでいたよーです!

打ち出の小槌
 
打ち出の小槌屋さんのお話という、シュールで素敵で完結してない(そう、まるでジャズ!)お話がありますが、それは、偉大かつ粋なドラマー渡辺文男さんから直接聴くのが1番。


江戸っ子
 とあるサックス奏者(「一本」の人ではない)の奥さんはクラシックの歌い手で、生まれも育ちも向島という、ちゃきちゃきの江戸っ子である。この御夫婦が子供達につけた名前がなんと、「あさひ」と「ひなこ」。ここんちに遊びに行くと、「あさシー」「シな子ー」という威勢のよい声がこだまする。かっこいいー!

置き忘れ
 とあるドラマーは置き忘れの名人である。特に鍵関係に逸話が多いようだ。さる店でのリハ中、見知らぬ男が入ってきて、「〇〇ナンバーの人いませんか?」こういう時は大概いちゃもんなので、一同一瞬殺気立つ。がその人は、ドラム君が車のトランクに差しっ放しにしてあったキーを発見しわざわざ持ち主を捜しに来てくれた世にもいい人なのであった。玄関に差しっ放しで出掛けた経験もあるそうだし、職業柄、ドラムのネジと同じキーホルダーに付けていて、店のドラムに付けたまんま帰ったりとか・・・。差し忘れの名人の間違いでは?と言われそうだが、勿論鍵以外にもいろいろとあるわけで、普通なところとしては、こういう仕事の命綱とも言える手帳をホテルに忘れるとか、変わったところでは、秋口に寒い地方に旅に行くのに、ありったけ長袖詰め込んだカバンを車の屋根に、ひょいと置き、そのまま出発してしまい、帰ってきてからも寒さに震える羽目になったとか。やはり、名人と呼ぶ他ないであろう。

か行

回覧板
 私は回覧板を非常に苦手としております。恐怖症と言ってもいいでしょう。押し売りなら断ればいい、が回覧板は玄関扉を開けて受け取らなくてはならない。居留守を使ってもいつかは来る。受け取ったら最期、次のお宅へ必ず回さなくてはならない、という重大な義務が生じる。もーノイローゼになりそー!という話を、とあるピアニストにしていたら「回覧板?そんなもの私捨てます」「えっ?!」すると、伽ヤ琴奏者の彼の奥さん「やだー、〇〇チャン(彼女は彼をこう呼ぶ)ったらあ、私は捨てないわよ、回さないで置いておくだけ。何ヶ月か経つと意味なくなるから、あ、やっぱり捨てる・・・」
 す、スゴイ、凄すぎる・・・斯くして私は、自分がいかに気の弱い人間かを思い知らされたのであります。

恐怖
 調布行きのバスをよく利用する。「調布中学校」という停留所(多分)があるが、アナウンスがどうしても「次はあ、恐怖中学校、恐怖中学校です」と、聞こえてしまう。調布中学関係者の皆様ごめんなさい。でも、テープ(今時そんなもの使わない?)に吹き込んだ美声の女性にも幾許かの、否かなりの責任がありますよね。
追記:つい最近気がつきました。駅のそばに「調布銀座」というバス停があり、やはり・・・

銀行
 私は回覧板の次の次の次位に銀行が苦手である。向こうから襲って来ないだけ、回覧板よりタチがいい。まあ、たまに電話がかかってくるが、「何も分りません」の一点張りで済むだけ回覧板よりマシ。要するに一切関りをもたなければ済むと言ってしまえばそれまでだが、一応は社会人の端くれ、そうもいかない。年に1回位は行かねばならない用事ができてしまうのである。で、行き付けない所なものだから、おどおどしてしまう。おどおどしているものだから、きっと銀行強盗だと思われているに違いない、と思われてきてますますおどおどし、終いにどうしていいか分らないほどおどおどしてしまう。まさに銀行パニックである。
 

犬猿の仲
 と言えば、仲が悪い事の象徴とされるが、チンパンジーとプードルは例外との説が浮上。そこへ、ある種の日本犬まで絡んで来た。まあ、古くは〈桃太郎の鬼退治に、団子欲しさに仲良く―多分―同行した犬と猿〉なんて例もあるが、大きな違いは、最近のヤツは犬どもがチンパンジーの家来である点である。

