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オオクワガタ飼育記


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昨シーズンは、70匹以上のオオクワ幼虫を飼育していた。
結局、手に負えなくなって自分の所でブリした幼虫は、菌糸交換など後回しになり、今の所小さな個体しか羽化していない。それでも70ミリに届く♂が羽化してきたが、これはまぐれ...最高が70ミリでは情けない。アベレージで言ったら65ミリに届くかな?いや届かないと思います。

今年は飼育種を2種に絞って、真面目(笑)に飼育してみます。それに飼育記として、残しておけば後々役に立ちますから...
立派な飼育記は書けませんが、お付き合い下さい。


種親紹介
国産オオクワガタ
大阪府能勢産
累代 F2
♂ 04/06/16羽化 72o
♀ 04/06/12羽化 45o
ホーペ
福建省建陽産 
累代 WF1
♂ 04/01/19羽化 68o
♀ 04/02羽化   42o


2005/05/21 ペアリング開始


能勢産と福建産同時進行で、書いていこうと思います。
ベテランの方は、「国産とホーペは温度管理や餌交換のタイミングが異なる」と言いますがそこまでは、ちょっと出来ませんので、同じ様に飼育してみて、違いがでたら書き込もうと思います。
春になってもここ東北は寒い日が続き、我が家のオオクワ達は全く活動しませんでした。
仕方ありませんので、ペアリング予定の♂・♀を温室に入れて冬眠から目を覚まさせようとしたのが、4月下旬。
♂・♀共に何とか餌を食べだしましたので、今日からペアリングです。ペアリングは小プラケースで、こんな感じ...
ハムスター用の針葉樹チップを少しひいて、餌皿の下に隠れる事が出来る様に、小さな角材を下駄代わりに打ち付けてあります。
♂・♀の相性が悪いと、♂が♀を挟み込んでしまうそうな...
何処かのHPに先に♂を入れて環境に慣れさほうが良いと書かれていましたので、一週間ほど先に♂を飼育ケースに投入。
昨年のブリでは、全く気にも止めませんでしたが、今年は♂・♀一緒に入れて1時間ほど様子を見ていました。
ホーペ♂・♀を餌皿の上に置いて撮影開始。2匹共に固まったままでした。
暫く眺めていると、モゾモゾと動き出しましたが...♀が動き出して♂の傍に寄ったとたんに、「ビクッ!」と♂が反応しました。でも何事も無く、♂・♀仲良く餌皿の下に潜りましたので、相性良しと判断してこのままペアリング開始です。
能勢産の方は、そそくさと2匹共に餌皿に潜っていきました。


2005/05/27 しているの?


能勢産、福建省産共に、1日1回確認しましたが、♀殺しは無いようです。
しかし、逆にペアリングしていないのでは?と言う不安が出てきました。
一週間そのままにした、福建省産ペアの餌皿です。
わざとドルクスゼリー2個を入れました。
ドルクスゼリーは液ダレが多いゼリーですので、♀がゼリーを食べて餌皿の周りを動けば、餌皿がベタベタになって活動しているかどうかの判断材料になるかな?と思ったからです。

案の定、先日の画像と見比べてもらえれば分かりますが、ベタベタになっており、活動しているのが分かります。

我が家はタンスを改造した温室ですので、1日中真っ暗でペアリングには最適な環境だと思います。
心配なのは能勢産。ゼリーは食べているみたいですが、
いかにも「腹減ったからゼリー食べよ〜。うん、満腹、御馳走様でした。餌皿の下に帰ります。」みたいな感じです。
それともお嬢さん育ちなのでしょうか?「足を餌皿に突っ込んで食べちゃダメですよ。」とお母さんにしつけられたのかな〜。
累代F2ですから、ゼリーの食べ方も綺麗に食べられるのかな?
そんな事はないですよね。

