まあとにかく最近の試合です


 第5回   K−1 WORLD MAX


    2004年2月24日 東京 国立代々木競技場第二体育館
                              K−1 WORLD MAX 2004 日本代表決定トーナメント

 

 ハイ、もはやサイトの目玉でも何でもなくなってきた格闘技更新です。まあ、熱狂的な目から離れて、距離を置いて見ることっていうのは必要なことかもしれませんからねぇ。ということで、一時サイト閉鎖までの時間でもう1回か2回だけの更新になると思いますが。再開? 日記に先駆けて言えば、早くて6月ってことしか解らんのですね。
 それは置いといてK−1、MAXは実に初期の匂いがしてボクは好きなんですね。最初期の、「ここで頑張らねばK−1が潰れる、働き口が無くなる!」って言う必死さが伝わってきますし、やはり総合格闘技とか見ると日本人は中・軽量級の方が活躍できるのかな? て思いますから。今年の日本代表決定トーナメントは魔裟斗がいなかったからこそ、結構な面白さになったんじゃないかな、って思うんですが。別に魔裟斗が面白くないっていうわけじゃなくて、試合展開の読めなさとか、番狂わせの可能性とかが広がってきたので。魔裟斗の強さってのは、なんかホーストのそれと近いような気がして。

 1回戦第1試合  3R判定
 ○小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン) vs ×HAYATO(日本/FUTURE_TRIBE)
 2年前がウソのように下り坂な小比類巻、ここで優勝せねばヘビー級の武蔵の下連中のように横ばいになって終わる可能性もありますからね。でもね、テレビで見てたけどパソコンいじってて、あんまり見てないんだよなぁ。どのラウンド見ても小比類巻が押してるように見えたんで、KOはなくても判定勝利かな? と思ったらその通りの勝利でした。気を抜かなきゃ、やっぱり小比類巻は強いと思いましたね。
 1回戦第2試合  1R終了後、タオル投入のTKO
 ○武田幸三(日本/新日本キックボクシング協会・治政館) vs ×緒形健一(日本/シュートボクシング協会・シーザージム)
 懐かしきシーザー武志率いるシュートボクシング勢が本格参戦! まあ、外人選手は来ていましたが、緒形なんてのはシュートボクシングの重鎮でしょうが! もう燃えましたね。この漢字の1発変換が別の字だったことが非常にショックですが。まあそれはよしとして。試合は遺書まで書いてきた武田のガードが甘くてあっさりアッパーでダウン! それからもう緒形のラッシュ! これはもらっただろ、と思ってたら、緒形が段々失速していくのでどうしたんだろ? と不思議でした。それが2R開始時にシーザーがタオル投げ込んじゃって! そりゃねーよ、武田遺書書いてこの結果はないでしょう。どうもパンチが手打ちになってきてると思ったら、緒形は足に結構な怪我をしてたとのこと。うーん。試合中、「投げろ、関節極めろ、緒形!」と電波を飛ばしていましたね。
 1回戦第3試合  2R1分33秒 KO
 ×安廣一哉(日本/正道会館) vs ○セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック)
 ピョンピョン飛びまくるイルマッツ。ヘビー級のレミー・ボンヤスキーといい、こういう選手は好きですねぇ。でも実際はパンチが思いの外強かったりして。まるでブランコ・シカティックを思い出すようで。石の拳。でも、ローキック入れまくれば倒せるような気もしたんだよなぁ。相手の印象は殆ど無し。しかし、直訴すれば入れるくらい、日本には選手がいないのか!?
 1回戦第4試合  2R2分38秒 KO
 ×村浜武洋(日本/大阪プロレス) vs ○山本“KID”徳郁(日本/PUREBRED東京)
 何気に注目な1戦。すっかり忘れてましたねー。個人的にはKIDって、あんまりブン殴り屋っていうイメージはないんですよ。どっちかと言うと寝技でビシッと極めれる選手っていうイメージがあったのになぁ。寝技専門の「コンテンターズ」にも出てたし。姉妹だってそういう関係でしょ? これが「妹は浜口京子です」っていうんなら、得意技は気合いのエアプレーンスピンですよ。それじゃ勝てねーって。どっちにしても、エンセン井上が姉の婿になってから血が混じったか? 修斗でも相手をブン殴りすぎて「態度が悪い」と干されるハメにもなっておりました。それで試合、大部分は勝てないと思ったでしょうに、意外と殴るわ、投げるわ。まあ、村浜が先日のJ−CUPの連戦で動きが悪すぎたのも敗因でしょうが、やっぱ総合でセンスのある人間、逆に立ち技でセンスのある人間は、違う競技でやっても強いものなんですね。ミルコとかもそうでしょ。

