管理人よりメッセージです。詳しい情報はクリック。
   トップ今年度に発行された切手>干支文字切手(グリーティング郵便切手)

干支文字切手(グリーティング郵便切手)
切手画像
シート全体画像
干支文字切手(グリーティング郵便切手)シート画像
切手配置図
(1) (5) (7)
(2) (6) (8)
(3)   (9)
(4) (10)

エンボス画像(拡大図)

 ※個人で掲載
名称 干支文字切手(グリーティング郵便切手)
発行日 平成17 (2005)年12月1日(木)
種類 80円切手
シート構成 10枚(縦に、左4枚・中2枚・右4枚)
意匠
(上部は読み、下部は漢字を掲載)
(1)
こてんしょのかなえのいぬ
古篆書の鼎の戌
(2)
ひょうおんもじのいぬ
表音文字のいぬ
(3)
ひょうしょうもじのいぬ
表象文字の犬
(4)
ぎょうしょたいのいぬ
行書体の犬
(5)
いんだいのかなえのいぬ
殷代の鼎の戌
(6)
きんぶん(ちょうちゅうてん)によるいぬ
金文(鳥虫篆)による戌
(7)
しょうけいもじのいぬ
象形文字の犬
(8)
はんがとうもんようのひのえいぬ
半瓦当文様の丙戌
(9)
ぎょうしょたいによるひのえいぬ
行書体による丙戌
(10)
いぬじ(こうこつぶん)
戌字(甲骨文)
書家
(1) 大井 錦亭
(2) 米本 一幸
(3) 關 正人
(4) 加藤 湘堂
(5) 高際 翠邦
(6) 岸本 太郎
(7) 金子 卓義
(8) 辻元 大雲
(9) 田中 凍雲
(10) 小林 抱牛
書家による「書」の解説
(1) 古篆書の鼎に見られる「戌」字より揮毫。形体から受ける書線の骨力、暢達を表現したもの。
(※「鼎」とは食物を煮るのに使う金属または土製の容器)
(2) 字母は「以」「怒」。万葉がなを使って、かな文字のもつ優しさと力強さをデザイン的に表現。
(3) 周代の表象(イメージ)文字。古代文字には霊的な思惟があり、この「犬」もその一例です。
(4) 平明な中に生気とぬくもりを表現。
(5) 殷代の鼎に「象形・金文体」で鋳造されていた戌。戌は、農業・刑罰あるいは王の権力の象徴として用いられていたとも言われている。
(6) 装飾した篆書体「鳥虫篆」をもとに、新たに創意を加えた作品。
(7) 甲骨文体による三千年以上前の文字。それ以前から、犬は主に猟犬として共に暮らしてきた。
(8) 屋根を葺く瓦の軒先に出るところを、円形は「瓦当」、半円形を「半瓦当」といい、吉語や紋様が装飾としてあしらわれた。半瓦当は周漢代に多く見られ、円瓦当は漢代以後に多い。文字は篆書を瓦当の形体に合わせ装飾的に造型。
(9) 丙はおだやかに、戌は躍動的な面を強い線をもって表現。
(10) まさかり(刃の部分を複線表示)の形に象る。十二支の第十一位「いぬ」にあてた。
○各書体について
 篆書:周から秦にかけて使われた、均整のとれた荘重美麗な書体。
 鳥虫篆:戦国時代の青銅器で、矛などの兵器や楽器に刻まれた、装飾性の強い鳥や虫の象形を生かした篆書。
 金文:殷・周の時代の青銅器時代に器や金属に刻まれた文字。
 甲骨文字:殷の時代亀甲や獣の骨に刻まれた文字。
 行書:画をやや崩した書体。
 表音文字:漢字の「音」を使用。使われる漢字に意味はなく、「仮名」のもととなった。
 象形文字:物の形を抽象化し、文字化。
デザイン 森田 基治(切手デザイナー)
印刷寸法 縦33.5mm・横25.0mm
小切れ寸法 縦36.5mm・横28.05mm
シート寸法 縦222.5mm・横112.2mm
版式印色

オフセット6色とエンボス加工

コメント ○発行の経緯
  昨年同様、今年も「干支文字切手」をグリーティング郵便切手として発行されました。 来年の干支である「戌・犬・いぬ」の字が題材になっています。文字は書道家が書いています。

○特殊技術(上の切手画像を参照
<エンボス加工>
 印刷の段階で強く圧力をかける技法です。文字の一つ一つ が点字の様に盛り上がっています。
<微小文字>
 切手背景には0.3mmの細かな文字「微小文字」で『平成十八年丙戌2006』とデザインされています。

○挿絵デザイン
 シート余白部の挿絵には、円山応挙(まるやまおうきょ)の「朝顔狗子図杉戸(部分)」がデザインされています。この朝顔狗子図杉戸(部分)」は東京国立博物館が所蔵しています。
 円山応挙(1733〜1795)は江戸中期の画家。丹波の国穴太村に農民の子として生まれ、幼少のころから京都において狩野派の流れをくむ鶴沢派の石田幽汀に学ぶ。その後、「覗からくり」に使用される「眼鏡絵」の制作で西洋の遠近法・陰影法に触れ、中国の宋元画や花鳥画から写生の手法を学び、写実的な独自の画風を確立した。
絵入りハト印
手押し用
手押し用
<使用日時>
12月1日(木)のみ
9:00から19:00まで
押印機用
押印機用
<使用日時>
12月1日(木)のみ
9:00から19:00まで