Coffee Break
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Coffee Break NO.13/6月25日fri |
| Coffee Break NO.12/6月18日fri 「露草」 朝、近所の公園の脇に、朝露に濡れた露草を見つけました。勤め先の女の子にそのことを話すと、「大好きベスト5に入ってますか?」と。はい、露草は大好きベストに入っています。露草、コマクサ、チングルマ、すみれ・・、などが大好きの上位にランクされます。どれも、摘んだら直ぐに萎れる野草です。皆さんのベストはどれですか? さて、先ほどの露草、青い花びらに水滴をコロコロと転がして、なんとも可愛いのですが、朝露が乾くころになるとしおれ始めます。露草は朝(あした)に咲き夕べにはしおれる儚さも含んでいます。 「月草のうつろい易く思へかも わが思ふ人の言も告げ来ぬ」 露草は万葉集では「月草」という名で登場します。額の形が半月に見えますよね。古代から染物として使われ、しかも藍染めよりも以前からあったそうです。しかし露草で染めた色は直ぐに薄くなってしまったようです。儚さの謂れはむしろここにあります。万葉の人々は、この色あせ易いということを、恋人の移ろう心に重ね合わせて表現したのでしょう。可憐さと儚さ、まさに日本人好みの感慨が露草にはあります。 |
| Coffee Break NO.10/6月11日fri 「どうせ」 今週、関東地方も梅雨入りしました。じめじめした季節ですが、朝の車窓から線路脇の紫陽花を見るのは楽しみです。薄紫に雨の玉水を乗せて綺麗です。紫陽花の七変化は季節の移ろいを告げてくれて、これも一興です。 ここで雨つながりで一句。本来は、時雨ですから季節は秋冬ってことでしょうけど。 「浜までは 海女も蓑着る 時雨かな」 滝瓢水 ある解説によると・・・海女さんといえば海に入って貝類をとるのが仕事。水の中に入るので体が濡れるのは当然です。でも、どうせ濡れると分かっていても雨の日は海に潜るまでは蓑を着て、自分の体を大切にするというのです。厳しい仕事が待っているからこそ、身体を雨水で冷やさないようにして、ぎりぎりまで体をいたわるのですね。ケジメ(というか)メリハリをつけた行為が命を大切にすることになるのです。それは己の業を伸ばすことに繋がるのでしょう。 「1回くらいやってもやらなくても、どうせ」と感じることが私にはたくさんあります。掃除などはまさにその代表です。鍵山秀三郎先生は「掃除は毎日やり続けることができることだからやる」とあっさり仰るのでスゴイですが、私の場合は「今しなくてもどうせ」と一回の「どうせ」が、三日になり、一週間になってしまいます。困ったものです。 「浜までは 海女も蓑着る 時雨かな」の「蓑着る」は海女さんにとっては身体を労わるための当たり前の行動なのでしょうが、私はこの句にそれ以上の想いを感じます。ここには新鮮な気持ちでことに臨むための心遣いや、仕事にメリハリをつけるための知恵があります。私たちの日常も、小さな「どうせ」を超えて、メリハリをつけ、いつも新鮮な気持ちで過ごしたいものです。その点、「お気に入りの絵本」を読み聞かせてもらっているときの子供たちは、小さな「どうせ」をいとも簡単に超えていると感じます。単純なストーリーやフィナーレなのに、読む たびに新鮮な気持ちで喜んでくれます。この新鮮なリアクションを大切にしたいものです。 |
| Coffee Break NO.9/6月4日fri 「星霜を経るほどに♪」 小田原城に行きました。城めぐりのツアーのお手伝いです。ツアーの参加者は親子70名。7つのグループに分かれ、地元のボランティア・ガイドさんの案内を聞きながらの約90分のお城見学でした。 実際にお城に行くと、話には聞いていた小田原提灯、一夜城、兵糧攻めのことが身近なものに感じられました。歴史的な人物たちも臨場感をもって迫ってきます。北条早雲、武田信玄、上杉謙信、秀吉、家康、氏郷、彦左衛門ら、ガイドさんの個性ある語り口での説明を伺うと、歴史の人物が彷彿として目の前に浮かんできます。 お城そのものも幾世代にも亘り、敵の攻めを防いだり、攻めに敗れて城主が入れ替わったり、解体されたり、補強されたりと、変化に次ぐ変化を受けてきました。やがて武士の世が終わり、1870年(明治3年)に完全に廃城となりました。城主も消え、天守閣と櫓(やぐら)が撤去されました。その後大地震で石垣や二の丸も倒壊しました。ああ、これが無常ってことですね。この小田原城、昭和35年に天守閣が復興され、その後、補修の度に綺麗になり、設備も整い、現代に至ります。今では動物園や遊園地もあります。先日はお城の庭に菖蒲、土手に紫陽花がたくさん咲き始め、お堀に蓮の蕾も見つけました。小田原城を満喫しました。 ところで、「ボランティアガイド」と聞くと皆さんはどんなイメージをお持ちになりますか?・・・私が事前に抱いていたイメージとは大違いで、年齢が事前のイメージのトリプルスコアー(3倍)です。7名の方の年齢の総合計は500歳程にもなります。ご自分のお孫さんのような子どもたちに、ご自分の子供くらいの年齢の保護者に、楽しそうにお城のご説明をしていらっしゃいました。天守閣の階段も何のその、参加者のだれよりも一番しっかりした足取りでした。若々しい、瑞々しい、活き活きです。モノを伝える、街のことや歴史を伝えることを意気に感じていらっしゃるご様子。星霜を経るほどに若々しくなる方々、見習いたいと思いました。 |