Coffee Break

Coffee Break NO.76/2005年10月29日Sat.

       「アニマルセラピー  

  朝のTVニュースで、中越地震で心的な後遺症に悩んでいる方のために「セラピー犬」を派遣するということが紹介されていました。アニマルセラピーというものですね。大雑把に言うと、精神的・身体的な治療目的に医療行為として行われるのが、アニマル・アシスティッド・セラピー。精神的、身体的生活の質を向上させるための動機付け、教育やレクリエーションのための機会を提供することを目的として実施されるのが、アニマル・アシスティッド・アクティビティだそうです。いずれにしても、この「セラピー犬」、誰が触っても吼えたりしないように育てられた犬だそうで、この犬達と接していると癒し効果があるということです。

  ところで、先日の読み聞かせ会で7冊の絵本を幼児から小学生に読み聞かせした後で、「一番気に入った絵本はどれ?」って聞いてみました。すると意外にも一番は、「ワンワンワン、捨て犬達の小さな物語」という絵本だったのです。意外にもというのは、この絵本、日本では60万頭の捨て犬や捨て猫が毎年処分されているなかで、ある捨て犬が処分される直前に新しい飼い主に出会うというお話なので、ちょっと寂しいのです。他の絵本は子供たちは大笑いして聞いていたのですが、この絵本はしーーんとして聞いていました。私は「幼児さんもいるし、子供たちはきっと他の楽しい絵本を選ぶだろう」と思ったのです。だから意外だったのです。  思うに、子供たちは、自分が優しい気持ちになった絵本を選んだのでしょう。この新発見に、私は嬉しい気持ちになりました。この捨て犬達は、絵本の中のセラピー犬だったのかもしれませんね。蛇足ですが、他の絵本も素敵でした。



Coffee Break NO.75/2005年10月22日Sat.

       「夏の名残」

  秋も中盤に差し掛かってきました。皆さんの夏の名残、どんなものがありますか?今年買ったビーチサンダルや、空っぽになった虫かごに、ちょっとした懐かしさを感じたりしませんか?「だんごむし」を育てているお子さんがいたら、そろそろ元のところに帰してあげる時期ですね。

  私の夏の名残は、人生最大に増殖したメラニン色素かなあ。これまでで最も日焼けした夏でした。
  海での水遊びの名残は他にもあります。8月の中旬ごろ、脇腹がチクチクしていました。「アイスの食べすぎかな?打撲かな?」という程度で、さほど気にもかけていませんでした。先日、だんご虫のように身をかがめて咳をした瞬間、キリキリと痛みが走りました。そこで嫌いな病院に恐る恐る行きました。直ぐにレントゲンを撮って、先生はその画像を宝探しでもするかのようにじっくり見つめて、嬉しそうな顔で「ありました。これですよ、ほら、骨折。でも、ちょっと古いな。」と。2ヶ月経って発見。ちゃんと肋骨が折れてました。

  ということで、夏の名残、今はコルセットに包まれて、胸の内に大切にしまってあります。
  皆さんも、無理はしないように。と言いつつ、週末には胸をかばいながらウィンドサーフィンやってますけどね。もちろんお医者さん公認ですよ。




Coffee Break NO.74/2005年10月15日Sat.

       「秋味」  

「秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風のおとにぞ おどろかれぬる」  

  秋の気配、私は厨子の風で感じました。仲間内で何気なく秋一番のことが話題になりました。TVで観た「富士山の初冠雪」、「運動会の練習」、「秋刀魚(を焼いた)」、「栗ご飯(を炊いた)」などと言っておりました。皆さんの秋一番は何でしょうか?
  栗と言えば、この頃になると「川上屋の栗きんとん」が思い出されます。美濃路〜木曽路にかけてとれる栗を、そのまま砕いて茶巾に絞った、田舎の栗きんとん。甘味は使用していませんので、ほのかに渋みがあり、香りが豊かでした。蔵出しの「かぶせ茶」などの甘いお茶と一緒にいただくと、秋味のハーモニーって感じです。これは忘れられないお菓子で、和菓子マイ・ベスト3に入っているお菓子です。
  そうそう「秋刀魚」も思い出があります。よく行ってた割烹居酒屋で「秋刀魚」を注文したところ、店主は「秋刀魚ないよ。ウチは日生の朝市で魚を仕入れているので、そんな大衆魚は置いてないって」と冗談半分に言ったのでしたが、その数日後にその店に立ち寄ると、「秋刀魚あるよ」と冷蔵庫から出して焼いてくれました。「日生で上がったの?」と言う私に、「近所のスーパーで買ってきた。高いよ。他のお客には内緒で、御代は5000円!」とか言って。結局、“まかない”のおこぼれだったわけです。勿論、値段はただ。これも忘れられない秋味でした。
  秋は食べ物が美味しいですね。食欲の秋でいきましょう。





Coffee Break NO.73/2005年10月8日Sat.

       「りんどう・竜胆」 

  花屋の店頭に「りんどう」を見つけました。鉢植えや苗で売っていました。街中でも育つものですね。今ごろ山や高原では、草もみじの中にりんどうの花が可憐な姿を見せていることでしょう。この花、雨や曇りの日には開かないって聞いた事があります。この3連休でハイキングに行かれる方は、お天気に恵まれると良いですね。

  以前、「りんどう」って漢字はどう書くの?って聞かれたことがありました。そうそう「竜胆」でしたね。可愛さの割には、「竜」の「胆」なんて、不釣合いな文字です。そこでちょっと調べてみました。答えは根っこにありました。根っこが漢方の生薬だそうで、漢方では「りゅうたん」って読むのだそうです。味は竜の胆のように苦いのだそうですが、竜の肝が苦いとは知りませんでした。
 ついでに、効能は<1>健胃作用、少量を食前に飲めば、胃液の分泌を促進する。多量or食後に服用すると、胃液の分泌を抑える。<2>鎮痙作用、<3>腸管の運動促進作用がある・・とどこかのHPに書いていました。あまりピンときませんね。「りんどう」はやっぱり可憐な「りんどう」ですからね。

 『異花(ことはな)どもの みな霜枯れたるに いと花やかなる色あひにて さし出でたる いとをかし』(枕草子) 



Coffee Break NO.72/2005年10月1日Sat.

       「秋づくし」 

  いよいよ10月。今日は湘南の海に行きましたが、湿気を含んだ夏の空が一変して、からっとして、空の上の方まで透けて見えるようでした。天高く、空の色が「あきらか(清明)な」秋、気持ちも清々しくなりました。 読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋と色々ありますが、皆さんはどんな秋ですか? 芸術の秋でしょうか。木々が色づいて、自然界そのものが絵画になります。草木が「アカ(紅)クなる」秋というわけですね。

  目で愛ずる秋があれば、耳で感じる秋もあります。耳を澄ますと、りーん、りーんと虫の音。秋の訪れを実感するひと時です。平安時代の昔、衣ずれの音に人の気配を感じたことから、衣ずれ音ずれ訪れってなったそうですが、虫の声に感じる秋の気配、まさに秋の音ずれってことですね。
 「秋きぬ(衣)と 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」
  
  でも、やっぱり秋は「(偉大な、多い)」「ki(時季、季節)」で、多くの収穫がある季節ってことで、収穫が「あきみちる(飽き満ちる)」秋が一番。そう食欲の秋です。これから美味しいものがいっぱいですね。