2004.11.13 5回京都3日9R
11月に入り日に日に気温の低下を肌で感じるようになった今日この頃、いつになく世の中の動きがあわただしいが、障害戦線も最終決戦・中山大障害へ向けてあちこちで有力馬の動向が気になる時期になった。関西最大級の障害レースとして親しまれている京都ハイジャンプ。だが近年は前後に適した斤量で出走できるオープン競走があることもあってなかなか頭数が集まらない。今年は初期登録の7頭がそのまま全頭参戦してきたが、多頭数でのレースを提供するためにも開催時期の再考等の検討が望まれるところだ。
奈良在住の私にとって一本道の阪神とは違い、京都は遠回りをするようなルート(奈良からでは丹波橋を経由して向かうのと、大阪を経由して向かう行き方がある)をたどらなければならないので少し厄介である。その上このハイジャンプは去年までずっと勤務日と重なっていたのでなかなか見れなかったのである。今回は樟葉まで車で向かい、そこから京阪で淀に向かうルートを選択。しかし途中電気店客の渋滞に巻き込まれややロスを食らう。それでも4R前にはなんとか到着、場内に入りレープロを探すが、なぜか白黒Verしか見当たらない。なんと10時ぐらいには全てなくなったとのこと、阪神なら余るほど置いてあるというのに京都ではG1の日でもないのに切れるのはどういうことだろうか?案の定場内を見渡すと場所取り代わりに置かれていたカラー版があちらこちらに置かれている始末…来れない仲間の分もというならまだしも、つまらない理由で何冊も取っていくのは腑に落ちないものがある。というか、阪神並に数が用意できないものだろうか…競馬場側には改善をお願いしたい。(ついでにマスコミのあまりの扱いの悪さも…)

菊花賞2着の戦績を持つマイネルデスポット。
前置き(というか単なる愚痴?)が長くなったが、ハイジャンプの話に入りたい。今回の注目はやはり2頭の連勝馬に集まった。ここまで重賞2つを含む4連勝、熊沢騎手と共に悲願の中山大障害制覇を目指すロードプリヴェイル(最終単勝オッズ1.6倍)、阪神JSでも同じく連勝中だったローレルロイス(東京遠征(4着)後休養中)を下したが、今度はやはり3連勝中のオレンジボウル(最終オッズ2.3倍)が相手。パートナーの金折騎手がすでに2000年ランドパワーで中山大障害を制しているだけに熊沢騎手にとってここもあっさりと勝って本番に挑みたいところだろう。
その対するオレンジボウル、夏は新潟を中心にオープンを転戦、9月の中山、そして京都の2度のオープンを連勝。陣営は2週後のOP(ここだと63Kの少し酷量になるが…)の参戦も考えたそうだが、勢いを駆っての参戦となった。
3番手以降がやや混戦気味だが、意外(?)に人気を集めたのが若き3歳のナムラリュージュ。平地は8戦して3着までの入線が一度もなく、菊花賞前日に障害デビュー。すると6番人気の低評価を覆す快勝、この勝ち方が記者に高く評価され穴人気となった。しかしわずか1戦のキャリアでそうやすやすと勝てるほどハイジャンプは甘いものではない。先行する人気に?と思う感も否めなかったのだが…。以下スナークバクシン(23.4倍)、先週未勝利勝ち(東京)から連闘のサンライズブルー(25.6倍)にナムラエクスプレス(47.9倍)、そしてフクノアラシ(71.3倍)と続く。
ナムラリュージュ |
フクノアラシ |
サンライズブルー |
オレンジボウル |
ナムラエクスプレス |
ロードプリヴェイル |
スナークバクシン |
![]() 誘導馬のツルマルツヨシ |


本馬場入場の時間になると、雲の間から日差しが差してきた。そして先程まで上空を覆っていた雲もいつのまにか遠くへ過ぎ去っていた。さわやかな秋の空気が漂う中14時30分、中山目指して7頭がスタートを切った。
まず先手を奪ったのはオレンジボウル。2〜3馬身離れてスナークバクシンが2番手、そのあとにロードプリヴェイルがサンライズブルーと並んで追走、ナムラリュージュはやや後方からレースを進めていく。少頭数ということもあり緩やかな流れで1周を経過、ここからハイジャンプのチェックポイント、大障害ゾーンへ7頭が向かう。まず高さ150cmの大生垣、ここは無難に飛越。そして長さ15mのバンケット、リズミカルな脚使いが要求されるこの障害だが…ん!オレンジボウルが危ない、鞍上の金折騎手がこらえきれずターフに倒れてしまった。


