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Coffee Break NO.164/2007年12月31日Mon.
感動の貯金
ことしは幾つ「あっ」の欠片(かけら)がありましたか?心の揺れを感じた瞬間はいくつありましたか?
俵万智さんの「短歌をよむ」という随筆があります。そこでは「まだ形になっていない『あっ』のかけらたち」を「感動の貯金」と呼んでいます。言葉にならない感動の元のようなものです。感動が言葉になっていませんので、仮の言葉で取りあえず蓄えてみます。それが「感動の貯金」というものらしい。似たような場面や状況で、以前と同じような揺れを感じることがあります。俵さんの場合は、それが度重なると、その揺れの輪郭が見えてきて、言葉で形を与えることができるほどになるようです。短歌の誕生です。
感動って、能動だと思うのですね。受身ではキャッチできるものも少ないと。俵さんほど繊細ではありませんが、このコーナーはささやかな感動の貯金のようなもの。来年もたくさん感じて行きたい、蓄えて行きたいと思います。今年一年、ご愛顧ありがとうございました。 そうそうご家庭は、感動の貯金の宝庫。「あっ」と思うような子どもの素敵な反応で満載。平坦な日常に「感動の貯金」の繰り返しを見つけるとき、豊かさを感じるのでしょうね。来年も皆さんのご家庭が感動の貯金でいっぱいになりますように!
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Coffee Break NO.163/2007年12月23日Sun.
アベマリア
街もクリスマス色に染まっています。街のクリスマスに誘わせれて、先日は「アベ・マリア特集」のCDを聴きました。収録の11曲全部がアベ・マリアです。私はよく知らなかったのですが、アベ・マリアを作曲した人は沢山いるのですね。シューベルトやバッハやベルディ、グノー等など、色んなアベ・マリアがあります。収録も合唱あり、弦楽四重奏、フルートのソロなどのインストゥルメントなど多種多彩、色々です。
「困った時の神頼み」程度の下世話な無宗教人間の私も、この時期、美しく厳かな音楽を聴くと気持ちが清められるような、いい気分に なります。クリスマスソングには、賛美歌やホワイトクリスマスのポップスやジャズ、ボサノバ、ホントに色々あってどれもこれも素敵 ですね。アベ・マリア特集もお勧めです。・・このイブにはキャンドルサービスにでも出かけようかなという気にもなります。
今年もあとわずか。良いフィナーレになりますように。
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Coffee Break NO.162/2007年12月15日Sun.
柊
なにやら白いものがヒイラギに。金木犀に似た小さな白い花が咲いていました。冬の訪れですね。香り、とても良いです。周りの木々が紅葉していくなかで、青々とした緑を保ち、赤や黄色を背景に緑のアクセントを添える常緑樹、、目立ちますよね。それに邪気を払う樹木として魔よけにもなるし、存在感もあります。公園の隅っこで見つけて得した気分になりました。
昔々、学生時代にあこがれていた喫茶店が「ひいらぎ」という名前でした。そこのメニューは「コーヒー」と「グレープジュース」の二種類だけ。「コーヒー」はドリップの一杯立て。お店の人がしなやかにドリップにお湯を注ぐと、シュワーーとコーヒーがやわらかく膨れるのです。まるで芸術技。きっと今もあると思います。そのお店を思い出して、なんか得した気分になりました。 ちょっとしたことで見つけた柊、二重に味わいました。
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Coffee Break NO.161/2007年12月8日Sun.
クリスマスとお正月
本屋さんの絵本コーナーには素敵なクリスマス絵本がたくさん並んでいます。子供を絵本好きにするチャンスですね。クリスマス絵本はクリスマスの前に、正月絵本は正月になってから読み聞かせするのがタイムリーです。なぜって?街の雰囲気と言うか、体感というのが全然違いますからね。12月26日になると、あれほど華やかだった街のクリスマスはどこ行った?ってことになります。他方お正月は元旦から一月中は事始めづくしです。干支の話、御節料理、初詣、七草、七福神、初春のお祝い事とたくさん。
絵本と体感、子どもを本好きにするコツです。是非、試してみてください。
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Coffee Break NO.160/2007年12月1日Sun.
美味しい話
ミシュラン現象に乗せられたわけではありませんが、御茶ノ水にあるフランス料理店に行きました。ちょっと気分転換をしたいなというときなどに、たまに行くところです。
入り口を入ると大きなつぼに飾った花がお出迎え。備前焼の故藤原雄さんの大壷です。前菜からデザートまで全ての器に、備前焼と織部焼き、志野焼きが使われていて、食事だけでなく器も存分に楽しめるというわけです。備前焼きは、ご存知の通り上薬を使いません。焼き締めだけ。炎の模様や、窯の中で舞い上がった灰による変化や、わらを撒いて焼いて発色させたり、器の上に器を被せて模様を作ったりするのです。いわば自然の芸術ですね。
魯山人は晩年、器に開眼し、備前焼きにこだわったそうです。確かに備前焼きのその無骨さは、本当に食べ物を美味しそうに見せます。花の美しさを際立たせます。フレンチと備前焼、好対照のようで、なかなかの味わいでした。 ミシュランの星の数はしりませんが、このお店、私にとっては星三つ「☆☆☆」です。(ランチのフォアグラ丼は人気らしい。)
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