Coffee Break
|
|||
| Coffee Break NO.26 /10月4日mon. 「自然は恋人」 尾瀬に行ってました。秋晴れの初日、雨の二日目、清々しい秋晴れと雨に煙る尾瀬を同時に満喫しました。 山小屋でバングラデシュの若者と出会い、たくさんの話をしました。日本に来て7年、尾瀬の四季に魅せられて、尾瀬には頻繁に来ているそうで、最近は毎週のように来ては移ろい行く尾瀬をカメラに収めているとか。 どうしてそんなに尾瀬にほれ込んだのかって・・それは尾瀬の四季が彼の価値観を一変させたからです。自然の変化を追っていくうちに、自分が何者かと思うようになったのです。長い歳月の間に徐々に変化を遂げ、今も変化し続けている自然だけど、太古の命が悠久の時の流れのなかで連綿と受け継がれているということを尾瀬の自然から学んだとき、彼は自分自身が自然の時の流れの瞬時の出来事だと思うようになったそうです。 古代の文明を築いてきたバングラ人の子孫として、数年前の彼は非常に大きなプライドを持っていたのですが、自分が自然のホンの一コマであると感じた頃から自然に対して謙虚になったそうです。 カメラで尾瀬の息吹を戴き、「太陽が揺れる水の楽器を奏でていた」とベンガル語で朝の尾瀬の風景を詠っていました。自分の価値観を変えてくれた尾瀬の自然を表現してみたいと。納得のいくものが表現できたとき、故郷で個展を開きたいと。 「尾瀬の自然は僕にとっては恋人です。日本の自然はあなた方日本人にとっては母親です。」とは彼が最後に言った言葉です。言い得て妙です。「僕は自然に惚れた、あなたたちは自然を愛している」と。雨の朝、今日は水滴で輝いている枯葉を撮りに出かけようと、ベンガル人の彼は山小屋を出ました。 瑞々しい感性の若者との一期一会、尾瀬は益々輝くものに感じられました。 |