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ヒラタクワガタ飼育記

昨年の夏にクワ友さんから国産ヒラタクワガタを頂きました。
子供の頃から、ノコ、コクワ、カブトなどを採っていましたが
ヒラタクワガタだけは、採集できず、オオクワを手に入れた後、
国産目メジャー種ではヒラタだけ一度も見た事がありませんでした。
初めての国産ヒラタ飼育記を書いてみようと思います。


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種親紹介
国産ヒラタクワガタ

山口県田布施町産 F2

♂72o 2004/5/25羽化
♀38o 2004/5/05羽化

04'〜05'の冬期間冬眠させ、じっくりと成熟したペアでのブリードです。


2005/6/某日 ペアリング開始


東北では5月になっても気温が低くて、玄関の飼育置き場に置いてある、ヒラタペアはなかなか活動を始めません。
ペアリングの為に温室に入れて、完全に冬眠から目覚めさせます。

ヒラタは♂の性格が荒く、交尾を拒む♀を大アゴで挟んでチョッキンする事があるそうです。
ハンドペアリングで目の前での交尾をさせなければなりませんね。
ちょっと不安...

温室に入れて10日間位様子を見て、餌を食べているようでしたので、早速ペアリング開始です。
クワ友さんからハンドペアリングの方法などアドバイスをもらい、早速試してみました。
ミニプラケースに♀を入れて転倒防止用に薄くマットをひき、♀が落ち着いたら♂を入れペアリングさせるそうなのですが
今回は是非とも写真を撮りたかったので、
♂と♀を画像の様にガラス瓶を逆さまにして入れて、落ち着いたら同居させてみました。ひっくり返っても起き上がれるようにコルクボードの上におきます。

しかし...
♂も♀もそれぞれの瓶の中で逃げようとしてばかり。
我慢しきれなくなって、一緒にしても♂は♀の近くに来ても♀には知らん顔...交尾どころではありません。
日にちを改めてペアリングを行うと、いきなり♂が♀を挟みつけます。「まずい!」♂と♀を暫くの間引き離し、再び一緒にすると、今度は♀が♂の足を挟んでいます。これではペアリングどころではありません。

「やり方がまずいのかな〜?」と色々考えてみましたが、ある事に気が付きました。
我が家の温室はタンス。一日中真っ暗です。いきなり明るい所に出してもビックリして落ち着かずに♂も♀も興奮状態なのではないかと思い、暫くの間部屋の中で飼育してみました。


2005/07/11 ペアリングシーン


数日間部屋の中で♂、♀を飼育し、ペアリングトライしてみました。
昼間は明るく、夜は暗い中で過ごしたので、明るさにもなれたことでしょう。

8時2分
別々な瓶の中に♂と♀を入れておき、
落ち着ついたみたいでしたので、一緒にします。
すかさず♂が♀に近寄ってきました。
8時3分
♂が♀の横に体を移動し
盛んに♀にモーションをかけています。


8時3分
大アゴで♀の体の側面を挟もうとしています
ゴリゴリと凄い音がします。中止させようとしましたが、これも交尾開始の合図なのでしょう。
8時4分
触覚で♀のお尻を触っています。
♀もその気になったのでしょう、お尻を上げています。


8時4分
交尾開始です。
8時7分
♂も♀もピクリともしません。
このままの状態が続きました。


完全に交尾器が♀の体内に入っています。
8時19分
体位が変わりました。
オオクワみたいに、V字になっています。


8時31分
こんなになっても、まだ交尾を止めません。
数分後2匹は離れました。
30分位の交尾時間でした。
♀には産卵に備えて、ゼリーをたくさん食べてもらいます。
一週間後に産卵セットの予定です。


初めてのヒラタの交尾シーンでしたが、最初はヒヤヒヤものでした。
♂の半分の体長の♀ですから、♂がその気になれば、♀はすぐにでも「チョキーン」とやられてしまうでしょう。無事に交尾が終了して、一安心です。
でも、この交尾シーンに50枚以上撮影したσ(^^)は、ア○゛○○ビデオの監督みたい...(^^ゞ


2005/07/17 産卵セット


産卵セットを組んでみました。
譲っていただいた方のお話ですと、一回の交尾でも十分産卵するそうですので、♀はこのまま産卵セットへ投入です。
2回、3回と交尾させれば完璧なのでしょうが、いつも交尾が無事に終わるとは限りませんからね。初めてのヒラタですから安全第一でいきます。
発酵マットは○○○○○○グさんの○○テマットを選択しました。
初めて使用するマットですが、安くて粒子も細かく臭いも余りせずに、なかなか良さげなマットです。(上手く産卵できたらマット名公表しますね。)

プラケース大にケースの底から5cm位マットを固めて、その上に産卵木を置きます。
産卵木はいつもの高橋農園さんのコナラ中中柔軟材を2本セット。樹皮は全て剥がして転倒防止用に使います。

