◆ここは最近ボクが収集しているCDを紹介しているコーナーです。古いものから新しいものまで………あ、最近のアーティストはないですねぇ。いまじゃあ、普通のバンドとR&Bとヒップホップグループの区別がつかなくなっちゃって。時代の取り残されました。とりあえず、所有CDを少ないですが載せていきます。ジャンルもバラバラなのが多いですねぇ。 |
NO.26:Mr.Children 『BOLERO』 |
1.prologue 07.傘の下の君に告ぐ 2.Everything(It’s you) 08.ALIVE 3.タイムマシーンに乗って 09.幸せのカテゴリー 4.Brandnew my lover 10.everbody goes−秩序のない現代にドロップキック− 5.【es】〜Theme of es〜 11ボレロ 6.シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜 12.Tomorrow never knows(remix) |
思えば、自分で初めて買ったのが、このアルバムでした。中学生ぐらいの頃から、徐々に“ミスチル”に傾倒していって、ニューアルバムが出るってんで、大慌てでチェックしましたよ。おりしも、高校受験の季節。ボクは無事、志望校に受かったら、このアルバムを親に買ってもらう約束をしたのでした。え? 中学生にもなって、親の金でモノ買うな? しょうがないじゃんよ、その頃、まともな小遣い貰ってなかったんだからよ。 そして、何とかギリギリで志望校に合格、青息吐息で97年3月、このアルバムを手にしたのでした。聞いてみてぶっ飛んだ。これまで、「イノセント・ワールド」とかシングルしか聞いてなくて、「シングル版以外は別にいいだろう」というまことに失礼な音楽の楽しみ方をしていたものでした。この『ボレロ』を買った動機だって、「シングル曲が多いなー。損することはなさそうだ」という、本当に今考えると失礼な動機であった! だがしかし、レコードに針を落として…じゃなくて、家に当時1台しかなかったCDデッキを独占して、早速聴く。驚いた。当時はわけわからんかったが(今でも少し…)、叩きつける音楽の洪水と、愛がどうの、夢がどうのなど語らない歌詞。まるで突き刺さるようにボクの耳は踊りだしていたのでした。早速、近所のレンタルショップに駆け込んで、残りの“ミスチル”のアルバムを聴いていたらどうだい、捨て曲なし! どれも名作であった。どれが一番良かったかは、またの機会に話すとして、まずは『ボレロ』観から。 立ち上ってくるのは、「ミスチルの世界」。飢餓や貧困に悩む土地、そして、飽食の中で生きる意味を見失っていく現代人。その対比が見事に出てきて、ボクの耳を叩く。モノに溢れながら、そのモノ自体に飽きはじめ、剥離していく人間たち。「タイムマシーンに乗って」や「Brandnew my lover」にはそれが満ちている。退廃観、っていうんですかね。「虚栄の我が日本です!」と叫ぶ「笠の下の君に告ぐ」にも、人生を探し、幸せを探す人間の姿が見えている。「夢も希望もありゃしない!」ボクは全曲中、この曲が一番好きなんですがね。やがてどこかで光刺す未来。それでも、僕らは探していると全力で歌っている気がする。何を探す? 幸福か、不幸せか、光か、闇か、恋か希望か。そして全ての願いは明日へ繋がっていく。「ボレロ」後の、「Tomorrow never knows」へ続いていく。明日は、決して誰にもわからない。唐突に、意味のない死を迎えるかもしれない。唐突に、世界を救えるのかもしれない。そんなことを歌う、彼らの歌が、当時高校生なりかけのボクには変化球のようにブチ当たっていった。心が揺さぶられましたよ。それからは、この一枚はマスト・バイの一枚となったのでした。何に後悔するでもない。でも、前に進むことは止めない。ボクは、このアルバムを聴いて、本当に大事なものを手に入れたような気が、ホンのちょっとだけ、しました。 今でも中古屋に行けば、山と転がってるでしょう。入手法はそんなに難しくありません。ぜひとも、手にとって視聴してほしい! 高校時代のボクの人格形成の一つでしたから。惜しむらくは、これを聴いて「よし、ボクも音楽やるぞ!」とまでは思えなかったことでしょうか。あの頃は、絵描きを目指してたんだよ! あ〜、ナゴム系にもっと早く出会ってれば、軽音楽部に入ったろうなぁ〜。そして音楽の授業で「アイデン&ティティ」歌ってたろうな。“ミスチル”に関係ない話でしたね。でも、人生のターニングポイントで、この一枚を手に出来たことは、本当に神様に感謝しております。I LOVE YOU。 |