「その時感動は生まれた―」
2・4栗林みな実ライブレポート

会場のあるNHK大阪放送会館

2月4日午後4時40分、会場のNHK大阪ホールがある大阪放送会館には早くも多くのファンが戯れている。その多くは同じファンの仲間だろうか、数人が固まって栗の子談義に花を咲かせていた。
みんなが待ってた栗の子ライブツアー。前日の名古屋に続いて迎えた”第2戦”大阪公演。これまでもドリームパーティなどの各種イベントで来阪したり、歌うほうでも武道館などで行われたアニメロサマーライブなどに登場して歌ったりはしていたが、ソロでは初めてのこの公演。ファンのみんなの熱気はロビー全体を包んでいた。

栗林みな実。
私が初めて彼女の名を知ったのはもう5年ほど前になる。
PCゲームとして発売されのちに家庭用に移植、そしてアニメ化など多岐に渡って展開される名作になった「君が望む永遠」のメインテーマ「Rumbling Hearts」で初めて表に名が出た。
当時私は競馬仲間でありアニゲ仲間でもあった某氏から定期的にオタ系の歌をCD−Rにまとめてダビングしてもらっていて、この君望の歌も入っていたのである。
初めて聞いた時、ストーリーの劇的さを感じさせるメロディーと澄んだ歌声に思わず聞きとれてしまっていた。そして自分もゲームをプレーし曲も今でも時折聴いているまさに自分的名作のひとつになった。
一方彼女の人気ものし上がりアニメ主題歌も手がけるようになり、昨年は2枚のアルバムをリリース。
そのうちのひとつ「fantastic arrow」を引っさげてこのツアーを迎えるのである。

ロビーの見取り図。ホールへは右にあるエスカレーターで向かいます。

まだ開演どころか開場までしばらくある。しかしここはNHKの構内。
BSおよび地上波のデジタル放送が放映しているモニターがあり、そのうちBS−1でバレーのプレミアリーグの中継をやっていたので(音声はなし)暇つぶしに見てみた。
映っていたのは男子のJT対東レ。半ばまで東レが優勢だったが4セット後半からJTが巻き返してフルセットの末逆転勝ち。拮抗したゲーム展開に現場で見ていたファンは熱くなっただろう。
このあとはこっちも思いきり熱いひとときを楽しもうではないか。

モニターから目を離すとすでにファンがホールへ入場を始めていた。
入場時の混乱を避けるため20人ぐらいごとに固まってエスカレーターで上っていく。自分も数分ほどして中に入りまずチケットの席番号を確認。
ホールにはみな実さんのこれまでの代表曲が流れ続け、テンションを高めさせてくれる。
このNHK大阪ホールでは前方部分がFブロック、そこよりやや後ろがC、そして後部左側に位置するLブロック、そして同じく右側のRと、1階部分は座席が分かれている。
自分はLの12列ということでやや後方ではあったが、ステージから最後列までそれほど距離がないので十分目視でみな実さんの姿を見られるいいポジションだ。
またここはNHK大阪の施設ということで、BK製作の番組の収録に使われたり、能や文楽といった上方系の催事での使用も多いが、もちろん今日のようなライブも多く、多方面に音響等の効果が伝わる構造になってるようだ。でももっと奥深いと思ってたけどなあ…。


一旦外に出て物販ブースを覗く。開催を記念して製作されたグッズはもちろん、これまでみな実さんの関わった作品のCDなども並べられていた。
いずれも人気は高く一部の商品では売り切れるものも…
(CDを一定金額以上買うと直筆サインももらえたそうで)
また商品のひとつでもあったTシャツをさっそく着ていたファンも ちらほらを見かけた。前日の名古屋で買ったのかな?
席に戻り開演までの時をじっと待つ。やがて1ベルが鳴りファンが埋まっていく。

そして18時。著名曲をオーケストラ風にアレンジしたメドレーが流れ始め、大きな歓声が。
そのあと幕が開きfantastic arrowのイントロが流れるとまた観客が沸く。舞台には古代欧州風のセットが組まれ真中には円状の扉が。
その扉が開き光の中から白い妖精のような衣装をまとったみな実さんが登場。さあ、素敵なライブの始まりだ!