 準決勝第1試合  2R1分05秒 KO
 ○小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン) vs ×武田幸三(日本/新日本キックボクシング協会・治政館)
 命を拾った武田、でも戦い方は変わってなかったりして。試合の大半で小比類巻が受けまくってたので、これはカウンター狙いかな? と思いましたが。武田にしても、あんだけ血ダルマにされてまだ闘えるっていうのもスゴイもんです。勝負は一瞬、絵に描いたような飛び膝蹴りが炸裂! これはもう、K−1史上に残るKO劇だったんじゃないでしょうか? ボクもテレビの前で「オー!」と声を上げてしまいましたもの。これほど綺麗なキックは12年前に高田延彦が北尾をKOに仕留めたキック以来じゃないかな? ビックラこきました。
 準決勝第2試合  1R2分13秒 KO
 ○セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック) vs ×TOMO(日本/正道会館)
 ということでやはり調子に乗ったKID、拳を折ってました。修斗でもやってたしなぁ。クセになってるんではないでしょうか? KIDのセンスは認めるけど、これをもって即、王者と対戦っていうのは早いと思うけど。それで代理のTOMO、武蔵の弟でしたっけ? 力の差が歴然としてるんですけど。見るも無残にボロクソに殴られ、KO負け。のびたまんま起き上がれないTOMOに、イルマッツのパンチを強さを見たのでした。シカティックの再来でしょう、これは。

 決勝戦  判定
 ○小比類巻貴之(日本/チーム・ドラゴン) vs ×セルカン・イルマッツ(トルコ/チーム・ソラック)
 というわけで、中途半端に予想外な決勝戦。パンチが当たる前に小比類巻のローが決まって勝てるんじゃないかな? って思ってましたがねぇ。イルマッツも倒れずにガンガン蹴りやパンチを打ち込んでくるんですが、完全に小比類巻が試合を支配しておりましたね。なんだか武蔵を見ているようでした。イヤ、どちらかというとホーストのように綺麗だったね。まあ、世界大会の内容がわからないので、これでどうなるかは未知数ですが、これで日本が盛り上がっていければ。ようやく、日本と言うか、格闘技界全般に「中・軽量級」の考え方が通用してきたのが巣晴らしですな。日本人はやっぱり、ヘビーは勝てませんよ。ヘビー級はプロレス界に行くべきではないかね!?

 まあ、終わってみれば順当に小比類巻が日本代表に決まってね。やはりK−1 MAXはヘビーとは違って、ちゃんと日本人が「倒す」技術を見せてくれるのが嬉しいものです。これが変にドングリの背比べになったりせずに、外部の血を入れていって欲しいですねぇ。まあヘビーとは違って、キックボクシング系の団体は中量級以下が主流ですから、鍛えられた選手っていうのは山ほどいるもんです。マンネリ化することは、3年くらいは無いんじゃないですか? 早くもKIDなんてテコ入れをやっているわけですし。次回のK−1は、なんだか曙が武蔵と闘うみたいだし、他にもどうしてか総合進出もするみたいだし。あのルールは、新日本が噛み付いたように厳しいような気がするけど。PRIDEに選手送ってるでかじゃ、儲かんないもんなぁ。考えどころですよ。ミルコもPRIDEに取られちゃったしね。しかしそれにしたって、ピーター・アーツvs“殺人医師”スティーブ・ウィリアムスってのはないでしょう! ウィリアムスなんて、元全日3冠王者ですよ。あまりに異種格闘技。しかし、年だしなぁ、ウィリアムス。そう言えばベイダーがPRIDEに出るって決定してたはずなのに、パッタリ見なくなっちゃったけど。心臓が悪いのに、ムリするからさ。レスラーの意地なんて、個人的にはあまり気にならないけどさ、中西はK−1に出たケジメをつけなきゃいけませんよ。「出ればエライ」って言われたのは、もう5年以上前のことですよ。今じゃあ、結果が伴わないと単なる暴挙ですからねぇ。プロレスラーは難しい。


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