>>トップ
表 現
土本典昭フィルモグラフィ展2004が大詰め
8月22/28/29日、川崎で「テレビ作品特集」

記録映像作家・土本典昭さんのフィルモグラフィ展2004が大詰めを迎えている。「国境を超える真実、土本典昭とアジアのドキュメンタリー」(7月17−18日)、「土本典昭全46作品一挙上映+映画をめぐるシンポジウム」(7月23日−8月14日)に続いて8月22日/28日/29日に川崎で「土本典昭フィルモグラフィ展2004at川崎市民ミュージアム」が行われる。

第1回東京国際ドキュメンタリー・アーカイブスと銘打たれたこれら一連の作品上映、シンポジウムはいわば土本監督の集大成の企画で、とくに全作品の一挙上映は前例のない試み。1ヵ月にわたるイベントは大きな反響を呼んだ。その悼尾を飾る川崎市民ミュージアムはテレビ作品の上映で、お蔵入りさせられた日本発見シリーズ『東京都』を初め、貴重な作品の上映が次のようなスケジュールで行われる。

■8月22日(日)13:30〜
 ・出雲かぐら/久留米がすり/有田の陶工たち
 ・博多人形1959
 ・江戸小紋と伊勢型紙/糸あやつり
 ・京のたべもの1960
■同 16:00〜
 ・市民戦争1965
 ・日本の教育1976
 ・少年は何を殺したか(前/後扁)1976
 ・育て零歳!クルマエビ1977
■8月28日(土)13:30〜
 ・三重県/佐賀県/大分県1961
■同 16:00〜
 ・鹿児島県/山梨県1961
 ・東京都1962
■8月29日(日)13:30〜
 ・鹿児島県/山梨県1961
 ・東京都1962
■同 16:00〜
 ・三重県/佐賀県/大分県1961

▼会場:川崎市民ミュージアム映像ホール
 川崎市中原区等々力1−2
 TEL 044−754−4500
▼チケット:一般¥500./小中学生\300.




私家版ビデオ『みなまた日記−甦る魂を訪ねて』を完成
土本典昭さんがこのほど私家版ビデオ『みなまた日記−甦る魂を訪ねて』2004年改訂版(103分)を制作、完成させた。

この改訂版は、土本さんが基子夫人とともに90年代半ばに水俣病でなくなった人たちの遺影集めのため水俣に滞在した1年の映像日記。初版は96年の水俣・東京展で1回のみ上映されたが、東京展で自ら行った“活弁”の収録の95%を活かしたり、昨年、埋立地にその後数を増した石仏を撮ったスチールを加えた以外は手を加えていないという。

土本さんは「未だ水俣病は終らずという声に対し、水俣の人はどう言い、どう暮し、何を望見しているか……を感じていただければ幸い」と語っている。
埋立て前の水俣湾百間港付近 聞き取りをする土本夫妻

▼頒価:\5000./団体・図書館頒価\15000.
▼申し込み先:シネ・アソシエ
         〒168−0064 東京都杉並区永福2−19−17
         TEL  03−3321−8678/FAX 03−3323−1893
         E-mail : doro@carrot.ocn.ne.jp

(C)2004. ≪環っ波≫ All rights reserved