(写真→:オレンジボウルがやや崩れかけているのがわかると思います)
人気の一角が崩れた。代わってスナークが先頭に立ち、白浜騎手が果敢に障害を攻めていく。これに程なくプリヴェイルが追走し、しばし2頭がレースをリードしていく。ファイナルラップ、いつもならバテ始める馬が出るのだが、緩やかなペースのせいかなかなか落ちる馬がいない。ハイジャンプにしては珍しい上がりの競馬が展開されていく。
最後の障害を飛越し熊沢騎手の腕が動く、リードは瞬く間に広がりファンの待つ直線へ―焦点は2着争いにもつれこむ、とそのとき、3番手で併走していたナムラとサンライズが接触、再びどよめきが起こる。そんなハプニングをよそにプリヴェイルはひたむきにゴールを目指していく。そして直線で二の脚を使ったナムラリュージュが追いすがるサンライズを3馬身半離して2着に入線、いっぱいになったスナークは4着、さらに離れてフクノアラシ、ナムラエクスプレスとゴール板を通過した。


4分32秒2、それでもこれで5連勝、いよいよ人馬ともに目指す悲願が見えてきたか?ファンが見守る中検量所へ引き返すプリヴェイル。長距離のレースだったがまだまだ余裕が感じられるのは気のせいだろうか。それにしても驚きだったのは2着に食いこんだナムラリュージュ。
「道中無理をしなかった分、いい脚を最後に使えたのだと思います」(高野容輔騎手)
少頭数に加え10馬身離されてはいるが、2度目の障害戦で奮闘したのは評価できる。飛越がまだ雑な感もあるが年齢的にもまだまだ成長の余地あるこの馬、今後の活躍に期待したい。
一方バンケットで落馬した金折騎手だが、レース後頭部外傷ほか3箇所に怪我が見られた模様である(馬には異常なし)。想像以上に大きい怪我になったようだが、じっくりと静養してターフへの復帰を願いたい。


「僕が何もしなくてもいいくらいに強くなってきている」
レース後熊沢騎手は笑顔でこう語った。中京、小倉、阪神、そして京都―これで西日本4場全てでオープン以上のレースを制したことになるプリヴェイル。いよいよ残すは最高峰であり年末の大一番、中山大障害(12/25)を残すのみ。4000を超える距離と2つの難関、そして坂の下り昇りとこれまで以上の試練が待っているが、今のプリヴェイルなら問題ないだろう。もっとも当日まで無事に迎えればの話だが…。東の雄・ブランディスに不安説も流れる中(あくまで未確認情報ではあるが)、関西勢の王座奪回はなるのか、そして熊沢騎手にとってデビュー19年目にして悲願の大障害制覇がなるのか―最終決戦まであと1ヶ月、王道を突進むこのコンビから目が離せない。
| 第6回京都ハイジャンプ(JG2) 11月13日京都9R(重賞別定) 3930m芝3Laps・7頭 晴・良 |
単6・160円(1人気) 複勝式 6・120円 1・210円 枠複・1130円(3) 馬単・1420円(3) 3複・3220円(7) 3単(6→1→3) 11150円(26人気) |
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| 1 | 6・ロードプリヴェイル 60熊沢重文(牡6・9戦6勝) |
4分32秒2 | |
| 2 | 1・ナムラリュージュ58高野容輔 | 10馬身(1.6) | |
| 3 | 3・サンライズブルー60J.リデル | 3馬身1/2(0.6) | |
| 4 | 7・スナークバクシン60白浜雄造 | 1馬身1/2(0.2) | |
| 5 | 2・フクノアラシ60黒岩悠 | 10馬身(1.6) | |
| 6 | 5・ナムラエクスプレス60嘉堂信雄 | 3馬身(0.5) | |
| ※4・オレンジボウル(60金折知則)は競走中止。 | |||