12時間程水に浸した後、電子レンジで加熱殺虫処理し、24時間程物置で乾燥させました。
ちょうど雨天でしたので、乾燥時間は長目です。
(水に浸すのは6時間の予定でしたが取り出すのを忘れちゃいました)

産卵木が隠れる程度まで、マットを軽く詰めてゼリーを入れて完成。プラケース大にこのセットでマットを約7.5リットル使用しました。結構使うものですね。

譲っていただいた個体は材に産む系統だそうで、材を齧り始めるのが楽しみです。

このままの状態で1ヶ月程様子を見ようかと思います。
ケースの底面や側面に幼虫が確認できるといいのですけれどね


2005/07/23 卵発見


今日、何気なくケースの底を眺めてみると4個の卵が確認できました。
数日前には確認出来ませんでしたので、最近産んだのでしょう。
このまま、マットに産卵するのでしょうか。
それとも材に産んでからマットに産卵しているのかな?
ま、何れにせよ卵が確認できましたので、とりあえずホッとしています。

カブトと違って材とマットの両方に産む種なので、これ以上卵が確認できなくても、材に産んでいる可能性もありますので、ヤキモキせずに済みますね。
ケースの側面、底面共に♀の姿は確認できず、当然マット上部に出てきて餌を食べたり、歩き回った形跡はありません。
ヒラタの産卵セットってどの位の期間セットすればいいのかな〜?
色々なHPには1ヶ月〜1ヶ月半と書かれていましたのが、ズボラなσ(^^)ですから、このまま3ヶ月位ほったらかしにしそうです...


2005/08/11 爆産?


7/17に♀を産卵セットに投入してから、3週間が過ぎました。そろそろ♀を取り出そうとしているのですが、♀はマットに潜ったまま出てきません。そのくせ4個入れておいたゼリーの内、一つをぺろりと平らげています。
ケースの底を見てみると...なんだか沢山の卵が確認できます。中には初令の幼虫も数匹いました。
なんだかこのまま、放っておくと大変な事になりそうです。
産卵に専念させる為に、一日中真っ暗な場所にケースを置いておきました。7月中は、ヒーターを切ったタンス温室の中。

しかし8月に梅雨明けしてからは、ヒーターは切ってあるとは言え、二階のタンスの中では暑すぎますので、床下収納の更に下に産卵セットを置いていましたが、ちょこっと確認する訳には行きません。
ここまで卵や幼虫が確認できれば十分でしょう。ケースを玄関に置いて♀が確認できればすぐに取り出します。


2005/10/19 割り出し


やはり予想通りに、割り出しが3ヶ月後になってしまいました。
ズボラな性格に加えて、ケースの底面や側面に卵が数個確認でき、それがいつまで経っても孵化しなかったんです。
「卵が孵化したら、割り出しをしよう」なんて考えていたら、本当に3ヶ月過ぎてしまいました。しかし、ケース越しに見える幼虫は、随分と大きくなっていましたので、今日割り出し決行です。
最初に産卵木を取り出し、ケースをそーっと逆さまにして、トントンとケース底面を叩きましたら、ドサッとマットが落ちました。

あ〜、危なかった。幼虫が1匹マットの下敷きになるところでした。
その様な事故もあり得るんでしょうね。
1匹得した気分です。

これです。ケースの底面で全く孵化しなかった卵...
親を取り出したのが、8月中旬ですから、2ヶ月経っても孵化しなかった事になります。

もう、孵化する見込みなしとして、プリンカップなどに保存はしませんでした。マットからは、9匹の幼虫が採れました。

続いて、2本埋め込んだ産卵木を割ってみました。
産卵セットする時に、水分多目で産卵木をセットしましたので、産卵木の表面は、フニャフニャです。

「これなら割り出しも楽勝・楽勝」と産卵木に力を入れて、割ろうとしたら、
真っ二つ!。♀の幼虫が誰に邪魔される事も無く、のんびりと暮らしていました。
産卵木からは、6匹の幼虫が採れました。

左が、産卵木の中から出てきた、3令の♀幼虫。
(だと思います。だって卵巣があったもん。)
右が、マットの中にいた、3令の恐らく脱皮直後の♂幼虫です。
産卵木の中にいた幼虫のお腹は、朽木しか食べていませんので、本当に綺麗な肌色をしていました。反対にマットにいた幼虫は真っ黒です。

頭幅が随分と違っており、私でも判別できました。
が、中途半端な頭幅の幼虫もいて、全ての幼虫の♂・♀の判別は、なかなか出来ませんね。

合計15匹の幼虫が採れましたが、驚いたのが産卵木から1匹、マットから2匹の初2令の幼虫が出てきました。

と言う事は、あの卵も孵化する可能性があったのでしょうか?。
しかし、卵はマットの中の何処にあるか分かりません...
このままマットを自宅の、「マット・産卵木捨て場」に捨てては、もし卵が孵化して、成虫まで育ってしまったら、放虫になりますので考えた挙句、裏の用水路にマットを流してしまいました。
(こっちの方が罪かな...でも自然に帰るものですから、勘弁して下さい)
15匹採れましたが、♀はいったい何個の卵を産んでいたのでしょう?
恐らく孵化した幼虫の、共食いもあったのではないでしょうか?そうだとしたら幼虫には、悪い事をしてしまいました。

