2003.9.29より



NO.3:筋肉少女帯 『80年代の筋肉少女帯』
        80年代の筋肉少女帯
     1.黎明 初稿             8.ノゾミ・カナエ・タマエ
2.モーレツ ア太郎         9.M.C
     3.マタンゴ               10.おおもうけバカボン
 4.最後の遠足            11.M.C
 5.釈迦                 12.日本の米
 6.猿の左手 象牙の塔       13.孤島の鬼
 7.M.C                14.M.C
   15.夜歩く
 ボクは結構オーケンの青春エッセイや小説が好きで、彼の文体や経験は、最近の自分に大いに影響を与えているものなのですな。でも、そんなオーケンの所属していた“筋肉少女帯”の音源は、全く聞いたことがなかったのです。そもそも、オーケンのことも、ミュージシャンとしてよりも、やはりタレントとして知ったのが先ですからね(最近はあまりテレビに出なくなりましたが)。
 彼のエッセイとかから、日本のパンク・ロックの道に入ろうとしていたボクは、試しにコチラのCDを購入することにしたのです。題名の通り、80年代のデビュー時における“筋少”の音源を、ライブ・テイクを中心に集めた一品です。だもんだから、最高に音質が悪い。オーケンの声も今よりずっとヘタで、怪鳥みたいな声が発生しています。しかし、それでも聞かせるものがある。粘りつくような歌詞や、ピアノが中心だった音楽も、「ウーン」とうならせるものがあります。といっても、これが“筋少”初体験、アテにはならないかもしれません。
 メンバーも知ってる人にとってはベストで、現クラシックピアニストの三柴江戸蔵、サポートの凄腕ギタリストだった横関敦といった面々が並んでいます。特に、三柴のピアノの凄さは、まさしくクラシックとロックの融合。そこにオーケンの歌詞と声が絡んでくる姿は、それぞれ実力のある人間達が、微妙に上手く役割をこなしているのが伺えます。ここはゼヒ一聴を。


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