1日1回温室の扉を、バッと開けて確認するのですが、♂や♀が活動しているのを、こちらは見た事がありません。
ペアリングしているかどうかの判断が、つかなくなってきました。一度産卵セットして、産まなければ分かりますが、何か確認できる方法は、ないものでしょうか?
よくペアリングしている画像を見る事がありますが、少なくとも我が家のクワは、明るいところでは絶対にペアリングしません。成虫を一年中暗い場所で飼育しているからでしょうね。
暗ければオオクワにとって最高の環境かと思いましたが、元々自然のオオクワは、他のクワガタよりも昼間は隠れて、夜活動するのがはっきりしている種ですから、真っ暗なところで飼育するのは、オオクワにとって逆に不健康なのかな。
もう暫くこのまま様子を見てみます。


2005/06/02 飛んだ...


なかなか、活動せずに心配していた能勢産ですが、ここに来て活動し始めました。

ある夜の事...
温室の中で、コソコソと動く音がしていて、その音の大きさから♀が動いているな。と、思いながら寝ていると突然「ブーン」と言う音が!あわてて飛び起きて温室の扉を開けて見ると!!能勢産の♀が羽を閉じる所を目撃してしまいました。
「オオクワも飛ぶんだな〜」と妙に感動してしたものです。
次の夜にも「ブーン」と羽音がしましたので、覗いてみるとやっぱり能勢産の♀が羽を閉じる所でした。
すぐにデジカメを引っ張り出したのですが、とき既に遅し...画像に残せなかったのが残念です。

これだけ活動的になれば、交尾はしているでしょう。♂も福建省産、能勢産共にガサガサと大きな音を立てて活動しており、σ(^^)はちょっぴり寝不足気味です。
福建省産の♀は完全に産卵モード突入ではないでしょうか?温室の扉を開けても逃げもせずに、ゼリーを食べています

すぐに産卵セットを組みたいのですが、なかなかそうも行きません。常温ではまだ寒い東北..産卵セットは温室に入れておくつもりですが、その温室が満杯なんです。
今日1日掛けて、羽化しているオオクワを菌糸ビンから取り出し、プラケースに移し変えて一階にある成虫置き場に移動です。

次の休みには、産卵セットを組みます。菌床産卵をさせてみたいと思います。成功すれば初令の内から菌糸を食べていますので、大きな幼虫になる事でしょう。でも失敗したら..産卵木も合わせて入れるセットで行きたいと思います。(^^ゞ


2005/06/26 産卵セット


ちょっと出遅れた感がありますが、産卵セットを組みました。
約3週間の同居生活の後、単独飼育に切り替えて♀にはゼリーを沢山食べてもらいました。

そうそう、初めて交尾を見てしまいました。
タンスの扉を何気なく開けると、♂と♀がV字に重なっていて、♀はあわてて逃げようとしていましたが、♂は交尾器が、
外れずに、♀に引っ張られていました。画像が撮れなかったのが残念です。
さて、産卵木の殺虫処理をします。
産卵木を一時間程水に浸して、サランラップでグルグル巻きにし、電子レンジで5分間チンします。
加熱処理をする事によって、産卵木から汁が出る場合がありますので、タッパーに入れておきます。

産卵木の加熱処理については様々な意見がありますが、
私は、熱処理賛成派です。過去の少ない経験から、雑虫がいる産卵木には、♀は産卵しないような気がします。
又、産卵木を割っていく時に、クワ幼虫以外の雑虫は気持ちが悪くて見たくありません。
電子レンジで殺虫処理した、産卵木を再び水に3時間程浸して、丸1日日陰干しします。
産卵セットは、菌床ブロックと産卵木の両方をセット...
プラケース大に月夜野きのこ園の「ベーシックくぬぎブロック」を一つ、高橋農園で購入した、産卵木「クヌギ中・中柔軟材」を1本入れます。

ケース底面には、月夜野きのこ園の「くわマット」を5cm位堅詰めします。
別に、発酵マットで無くてもいいのでしょうが、10リットル600円ですからホームセンターで販売している未発酵マットと同じ位の値段ですからね。
産卵セットを暴いた後は、国産カブト幼虫の餌として、使います。
菌糸ブロックと産卵木がほぼ隠れる位まで、発酵マットを入れ、ゼリーを置いて完成。

目安を3週間として、1週間毎にゼリーを交換しながら状況を確認してみます。
初めての菌床産卵セットですが、上手く行きますように...

