おコメができるまで
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□ 家庭排水のCOD比較 □

家庭にあるいろいろなもの数点を調査しました。

 なお、濃度の高いものは水道水で希釈し後から水道水のCOD値を引きました。微量な誤差が出ていると思いますがご了承ください。

比較調査表
項目 希釈倍率 表示COD値 原液COD値 魚が住める
ようするには
備考
水道水 0 2 2ppm そのまま 低濃度CODパックテストを使用
米のとぎ汁(一回目) 1000    
しょうゆ 2000 50〜75 100000〜150000ppm 20000〜30000倍 ほとんどにおいなし
味噌 200 75〜100  150000〜200000ppm 30000〜40000倍 みそを水に溶かしました
食器洗い用石鹸 200 10 2000ppm 400倍
てんぷら油(洗剤) 2500 13 32500ppm 6500倍  油は水で薄まらないため
同量の洗剤で処理したものを計測
備考:魚が住めるようになるには汚れが5ppm以下と呼ばれています。そのために何倍の水がいるかということを計算上で求めました。

 


しょうゆ

洗剤

味噌

廃油

○まとめと感想
水道水
普通の水を計測しました。汚れがないように見えたが、容器や時間の関係から高くなったと推測する。
米のとぎ汁
しょうゆ
写真のようにほとんど色もにおいもないが高い数値が出た。これが河川に流れ込むとたくさんの水がいることが分かった。
味噌
味噌汁がなかったので味噌を湯で溶かし検査した。ほとんど色がないが高い数値になった。調味料のほうがはるかに高そうだ。
食器洗い用洗剤
液体洗剤(原液)を水に溶かし測ってみた。普通家ではこの原液を数倍に薄めて使用する。これでも十分汚れは落ちるし過剰のリンなどの汚れになる物質を流さずにすむのでよい。
てんぷら油
てんぷら油は水に溶けないので洗剤で乳化させ水に溶かした(写真参照)。普通油はかなり高い値を出すはずだが、洗剤によって油の分子が表面活性剤によって包まれたのでこのように数値が下がったと思う。これでも数値が高い。
全体的にみて
 家では以前は合併浄化槽を使用し現在は農業集落排水設備(下水道)を使用し直接川に水を流していない。しかし和歌山県では下水道普及率が少ないのが現実でたくさんの水が河川に流されている。これらの中に含まれるものが河川を汚し富栄養化などを引き起こし魚などがすめない環境にしてしまいます。
 これらのことを防ぐために調味料を使いすぎないことや、皿などについた油は古新聞などでふき取るとずいぶんきれいになる。またこれは洗剤の使用量を減らしたり水の節約にもつながる。これらのことは我が家でも実施している。また、廃油は新聞にしみこませて捨てるほか苛性ソーダなどを使って「せっけん」にもなる。
 また、米のとぎ汁は花壇の植物にやるといい。また、無洗米は汚れが出ないのでよい。
 そして下水道設備があるので関係ないと思っている人もいると思いますが、油分やたんぱく質は下水道の周りにこびり付き人間の血管でいう動脈硬化を引き起こし配管などを詰まらせる場合もある。また、たくさんの汚れが流れ込むと処理場の処理能力が低下し、処理できない汚水が川に流れ込むこともあるので注意したい。 

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