1.fantastic arrow
2.Shinning Days
3.翼はPleasure Line

スタートダッシュを決めるべく力強く歌うみな実さん。
がいきなり歌詞が飛ぶなどひやっとするところはあったが、すぐに立て直す。曲に合わせて色とりどりのサイリウムが舞う。みな実さんもファンものっけから全開だ。
自分もサイリウムを用意したかったが、あいにく調達できなかったので
持ってたスポーツ紙を束にして振った。後方にいたみなさん、目障りだったならごめんなさい…
続いて「舞−Hime」「クロノクロセイド」のOP曲が。ホールの熱気は瞬く間に最高潮へ達していく。
このうちShinning Daysには4人のダンサーが登場。曲に合わせてアグネッシブなパフォーマンスを見せていく。
3曲終わって、挨拶を兼ねて最初のMC。名古屋では感極まっていた場面もあったそうだが、ここまではそんな様子はないみたい。2日目を迎えてやや気持ちが和らいできただろうか、いきいきとした姿が伝わってくる。
余談だが、名古屋公演の会場はかつて某オーディションを受けるために行ったそうだ。流した涙はその無念を思い出したのかもしれない…


4.ココロノカケゴト
5.ある冬の日の午後
6.硝子の小瓶

続く4曲目でもダンサー登場。曲調に合わせて動きも何だか可愛らしい。
ノリのいい曲ばかりでなく、ぐぐっと聞かせてくれる曲も多いみな実さん。
このあとはしばらくそれ系の曲が続いていく。サイリウムの動きも穏やかになり座って曲を聴くファンも少なくない。
(名古屋・東京では座って聞いてくださいとお願いしたそうです)
で、6曲目の硝子の小瓶は歌詞が終わるとひとまず曲が止まってそのあと後奏となるが、その後奏の前に一度拍手が起こり、曲が終わってまた拍手が沸いた。
ライブに来る客は全てがアーティストの曲を熟知してるわけではないと思うから一概に責めることはできないけど、毎日聞いてる自分から見てこういう状況は
ちと違和感も感じたり…

その後2度目のMC。ここで印象に残ったのは先日カラオケでcoorieのrinoさんの歌を歌うと相当の高得点を記録したとのこと。そのことでげんかつぎに彼女のCDをツアーで携帯していたとか…
(自分の歌だとせいぜい70〜80ぐらいだとか…これでも高いほうじゃないか?)


7.ふたりきりのプラネタリウム
8.boyfriend

ぐぐっと聞かせてくれる2曲がまた続く。特にふたりきりの…ではステージバックが星が浮かぶように光りまるでタイトル通りプラネタリウムのような空間が広がっていた。
ライブは中盤へさしかかる。ここで歌うのが彼女の代表作「君望」のキャラソンとして作った2曲を歌うとのこと。それが…

9.遠い夏の日
10.innocence

前者が速瀬水月(みな実さんが演じた涼宮遙の友達)の曲で、後者が茜(遙の妹)の曲。ところが、その水月の曲を歌い始めたと思ったら思わぬハプニングが発生。
なんと歌詞を思い出させず

「すいません、もう1回!」

演奏が止まり観客からどよめきと笑いが…しかしノリのいい大阪公演。
客席からのエールを受けて仕切り直し。今度は無事に歌い切る。が、次は彼女が目標としていたひとつの「ピアノ弾き語り」。時期が時期だけに卒業にちなんだ2曲を歌うのだが…

11.桜の花が咲く前に
12.桜の光の中で
13.人魚姫

その一つ目でまた手が止まる。やはり初めてのソロライブということもあるのだろうか。
落ちついて欲しい…観客の目がみな実さんにじっと集まる。
「あなたはそのままで…変わらないでいて…」
続く「桜の光の中で」まで今度は無事に歌い終える。気持ちを切り替えてしっかりとこなすところ、さすがというべきか…でもなんだかこういうハプニング見ると遙とダブるよなあ^^;
続く人魚姫のあと一旦みな実さんがステージへ退く。
そして次曲のイントロの部分が繰り返し流れそれをバックにダンサーが華麗に踊る。
そしてステージの2階(?)部分から再登場。今度は赤と黒を基調と
したちょっぴりワイルドな感じの衣装で熱唱する。

