2月最後の日曜日。
各地でスポーツ、ホビーのさまざまなイベントが行われた中で私は地元橿原の体育館にいた。
今年からプレミアリーグという名称がついた、バレーボールVリーグ。
トップ戦線で活躍する選手を身近で見られるまたとないチャンス、今日は女子リーグの上位2騎が登場ということもあってか、会場は前日に続いて満員のファンで膨れ上がった。
熱戦の2試合を振り返ってみたい。(選手は敬称略です)
☆第1試合 武富士バンブー VS NECレッドロケッツ
まず昨日首位に立った武富士が同じく昨日勝利のNECと対戦。
前日のゲームではファイナルセットまでもつれこみ反動が懸念された武富士、
この日も序盤からNECが放つ速いサーブにてこずりリードを許す。序盤に許した4〜5点のリードがなかなか縮まらない。本来のペースを掴めぬまま1セットを落とした
武富士は第2セットから本領を発揮。吉澤、エステスのスパイクに内藤のブロックが立て続けに決まり主導権を握る。攻撃がうまくかみ合うNECも、リーカを軸とした快速スパイクで追いこみをかける。しかし最後は武富士が力で押しきり1−1のタイに。
この第2セットが終わると武富士チアリーダーが登場。と、流れてきたのは以前CMで流れていた”あの”曲。本物のCMには及ばないだろうが、ムードを盛り上げてくれる感じでいいパフォーマンスだった。
第3セット、両チーム連続ポイントでリードを広げようとするがお互いすぐ巻き返し拮抗した展開。7−6と武富士リードで迎えた次のプレー。
武富士がアタックをかけるもNECが拾い、逆にNECのアタックも武富士(特にリベロ和久山の粘りが凄かった!)が食らいつく…幾度と続いたラリーを制したのは絶妙なスパイクを放ったロケッツだった。息もつかせぬファインプレーにこの日の
橿原体育館がもっとも沸いたシーンだった。
その後は武富士が最大4点のリードを奪うが、NECはキャプテン杉山の鮮やかな
プレーで一気にビハインドをひっくり返す。最後はデュースの末仁木のブロックで2−1とする。
そして第4セットも出だしは拮抗状態。フルセットへ持ちこみたい武富士は7−7で迎えた中盤エステスのアタックを皮切りに5連続ポイントで反攻するが、落ちつきを保っていたNECはまた逆に5連続ポイントで余裕を与えない。
そして24−23と武富士セットポイントの場面。
NEC杉山のスパイクが一旦アウトと判定され武富士応援サイドからファンファーレが流れるが、審判の協議で覆りデュースへ。
流れは一気にNECへ傾き、最後はまた杉山がとどめを差し決着。ファイナルラウンド進出へ反攻をかけるためにも貴重な連勝になった。
| 武富士 | 17 | 25 | 24 | 25 | 1(14勝4敗) | |
| NEC | 25 | 23 | 26 | 27 | 3(8勝10敗) |
このゲームで大きな声援が飛んでいたのが地元奈良出身の仁木希
(希と書いて「しずか」と読むそうです)選手。
2シーズン前にはMVPをも掴んだことのある彼女、高校時代に戦った思い出の地でのプレーはさどかし気合いが入ったことだろう。同じ奈良の人間として終盤ちょっと注目してみようか…
↑インタビューを受ける仁木選手
★第2試合 久光製薬スプリングス VS トヨタ車体クインシーズ
続く第2試合、実は私も生観戦した前年黒鷲旗の覇者久光製薬と今季からプレミアリーグに参戦のトヨタ車体の一戦。
前日思わぬ敗戦を喫した久光、先のゲームで武富士が敗れただけにここはきっちり勝って首位に返り咲きたいところ。またトヨタは最下位だが少しでも上位に食らいつきたいだろう。
15時25分試合開始。ファーストポイントを奪ったのはなんとトヨタ車体。原田がスパイクを決めるとその後も高橋、ジェンクビストが要所で好プレーを展開し中盤まで一歩も譲らぬ展開を続けていく。
しかし久光は16点目を挙げるとピッチを一気に早める。
新加入のアナパウラロペス、フェレイラ(ブラジルの選手です。名前長い!)を軸にセットプレーでリードを広げ、まず1セットをGET。
本領を発揮し始めた久光は第2セットに入ると終始ゲームをリードする。
成田、狩野(これも「かのう」と読みます)、そして大村と攻撃のリンクがうまくかみ合う。あっさり2セット目も終盤トヨタ車体は6連続ポイントで追い上げあっといわせるが、自力で勝る久光はその後得点を許さなかった。
リーチをかけたスプリングス、第3セットもトヨタ車体の粘りを跳ね除けてそのままストレートで勝利。14勝4敗、勝敗の数は同じだが得失セット数の関係で再び首位に返り咲いた。
サーブミスなどイージーなミスが相次ぐなどてこずったところも少なくなかったが、トップチームの貫禄は見せつけたのではないかと思う。
それとともにトヨタ車体の粘りも評価したい。まだ入れ替え圏内だがこれだけ見せ場を作れば2000人以上集まった観衆も満足だろう。
| 久光製薬 | 25 | 25 | 25 | 3(14勝4敗) | |
| トヨタ車体 | 19 | 19 | 21 | 0(3勝15敗) |
3回戦総当りで行われる女子のプレミアリーグは2巡目を終了した。
このあと3巡目に入って、今日(3月25日)ファイナルラウンドへ進む4チームが確定、久光製薬、JT、武富士、そしてパイオニアが頂上決戦への切符をものにした。
NECも猛烈に追いこんだがあと一歩及ばず来季にかけることになった…
13回目を迎える今季のVリーグ女子のファイナルは4月15日から。
栄冠を掴むチームはどこなのか、MVPに輝くのは誰なのか…
そして今年はワールドカップイヤー。コートの向こうに世界は見えているだろうか?
目の離せないバトルはまだまだ続いていく…