新たな種親




ある方から、北海道産のオオクワを頂きました。

北海道にもオオクワは生息しているのですね。調べてみたら、結構レア産地です。

飼育種を絞る。なんて言っていましたが、「レア産地」にぐらっときてしまい、ブリする事にしました。只今、ペアリング中です。

佐賀産から始まって、能勢産の後は北海道まで産地が飛んでしまいました。
肝心要の、地元福島産がまだブリ出来ていません。
幼虫はいるんですけどね...

いずれにしても楽しみな産地が増えました。
国産オオクワガタ
北海道檜山郡厚沢部町産
累代 F2
♂ 04/08/23羽化 73o
♀ 03/10/18羽化 38o


2005/07/07 餌交換


産卵セットしてから、10日目。能勢産と福建省産の餌交換をしました。

画像にマウスを当てると拡大します
まずは、能勢産から...
パッと見で、菌糸ブロック、産卵木共にガリガリにかじった様子は確認出来ません。ゼリーも4個与えましたが、全てのゼリーに手を付けていました。
マットから出ている産卵木を少しだけかじっています。
画像にマウスを当てると拡大します。

菌糸ブロックは気に入らなかったのかな〜?
菌糸ブロックでなくても、産卵木には産卵してね。お気に入りの個体ですので...
新しいゼリーを入れて再セット。

画像にマウスを当てると拡大します
福建省産の方は産卵木には全く手をつけずに、産卵木が、かびてしまいました。ゼリーも手付かずです。
ただ、嬉しいのは菌糸ブロックに穴を開けて潜っているようです。
画像にマウスを当てると拡大します。
この中で産卵しているのでしょうか?期待がもてます。

一般的に国産オオとホーペでは、成長の速度がホーペの方が早いと言われています。我が家でもあっという間に蛹になった極小ホーペの♂が何匹も確認されています。(笑)
成長の早いホーペには菌床産卵は更に有利ではないでしょうか?

昨年は産卵木1本のセットを組み、♀を取り出してから2〜3ヶ月も放置してしまい、産卵木を食べつくした幼虫を育てました。お恥ずかしい画像がこれ

当然ほとんどの幼虫が2、3令になっており、あわてて菌糸瓶に投入しても大きくなりませんでした。
しかし、菌糸ブロックの中に産卵し、幼虫が育てば初令から菌糸を食べている訳で、♀を取り出してから少し位ほったらかしにしても、大きさには影響ないでしょう。割り出しも楽そうです。
う〜ん。ズボラ飼育向きだ...(^^ゞ


2005/07/11 再セット


前回の能勢産のセットについて、アドバイスを頂き、考えた...
どう考えても今のセットでは能勢♀が産卵するとは思えない。産卵木も少し齧っただけで産卵の為とは思えず、菌糸ブロックは手付かずの状態。

コバエシャッターを使っているので、ケース内はかなりの湿度になっている。
水分を飛ばさずにそのまま投入した菌糸ブロック。1本とは言え水分を多量に含んだ産卵木。それに加え発酵マット。
色々なHPには、産卵セットにはある程度の湿度が必要と書かれているが、好まない♀もいるのでは?
「再セットしよう」
一度ばらして、再セットする事にしました。

菌糸ブロックは物置に3日間放置して乾燥させた。産卵木とマットは通常のケースに入れて、フタとケースの間に保水シートを挟み、少しだけ乾燥させる。
産卵セットはこんな感じ...
前回は菌糸ブロックの殆どをマットで埋めてしまったが、今回は半分程度に留め、気休めで縦に置いた産卵木も横にしました。
ゼリーを入れて、♀を投入します。
通常の飼育ケースに切り替え、保水シートで湿度を保ちます。