14.afffction
15.Yell

最新アルバム収録のaffection、そしてスパロボのEDで使われたYellと
衣装に合わせるかのように熱く激しいナンバーが続く。
観客もこれまで静かな曲が続いていたこともあってか
「そろそろいきますか!」といわんばかりに激しく腕を動かしていく。

16.マブラヴ
17.アプローチ
18.Crystal Energy

MCをはさんでさらに3曲。マブラヴではサビのかけあいがバッチリ決まる。
自分も思い入れの深い曲のひとつだけに感慨深いものを感じてしまう。
そして待ってたひとつクリエナ!今の自分を勇気付ける歌詞と熱き楽曲…
年を忘れて腕を振ったのは書くまでもないだろう。

19.絆

そしてアルバム最後に入っているこの曲でひとまずラストに。ここまでたどりつけたのはみんなが応援してくれたから…まさにファンとの絆をしっかりと確かめてくれるこの曲。お互いの結束を改めて確かめる瞬間である。
歌い終えて後奏に入ると、扉が開き光の中へみな実さんが消えていく。

ひとまず本篇が終わった。もちろんライブはこれで終わらない。
観客から響く
「アンコール!」
の声。わかっていることとはいえ、みんな声を合わせて叫び続ける。
待っているのは栗の子ファンなら誰もが聞いたことある(と思う)あの曲…3分ほどしただろうか。再び灯りが照らし出されイントロが流れ始める。
さあ来た!クライマックスを飾るこの曲を今夜は一緒に口ずさもうではないか。

EN1
1.Rumbling Hearts

みんなが聞き慣れたこの名曲。ホールはこれまでにない一体感に包まれた。
みな実さんもTシャツと半パンという軽装で登場。力を出しきるかのように熱く心をこめて熱唱する。これこそファン冥利に尽きる最高の瞬間だ。
曲が終わると再び舞台袖へ。しかし観客からは再び熱いコール、

「もう1回、もう1回!」

するとまたメンバー共々姿を現す。2度目のアンコールであり本当の最後の曲…
に入る前にバックバンドのメンバー紹介。
(もっとも半ばにもありここでもかなりの盛り上がりだったが。あとドラムの方は最近子供が生まれたそうです(^^))
加えて度々登場し花を添えたダンサーも合わせて紹介された。
彼女たちのパフォーマンスもまた見事なものだった。
普通にCDで聞いてる時では味わえない魅力を引き出させてくれた感じでまさにGJ!である。
そしていよいよオーラス。最後を飾るのは…

EN2
1.Precious Memories

TVアニメ版の君望主題歌だったこの曲がこの日のラスト。
この日のお互いの気持ちがこの曲の歌詞に詰められてるような感じが…
またきっと、一緒に熱くなる日が来るだろう。そう思いながら約134分の感動と興奮は大盛況のうちに幕を閉じた。
一時はひやっとした場面もあったが、とにかく関西初公演を無事に終えたことは何よりである。随所のハプニングもまたひとつのいい経験だろう。もちろん、今度観た時は止まることなくビシッと決めて欲しい気もあるけれど。


前半の名阪シリーズが終わり、ツアーはこのあと一週間後本拠地の東京シリーズを迎えた。後半戦はやや体調を崩し気味だったそうだが、曲が止まるようなミスはなく大いに盛り上がり無事に全4回の公演が幕を閉じた。
ファンの私たちも、そして彼女も一回りグロウアップを果たせたといえる今回、お互いの絆はまたしっかりと強く、堅くなったことだろう。
そしてこれからもより羽ばたくであろう彼女の活躍を見守り、再びライブを見ることが出来る日を楽しみにしたいものである。

栗林みな実1st tour −fantastic arrow−
Round2・Osaka
2月4日NHK大阪ホール
開始18:00〜終了20:14
*はアルバム「fantastic arrow」収録曲
9・10は「君が望む永遠」キャラクターソング 11・12はピアノ弾き語り曲
fantastic arrow* 12 桜の光の中で*
Shining☆Days 13 人魚姫*
翼はPleasure Line <衣装替え>
ココロノカケゴト* 14 affection*
ある冬の日の午後* 15 Yell
硝子の小瓶* 16 マブラヴ
ふたりきりのプラネタリウム* 17 アプローチ*
boyfriend* 18 Crystal Energy*
遠い夏の日 19 絆*
10 innocence EN1 Rumbling Hearts
11 桜の花が咲く前に EN2 Precious Memories

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