初2令の幼虫は菌糸のプリンカップへ、3令幼虫は半々位を菌糸瓶とマットに分けて投入しました。
菌糸とマットの違いで、成長に差が出るのか楽しみです。
朝の6時半から割り出しをして、これを書き終えたのが10時でした。3時間半で割り出しと更新が出来るのなら、もっと早めに、割り出しすればよかったと又々反省の管理人でした......。


2005/10/20 脱皮シーン


幼虫の2令から3令への脱皮シーンが撮れましたので、紹介したいと思います。
デジカメの時刻設定をしていなかったので、時刻は大雑把です。
10/20 1:00

幼虫が菌糸瓶に投入後、一度は潜ったのですが菌糸の上に出てきていました。
菌糸が合わないと思いマットへ投入したのですが、脱皮を始めました。
蛹化と同じ様に、幼虫の頭が割れて、中から白い大きな頭を持ち上げ始めました。古い皮はまだ体の半分位まで覆われています。
10/20 2:00

真っ白な大きな3令の頭部が現れました。
足も透明で綺麗です。
古い皮はお尻のあたりまで脱げました。

この画像だけクリックすると拡大画像を表示します。
10/20 5:00

頭部が色付き始めました。
大アゴ側から色付いてくるのですね。
10/20 7:00

古い皮はなかなか脱げません。
この位色付いた個体はよく見かけますね。
10/20 8:00

マットに潜り始めました。
最後に取り出して記念撮影です。

実はこの幼虫、3令の♀だと思って小さな菌糸瓶に入れたのですが、結果として♂でした。
となると、昨日♂・♀判別は間違っている可能性があります。♀と判断し、小さな瓶に入れた個体が♂でしたら、早めに交換しなければなりませんね。


2005/12/21 菌糸瓶交換


割り出しをしてから2ヶ月。そろそろ菌糸瓶の交換の時期ですが、菌糸瓶に投入した♀の中には蛹化の準備を始める個体もいます。
産卵セットが7月中旬。セット後にすぐに産み付けられた個体だとしたら、
5ヶ月で前蛹になった計算になります。
まあ、♀だから多少小振りでも良しとしましょう。

3令で割り出した幼虫のうち、♀と判断してハチミツ600瓶に投入したものは3匹。その中で、2匹が上の画像の様に前蛹となっていました。
温室の中に3個、♀として並べて置きましたが、一つだけ瓶の側面に姿を見せない幼虫が1匹だけいました。

菌糸を半分程食い上げましたので、菌糸瓶を交換する事としました。
菌糸瓶を交換しようと瓶を取り出した時、側面に初めて幼虫がその姿を見せました。!!
これはどう見ても♂ですよね。ハチミツ600瓶の中に2ヶ月も住んでいた事になります。
やはり、割り出し時の♂・♀判別は間違っていました。
早速取り出して、体重を測ったところ19g。
この幼虫には、申し訳ないことをしてしまいました。ちいさなハチミツ600の中で育ったのですから、大きな瓶に入れておけばもっと体重が乗って来たかも知れません。

が...
♂と判断して大きな瓶に投入した幼虫も交換しましたが、同じ19gでした
割り出し時期が遅れ、3令での菌糸投入ですから、こんなものかな...
マット飼育の♀幼虫はまだ前蛹になる気配は見せていません。♂幼虫も瓶越しに見る限りでは菌糸瓶飼育の個体ほど、
大きく育っているようには見えませんが、近々マット交換して比較してみようと思います。


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2006/04/10 とりあえず1サイクル終了


3月に入ってから♂も続々と蛹化・羽化しはじめました。
菌糸、マット共に交換をサボりぎみで、中には交換したらすぐに蛹化の準備をする個体もいました。
サイズとしては50ミリ後半から60ミリ前半と言ったところでしょうか。まだ菌糸瓶飼育で最終交換時に20グラムの個体を掘り出していませんが、瓶の外側から見て70ミリに届くかどうかのサイズです。

産卵セットから割り出しまでの期間が長かった事と、交換が遅れ気味でしたのでサイズ的には仕方の無い事かも知れませんね。何はともあれ、初めて見たヒラタクワガタのブリードは全体的に小振りなのを除けば満足のいくものでした。

画像はマット飼育の60ミリの個体です。
こうやってアップで撮るとなかなかのものでしょ...(笑)

最後になりましたが、種親を譲って下さったSさん。本当にありがとうございました。




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