産卵セットを途中でリセットするのはご法度なのかも知れませんが、思い切って再セットしてみました。
これで結果が判明するのは、少なくても1ヶ月後。
産んでいなくて、再セットとなると8月下旬〜9月上旬頃になってしまいます。
それから再セットとなるとかなり遅い産卵セットになりますよね。
温室があるので、気温が下がってからのセットも問題は無いが、秋に採れた幼虫は来年の夏までには羽化はしないでしょう。
たくさんの幼虫を抱えると、夏場の温度管理が大変ですよね。
「だからみんな、早めにセットするんだな〜」と、今頃気付くσ(^^)です。

2005/07/12 見ちゃった...
産卵セットから1日経ちました。
「見ちゃいけない、いけない。」と自分に言い聞かせましたが、我慢できずに、温室の中に置いてある産卵セットをそーっと覘いてみると...!
♀が菌糸ブロックに穴を掘っています。画像では分かりませんが、奥に♀がいました。
単なる自分の住みか用の穴ではなく、産卵の為の坑道であって欲しいものです。
しかし、今回の再セットが全くの間違いではない事が証明されました。少なくとも前回のセットでは手を付けなかったブロックに穴を掘り出したのですから...
もう、見ません。1週間はそっとしておきます。(^^ゞ



2005/07/17 産卵木1本セット


ペアリング中だった、北海道産オオクワの産卵セットを組みました。
菌床産卵にしようと思ったのですが、あいにく菌糸ブロックがありませんでしたので、産卵木1本セットです。
プラケース小に発酵マットを2cm位ひき、その上に産卵木を一本だけ置くものです。
産卵木はいつもの高橋農園のクヌギ中中柔軟材。
電子レンジで加熱処理したものです。

1週間〜10日間位で産卵木を取り出し、次の産卵木を再びセット予定です。

昨シーズンは、取り出した産卵木を2ヶ月以上ほったらかしにしてしまい、3令になってしまった幼虫を菌糸瓶に入れ、大きくなりませんでしたので、今シーズンは1ヶ月経たずに割り出します。
昨シーズンの失敗は、産卵木の保存期間が長かったせいもありますが、保存していた温度も原因があったと思います。
倉に入れておいたのですが、倉って周りの温度が高くても中はひんやりしているイメージがありますけど、結構温度が高かったんですよ。最高で30℃を超えていました。孵化した幼虫も温度が高ければ当然活動が活発になり、成長も早いのではないでしょうか?
今シーズンは床下に置いておくつもりです。初令か2令になりたてで割り出しできれば最高なのですが...

譲って頂いた方のお話では、北海道産のオオクワの幼虫は初令から3令までの成長が遅いようです。
何でも3令になるのに3ヶ月もかかった個体もいたとか。
そうだとしたら、菌床産卵にしなくても幼虫が十分に小さい内に菌糸瓶に投入できますからね。
興味深く観察してみます。



2005/07/28 まずい...


福建省産は産卵セットから1ヶ月経ちました。能勢産は再セットから2週間ちょっと。
福建省産の♀を産卵セットから取り出そうと毎日プラケースを覗くのですが、ちょっと困っています。

福建省産の産卵セットです。
産卵木の脇まで菌糸が再生しています。菌糸ブロックだけではなく、発酵マットもトンネルだらけにしていますが、産卵木には、手を付けていないようです。

♀を取り出そうと、ケースのフタを開けると、♀はそそくさとトンネルに、逃げ込んでしまい♀を取り出せずにいます。
このままですと、♀が卵や幼虫を捕食してしまう可能性がありますよね。いや〜困りました。

変わってこちらは能勢産。
産卵セットを再セットしてから、2週間しか経っていませんが、今日ケースの底面に、2匹の初令でしょうか?幼虫を確認しました。産卵成功で嬉しいところですが...
今年もまた...まだ菌糸ブロックも発注していません。(>_<)
これでは去年の再来になってしまいます。何としてでも若令の内に菌糸瓶に投入しなければ!。
大急ぎで菌糸ブロックを注文です。が...何個分の瓶を作ればいいのかな〜
菌床産卵セットは能勢産と福建省産の2セット。それに北海道産の産卵木1本セットの計3セット。
産卵木1本セットは、去年の経験から12頭位が最高でしょう。菌床産卵はどの位産んでいるのかな?
いや、福建省産はブロックをボロボロにしているが、産んでいる保障はないし...

