おコメができるまで
   トップ環境調査のページてんぷら油から石鹸をつくる>せっけんの作り方

○せっけんの作り方○

準備物 材料 廃油(もちろん新品でもOKだが、廃油の方ができやすい)、
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、
蒸留水(水道水でも可)
道具 攪拌用なべ、苛性ソーダ溶解用なべ(プラスチックでもいいが80℃以上になるので耐熱プラスチックを使う、一応ペットボトルでも可)、はかり、古新聞(今回は屋外のため不使用)、温度計(今回は不使用)、泡立て器(今回は割り箸で代用)、安全ゴーグル・ゴム手袋等

【廃油を準備をする】
 てんぷら油などの廃油を使う際は不純物が入っているので下記の手製のろ過器で取り除きました。
※今回は最低可能量の500gでおこないます

自作ろ過器で不純物をろ過する。

ろ過中
【器具を準備しセッティング】
 上記の器具を準備し作業時は薬品がこぼれてもいいように新聞紙をひきつめる。また換気を十分にする。
※今回は屋外での実験のため換気については問題なし、新聞紙も簡略化した。
 
【苛性ソーダの計量】
洗剤を作るのに必要な苛性ソーダを油の種類や量に見合うよう鹸化価を調べ計量します。また安全のためディスカウント(15〜5%マイナス)を忘れずに。
※今回はキャノーラ油を用いました。キャノーラ油の鹸化価は124したがって100gあたり12.4g苛性ソーダを入れればいいことになります。また、ディスカウント値は安全を考え10%としました。ディスカウント値も含めた計算は500g×0.124×0.90=55.8ということで計算しやすく55gで行いました。

苛性ソーダ

苛性ソーダの粒
【水溶液を作る】
 精製水を耐熱性のある容器に入れて正確に計量します。苛性ソーダをそこに入れると、急激に温度が上昇します。80℃以上になるので氷水などにつけて40℃ぐらいまでさまします。
※今回は精製水が手元にないため水道水を使用しました。また分量は油の30〜40%なので今回は500gの35%で175gにしました。

溶かしたもの
【油との混合】
 油を苛性ソーダ(水酸化ナトリウムと同じ40℃ぐらいまでなべにいれ弱火で加熱します。

油のみ
【攪拌(かくはん)する】
 泡だて器で20分間ずっとかきまで続けます。この間に苛性ソーダと油が化学反応を起こし「鹸化」が進行します。

攪拌中
【一休み】
 しばらく混ぜていると、泡だて器で「の」の字を描くと表面にうっすら跡形をひくようになります。この跡形を「トレース」と言います。このトレースが出ると攪拌作業は一休みです。

少しのトレース
【トレースを確認する】
 油が苛性ソーダと化学変化を起こすとトレースが起きます。
※今回は温度や薬品の分量の関係でトレースがあまり起きませんでした。ここで温度が下がったため湯煎で温度を上げました。しかしトレースは起きずその後20分間隔で休憩しながら混ぜると2時間ぐらいでようやくトレース状態になりました。

かなりのトレース
【型に入れる】
 石鹸を固めたい形の型に流しいれます。タッパーや牛乳パックが適しているそうです。
※今回は豆腐の空きパックを使用しました。

保温させる

熟成中
【熟成させる】
 型に入れた石鹸を保温できるようにタオルにくるみ24時間熟成させます。発泡スチロールの箱やクーラーボックスに入れるといいそうです。
 今回は湯を入れたペットボトルを湯たんぽ代わりにいれ保温しました。
 
10 【乾燥】
 型から取り出し使いやすい大きさに切り分け増す。これで完成ではなくこれから4〜6週間(ほぼ一ヶ月)風通しのよい日陰で乾燥させます。このあいだにも鹸化が進み、危険といわれる苛性ソーダのアルカリ性の成分が和らぎます。

今回はまだ固まっていなかったので参考HP管理者の意見に基づき冷凍して撮影しました。
11 【完成】
 まだ完成していませんお楽しみに。
参考資料
  「男の趣肴」(http://www.ajiwai.com/)より「せっけん」(http://www.ajiwai.com/otoko/zeal/sekken.htm
「Tao's handmade soap」(http://www.taosoap.com/)  を参考にしました。
   

備   考
苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)
 強塩基(強アルカリ性)を示しpH14以上を示す。普通は薬局に売っていますが購入には印鑑と住所と署名や使用目的を書くことが絶対条件です。また未成年者が購入する場合には場合によって保護者の同伴や同意書を求められることもあるそうです。値段は思ったよりも安く450g 399円(税込)でした。平均相場でも350円〜400円程度だそうでうす。苛性ソーダは劇薬のため、取り扱いには十分注意しなくてはなりません。取り扱いには長袖の服ズボンを着用し手にはゴム手袋、目には安全ゴーグルなどをつけ極力肌を出さないようにします。
 
また皮膚につくと皮膚がただれ、目に入ると失明する恐れもあります。また空気中の水分を吸収する性質(潮解性)なので保存にも細心の注意が要ります。

←前のページ 次のページへ→