さ行

スタンダード
 私は、ジャズ関係の本は殆ど読まない。だって大抵詰まんないんだも〜ん。(あ、勿論アクマデも私にとってネ。)でも、うちのおと―さん(夫)はよく読む。沢山読む。そこここに転がっているくらい。で、「ジャズ最後の日」てのが目に留まった。ふうん、とパラパラ。まず目次でスタンダードの処理をめぐる傾向と対策 てえのが目に留まった。だって私、自他共に認める(ジャズピアニストにあるまじき)スタンダード知らずなんだも〜ん。で、スタンダードの演奏によって派閥を宣言してしまう奴 という項目が目に留まった。ムレルのと派閥が大嫌いだから。で、「派閥宣言」の「例」を見て、ええーっ?二重に混乱。 ・エリントンかモンクを演る奴 ・「ネフェルティティ」を演る奴 ・「ミス・アン」を演る奴 ・「コンファメーション」を演る奴・・・・ 殆ど、私がよく演る曲じゃあないか!1.では私はスタンダードをよく演奏してるという事?2.まるで、節操ないって事?でも、2.に関してはすぐ納得。派閥嫌いと全く矛盾しないではないか!ま、どーでもいいけど。

税金の申告
 税金の申告の締切日まで数日というある日の事。うどん屋宦官説(あ行参照)のピアニストの奥さんから電話が来て世間話などしておりました。「渋谷さん(夫)どうしてるの?」と訊かれ「税理士さんのとこ。いつも今頃行って怒られてるの。〇〇ちゃんとこも今、大変じゃない?」「いーの、うち、いつも8月頃出すから」・・・・
 ここんちの御主人は仕事に(仕事以外でも)まず、時間通り現れるという事が無いので(飛行機にだって乗り遅れちゃうんだから!)彼の名を冠した「〇〇時間」という言葉が存在するくらいでして・・・・・でも、税金の申告まで〇〇時間だったとは!

た行

大金

宅配ピザ
 回覧板(か行)のピアニストは凄いのである。がっちゃんみかちゃんの目撃談。彼等が泊めてもらった翌日、朝食?に宅配ピザが振舞われる事になった。配達の兄ちゃんが到着すると、朝酒を聞こし召していた〇〇ちゃんは兄ちゃんを上がらせ、説教を始めたそうだ(さぞ、コワカッタろーなー)。説教の一節に「オマエ、こんな事を男子一生の仕事としていていいのか」という件があり、みかちゃんは「ピザの宅配を一生の仕事にしてるとは思えないけど・・」と思ったが、黙っていたそうだ。
は行

風速

 大型台風が来て、観測史上最大の風速60.2mを記録した事が話題になった時の事である。とある名ベーシストが「凄いよねえ、自動車が時速60kで走ってくる速さで風が吹いてきちゃうんでしょ」と。なにしろ「名」ベーシストの御発言である。そこに居合わせた一同、点目になって固まるしかなかった。という話をうちでしたら、おとーさん、間髪入れず「だってそうでしょ」と言った。掲示板に載せたら、名書家が「私もそう思っていました」と。うちのおとーさんも名ピアニストなどと呼ばれる事もある。私は名人というものの共通点を見出してしまったのかも知れない。

ボディ&ソウル
 トリオで九州ツアーをした時のことである。打ち上げの席で、トミコさんが言いました。「くるみさんも大変やのお、アタマが病気の人と体が病気の人に挟まれて」その時私は、ベース担当とドラム担当の間に座っていたが、彼女がどちらをどっちと言っているのか分らなかった。だって2人ともアタマもカラダも病気だったんだも〜ん。
 
や行

Uターン

 私がK市に住んでいた頃、とある免許取立てのベーシストが遊びに来た。皆でワイワイやっているうちに、彼が買出し係に任命され車で出かけて行った。ところが待てど暮らせど帰って来ない。皆で心配しだした頃、電話が掛かって来た。なんでも、酒屋で買い物を済ませるところまでは順調だったのだが、いざ帰ろうと思ってもUターンが出来ない。そこで、どこかし易いところまでと思って走っても、どこまで行ってもやはりUターンが出来ない。とうとう隣のZ市まで来てしまったという事であった。その後どうなったかは、あんまり昔の事なので全く覚えていない。
ら行

ラーメン
 某一流ブランドの国語辞典に「中華そばに醤油・スープなどでつくった汁を入れたもの」と載っているが、私は逆なような気がする。