このような場合、少なく作ると幼虫が沢山採れるんですよね。
んでもって、多めに瓶を作ると採れない。う〜ん困った。何個作ろうかな。


2005/8/19 割り出し


あれから早速菌糸ブロックを注文して、600瓶を40本詰めました。菌糸も無事に再生して使用できる状態になりましたので、福建省産と北海道産の割り出しをやってみました。
去年とは違いますね〜。菌糸瓶を用意してからの割り出しです。随分真面目になりました(笑)。
まずは、福建省産から...
♀親は産卵木には、全く手を付けていません。本当に齧った跡がありませんでした。
発酵マットを入れましたので、菌糸ブロックから菌糸がどんどんマットへと再生しています。

画像にマウスを当てると側面の画像になります。
分かります?幼虫が確認できました。これで一安心...

産卵木はマットから引っこ抜けましたが、ブロックは菌糸がマットに再生してしまってなかなか取れません。
力任せにブロックを取ろうとしたら、上半分だけボロッと割れてしまいました。
「こんにちは〜」みたいな感じで幼虫発見。♂かな?
更にケース越しに底面に2匹の幼虫が確認できました。
菌糸ブロックをボロボロと割っていきますが、次が続かない。
結局最初に確認できた4匹だけの割り出しとなってしまいました。

「4匹だけ...」ちょっと物足りないですね〜
しかも頭幅を比べると、どうも1♂・3♀のような気がします。
再セットしようかと思ったのですが、今からのセットですと割り出しは秋になってしまいますよね。
来シーズンの産卵セットの時にもまだ幼虫をやっていると思います。
我が家では昨年セットした幼虫がまだ蛹化せずに幼虫やってます。
私の悪い性格で、今年の幼虫が採れると、昨年の幼虫に対して「いつまで幼虫やってんだ〜」みたいな感じになってしまい、情熱が薄れてしまうんですよね。再セットはちょっと待ってみますか...

で、お次は北海道産の割り出し。
産卵木1本セットでしたが、産卵木はこれだけ齧られています。
7/17産卵セットで♀親を取り出したのが7/31。
2週間の産卵期間で産卵後約20日経っています。

高橋農園さんのクヌギ中中柔軟材を使用しましたが、ノミなどを使わずに、手で年輪に沿ってクルクルとめくる様に割り出しが出来ました。

柔らかい産卵木の方が割り出しは全然楽ですね。
何と一番最初に見つけたのは卵。初めて見るオオクワの卵でした。

結局卵は4個採れました。
幼虫も採れましたよ。本当の初令ばっかりが4匹です。
福建省産の時の画像はマクロモードで撮影しましたが、北海道産はスーパーマクロで撮影しないと、分からない位に小さいですね。
こんな小さな幼虫をいきなり菌糸瓶に投入して、大丈夫なのでしょうか?ちょっと心配になってきました。
菌糸瓶に投入しましたが、これを書いている私の脇で、今も一生懸命潜ろうとしていますが、なかなか菌糸の中へは潜れません。

卵はプリンカップに保存しましたが、無事に孵化するかどうか心配です。北海道産の割り出しは私のようなレベルではちょっと早すぎたような気がします。もう少し待てば良かった(反省)
きょうはこれで割り出しはおしまい。能勢産はまた今度...
北海道産はレア産地ですので、これは再セットしてみようと思います。
この♀親は2週間の産卵期間で卵・幼虫が合わせて8匹ですから、産卵期間は2週間でちょうどよい数ですね。
産卵後はやはり一ヶ月は、置かないと卵や初令での割り出しになり、危険がともなうと思います。


