2003.12.29より



NO.14:有頂天 『ベジタブル 有頂天 1984〜1987』
        
1.ベジタブル                   9.ワッハッハ       
2.千の病を持つ男       10.本当は彼が一番利口なのかもしれない(LIVE)
3.もっとサティスファイド           11.ソシアル・マネー〜ヒトとアブラ〜(LIVE)
4.七色シャックリ                     12.ミシシッピ    
5.カラフルメリィ(LIVE)            13.シュルシュルシュール(LIVE)
6.ビルから飛び降りる為のエッシャー・パラドックス   14.もっとサティスファイド(LIVE)
  ・その5〜四ツ足坂〜(LIVE)
7.ヘンテコ HEAVEN WORDS            15.TOWER
8.忘れじの味                         
 そういうわけで、今年最後のCD紹介は今年第3位の“有頂天”のCDです。今年は“有頂天”がボクの中ではヒットだったので。しかし時間が無いので軽〜くの紹介。地元が札幌であれば、こんな苦労はせずにすんだものを!
 このCDは“有頂天”名義としては最後の作品物、と言っても発売時の92年にはすでに“有頂天”は解散しているので、まあメモリアル的なベスト盤、という位置付けです。選曲はボーカルのケラ自信、ライナーノーツに曰く「自分が聴きたいがためにCDにした」というステキな制作理由がつけられています。このCD自体が92年の「ナゴム・アゲイン」というそれまでのナゴム作品物を再編集してCDにし直そう、という考えの元に作られたものでしたが、この作品のように未発表音源から作られた、言わば「ゼロからの作品」であるものは殆ど無く、既存の発売物の編集モノが殆どでした。言わば再販物ですねぇ。できれば、このCDのようにコレクション的要素の強いものを作ってくれれば嬉しいのですがねぇ。
 ナゴムは1998年に新生、とたんに活動休止とケラの時間ひとつで決まるものですからねぇ。2000年に再び再開への機運が高まりましたが、結局現在に至るまで新しい作品は作られていません。番外的に、“たま”のレコードにカセット音源をつけてCDにしたものを販売しましたが、殆ど見かけません。うーん、“カーネーション”とか“ミシン”とかが聴きたいのになぁ。
 CDの曲はどれも“有頂天”最盛期のもの。もはやこのCDでしか聴けないものも多く含みますので、是非一度聴いてみて欲しいものです、特に“有頂天”ケラファンは。3.「もっとサティスファイド」は“アナーキー”の「ノット・サティスファイド」に会わせたもの。歌詞が切なくてイイ感じのナンバーになっております。最近はこればっか聴いてました。初期のコミックバンド時代から演奏している曲でしたが、そのころは歌詞も歌い方もユーモラス。他に5.「カラフルメリィ」はメジャーデビューアルバム『ピ−ス』にクレジットだけ載っていたもので、スタジオ版はファンクラブ会員特典以外ではミニコミの付録とかのみ、つまりこのバージョン以外では現存しません。貴重、というか殆どの曲が現在では殆ど音源として残されてはいないものばかりです。ライブバージョンが多いのもそのせい。でもボクはスタジオでのテクノ風味ではない、ライブでの「パンク有頂天」がとても大好きなのですな。今年の第1位に『SEARCH FOR 1/3 BOIL』を推すのも、それによります。さて、来年はどんなCDがここに並ぶのでしょうかねぇ。似たようなのばっかりでしたらゴメンナサイ。

 ということでここから付けたしです。このCD購入への道、と言っても通常店舗には相変わらず置いてません。なんだか中古屋において無いCDばっかりになってるこの部屋ですが、カンベンしてください。ボクだって結構な金出して買ったのですから。ちなみに8000円ほど。ヤフーのオークションへ行けば、結構売ってたりしてます。名盤だと思うのに、あんまり買う人がいないのは何故なのか。もうあらかた持ってるのか? ボクよりかは安く買えるのでどうぞ手にとって見てください。このCDコーナーに嗜好が合えば、損はしませんし。
 ケラがライナーノーツに書いた「自分で聴きたいがためにCDにした」という言葉、まるで自分の好きな曲ばかりをカセットに詰めるみたいなものですが、自分の曲でそれをやれるのはスゴイ。というか、ボクもやってみたいものです。バンドを作ってみたいな、ボクが作りたいのはまさに”有頂天”なんですよ。キーボードがいないと成り立たないな。


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