「塩」、この神秘にしてかけがえのないもの――生命体とのかかわり

ヒトはもちろん、生きとし生けるものにとって、塩は空気、水とともに必要欠くべからざるものです。しかしながら、あまりに身近な存在のためか、料理などでは“隠し味”に使われるなど文字通り陰の存在のためでしょうか、塩の正しい知識・認識は十分に知れ渡っているとは思えません。むしろ一部の誤った情報が信じられたりしている場合すらあります。
そこで、沖縄でエイエイと30年以上、塩の研究を重ね、粟国島で10年以上塩づくりに励んできた小渡幸信さん(沖縄海塩研究所代表)のご協力を得て、《やさしい「お塩」の物語》を連載することにしました。話は「塩」に止まらないで、もう一つの有用成分「にがり」にも触れ、そして「食」の話にも広がりそうです。「やさしいは“やさしい塩”のことであり、“やさしい物語”」でもあります。 お塩の妖精“シオちゃん”のガイドも楽しんでください。
 

海は「塩」と生命体を結ぶ神秘性を宿している “よい塩”は心をこめてこそ生れる………



*イラスト:滝戸志保

2005/03/31 《やさしい「お塩」の物語》 =1=
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