2005/08/23 再セット


北海道産と福建省産を再セットしました。どちらも産卵木1本セットです。
何でも話によると北海道産は産卵数が少ないとか...
この♀は03年10月羽化ですから、今年が最初で最後の産卵になるかもしれません。先日の割り出しで、4卵、4匹の幼虫が採れましたが、全て無事に育つとも限りませんので、慎重に見守りたいと思います。

ただ、心配な点が一つ...
7月末に♀を取り出して個別飼育していたのですが、餌を余り食べていないんですよね。産卵モードでなくなってしまったのでしょうか?
心配です。


2005/08/31 能勢産割り出し


今日は能勢産の割り出しです。
先日の福建省産・北海道産の産卵数がちょっと少なかったので、たくさん産んでいて欲しいものです。
産卵セットはこんな感じ...
産卵木は齧った後が少なく望み薄な気がします。

7/28にケースの底に幼虫を確認していますので、少なくても1匹は産んでいるはずですから、ちょっとは気が楽ですね。

菌糸ブロックの方は、側面に穴が空いていて、♀は出たり入ったりしていましたので、こちらに期待です。
ところが...

期待薄の産卵木を年輪に沿って一枚剥いてみたら、なんですか!この食痕は...

食痕の周りは特に慎重に産卵木を剥いていくと、何と8匹の幼虫が採れました。

特に大きく齧った後も無かったのですが、こんな事もあるのですね。採れた幼虫は殆どが、2令でした。


続いて菌糸ブロックの方の割り出しです。
ケース自体あまり湿度を持っていませんでしたので、産卵木は結構硬くて、割り出しは難儀しました。
菌糸ブロックはそんな事はありませんので、ポコポコと割っていくと、出た〜!大きな幼虫。

こうやって穴の中にいるのを庭先で眺めると、普段見慣れていないので、大きく見えるものですね。一瞬「蛹化間近なのでは。」
何て思ってしまいました。
体重を測ったら6gありました。でも菌糸瓶はハチミツ600瓶しか用意していないんです。すぐに交換時期が来てしまいますね。

他にももう1匹、大きな幼虫がいました。
左が産卵木の中から採れた幼虫。右が菌糸ブロックの中にいた幼虫です。
産卵時期が違うのでしょうが、随分と成長に差があるものですね

菌糸ブロックからは7匹の幼虫が採れました。
合計15匹。この系統を累代飼育するにはちょうど良い数です。

ケースの底面にいた幼虫は、マットをいくら捜しても見つからず、どうやら菌糸ブロックの中に移動したようです。
そりゃそうですよね。菌糸ブロックの方が断然美味しいですものね。
全て菌糸瓶に投入し、能勢産の割り出しは満足のいく結果となりました。
そうそう、北海道産の4個の卵ですが、まだ孵化しません。色は黄色のまま変わっていませんので、腐っている訳では無いと思うのですが、心配です。初令で投入した幼虫も食痕が現れずに不安な日々を過ごしています。
北海道産の割り出しは、ちょっと早かったかな〜



2005/09/07 ♀の取り出し


8/23に産卵木1本セットで再セットした、福建省産と北海道産の♀を取り出しました。
約2週間の産卵期間を取りましたが、どうやら北海道産は産卵モードではなくなってしまったようです。
前回同じ産卵木1本セットで、あれ程産卵木を齧った♀が全く齧っていません。こんな事になるのなら、前回産卵木を取りだした時に、続けてセットすればよかった。と悔やむのですが、こればっかりは仕方の無い事ですからね。

福建省産の産卵セット 北海道産の産卵セット
画像の様な大きな穴が裏面にも2ヶ所空いていました。 カビが生えてしまい、産卵している形跡はありません


福建省産、北海道産共に産卵セットをしてから、途中1週間でゼリーを交換しましたが福建省産は完食。北海道産はゼリーには、手を付けていませんでした。今回も福建省産は全て食べ、北海道産は手を付けていませんでした。2週間産卵木の裏で寝ていた様です。

産卵木を齧っているとは言え、福建省産も産んでいるかどうか怪しいものです。
前回の菌糸ブロックと産卵木の両方セットでは、産卵木には見向きもせずに、菌糸ブロックだけに産んでいましたから。
しかも4匹だけ...う〜んこの産地も4匹では、ちょっと足りないですね。

福建省産の産卵木の拡大 北海道産の産卵木の裏側
3ヵ所掘った穴の一つに潜り込んでいました。 産卵木の裏面です。少し齧った後がありますが、産卵の為に齧ったとは、とうてい思えないのですが...

北海道産の産卵が失敗なのが濃厚ですので、前回採れた4個の卵と4匹の幼虫が非常に貴重になってきました。
幼虫は4匹の内、2匹はほんの小さな食痕が確認できました。
北海道産はあまり期待は出来ませんが、このまま両方とも1ヶ月放置しておきます。

4個の卵は、と言うと未だに孵化していません。
ちょっと画像では分かりずらいかも知れませんが、中央に一つ黄色く見えるのが、卵です。

腐ってはいないと思うのですが、8/19に割り出したのですから、割り出し直前に卵を産んだとしても、もう20日は経過しています。
譲っていただいた方のお話では、北海道産は3令になるまでに時間が掛かると仰っていましたが、孵化するのにも時間が他産地より掛かるのですね。

発酵マットに保存していますが、ダニ等は湧いておらず湿度も保っていると思います。早く孵化して欲しいものです。
北海道産の産卵はあきらめて、このまま越冬させ、来シーズンに再度産卵セットしてみます。寒い北海道が産地のオオクワですから、越冬も思いっきり寒くした方がいいのかな?


2005/09/28 やっと...


菌糸瓶に初令で投入した北海道産の幼虫ですが、2匹だけその姿を確認する事ができました。
2令ですね。
8/19に初令で割り出したのにまだ2令です。姿が確認できないもう2匹は片方が全く食痕も現れずに、生存不明。もう片方は食痕が確認できました。3匹は何とか生きています。やはり寒い北海道が産地ですので成長が遅いのでしょうか?

卵は2個がそのまま、もう2個は消滅してしまいました。
腐ったのか、孵化してマットの中にいるのかは分かりませんがもう暫くこのままにしておきます。
福建省産4匹、能勢産15匹は順調に育っています。♂は600瓶をそろそろ食い上げますので大きな菌糸瓶へ交換の時期なのですが、いつもの如く、まだ菌糸ブロック発注していません。これでは昨年の二の舞ですので、さっそく菌糸ブロック発注です。(相変わらずダメだな〜)
「飼育種を絞る」なんて言ってましたが、『長崎・対馬産』なんて幼虫を飼っていたりします。(^^ゞ


2005/10/17 菌糸瓶交換


菌糸ブロックを購入して1週間の期間菌糸を再生させて、準備万端。「さあ、菌糸瓶交換」といかないのが、私の悪い所。何だかんだで、10日間近くもサボってしまいました。
我が家の温室に入っている菌糸瓶です。
二段目が福建省産と能勢産の幼虫を入れてある瓶です。

一見、ちょうど良い交換時期に見えますが、前面の瓶の後ろには、とんでもない瓶があります。

こんなになるまでほって置いて、どうしましょ...
菌糸を殆ど食べてしまいました。
気にはなっていたのですが、2・3本だけの交換では、なかなか重い腰が上がらず、結局「これはまずい...」になるまで交換しませんでした。
んでもって出てきた♂幼虫が18g。

もうちょっと早く交換してあげれば、体重がのってきたかな?

福建省産4匹と能勢産5匹程今日は菌糸瓶の交換をしましたが、♀は10g、♂は17〜19gでした。
大きな菌糸瓶に、気持ち良さそうに潜っていきました。これから、頑張って体重を増やしてね。菌糸交換を終えた後、潜っていく幼虫を眺めていると、「交換して良かった〜」といつも思うのですが、なんでいつも早めに交換してあげないのかな〜。ズボラな性格なんでしょうね。

あっ、そうそう。
いつも遊びに行く「ドルクスデザイン」さんの幼虫の前進方法と言うコンテンツを見て、幼虫ってただ掘り進んでいくんじゃないんだ〜と思っていましたが、
やはり、我が家の幼虫もこんな風に堀り進んでいきました


2005/11/21 暴れる...


10月末に能勢産の残りの幼虫の菌糸瓶交換をして、♂は900のり瓶へ、♀は600瓶へ全て移動させました。
今年は結構真面目に菌糸瓶交換をしています。昨年はある菌糸ボトルを使って大変な目にあいましたからね。順調に幼虫は育っていると思います。
しかし、1匹だけ♀が暴れてしまいました...
ほんの数日前までは右の瓶のようだったのですが、あっという間に左の瓶のようになってしまいました。
不思議ですね。何が気に入らないのでしょう。今年生まれた幼虫32匹の中で、1匹だけ暴れています。
昨年までは予備の菌糸瓶を準備していませんでしたので、その為だけに菌糸ブロックを注文して瓶詰めするのが面倒で、そのまま放置しちゃっていました。そのままの状態にしておくと、オガが劣化して雑虫がわんさか発生して温室中が雑虫だらけになってしまいましたので、すぐに交換です
10/17に菌糸交換した時に、体重は10gでしたが、やはり暴れた為に体重は伸びておらず9gでした。♀だからいいですけど、これが♂だったらもったいないですよね。暴れない飼育方法はないのかな?

画像クリックで拡大します。
幼虫が暴れた菌糸瓶の画像が撮れましたので、菌糸を食い上げた画像と比較してみます。
皆さん御存知ですよね。菌糸を少しずつ食べて行くと左のように粒子が細かくなります。単に暴れただけですと粒子は粗いままです。
でも、普通の方でしたらどちらにしても、こんな状態まで放っておきませんよね。やっぱりズボラだな...


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2006/01/11 北海道産


今日は北海道産の菌糸瓶交換を行いました。
今までの経過は7/17産卵セット、8/19割り出し(初令4匹)、菌糸瓶投入、
9/28に2匹だけ食痕確認し、そのままずっと菌糸交換しなかったものです

その後、4個全てで食痕が確認できましたが、菌糸をなかなか食い上げずに、今日まで交換しませんでした。
左の瓶位に菌糸を食い上げた物が2個、右のように食痕がほんの少しのものが2個でした。
食痕を食いあげた左の瓶2個の菌糸を掘っていくと、体重10gの幼虫がいました。
その幼虫も黄色がかった色をしており、これ以上体重の伸びは期待できそうにもありません。
『これって♀だよな〜』
卵巣は確認できませんでしたが、私の少ない経験から言っても、頭の幅と言い間違いなく♀だと思います。
4ヶ月近く狭い600瓶で過ごしているのに、食痕がわずかしか現れない
もう二つの瓶にはどの様な幼虫がいるのでしょう?

一つ目の瓶の菌糸を掘っていきましたが、菌糸は本当に食されておらず、瓶の底から何と2令の幼虫が出てきました。

2令の幼虫の♂・♀判別は全く当てになりませんが、何となく♀のような気がします。
最後の瓶を掘ってみましたが、ここには脱皮直後と思われる3令の幼虫がいました。
頭幅は恐らく♂だと思うのですが、4ヶ月経ってやっと3令です。

種親を譲って頂いた方のお話では、北海道産の幼虫は3令になるまでに
かなりの期間がかかると話していましたが、本当に成長が遅くてビックリです。




ズボラ飼育終了...

結局途中の経過は更新しませんでした。。。
ま、ズボラ飼育にしては70ミリ以上の個体がチラホラと出たので良しとしましょう。
来シーズンはもうちょっと真面目に飼育してみます。

能勢産 71ミリ

対馬産 70ミリ

福建省産71ミリ




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