Coffee Break
Coffee Break NO.218/2009年9月18日
     

                     どんぐりの木はない   
    
    南船橋のららぽーとの道端にどんぐりがころがっていました。ちいさい秋、みーつけた。面長でしたので、「マテバシイ」の実でしょう。そうそう、「どんぐり」は「カシ」「クヌギ」「シイ」の木の果実の総称です。具体的には、「コナラ」「マテバシイ」「クヌギ」などの木の実です。「コナラ」や「マテバシイ」は丸顔ですので、直ぐに区別がつくでしょう。
    以前、幼児さんたちと絵本をもって「どんぐり拾い」に行ったことがありました。絵本図鑑で「どんぐり」の種類を示しますと、幼児さんは拾った「どんぐり」を直ぐに「コナラ」「マテバシイ」と分類できるようになりました。
    言葉の成長です。概念レベルの使い分け、つまり、「木の実>マテバシイの実、コナラの実・・・どんぐりは似た形の実の名前」ということを絵本と遊びの中で自然につかんだわけです。語彙(ごい)が増えるってことは、概念レベルの判断を増やすことになります。言葉の獲得は、こうして思考力そのものを高めます。



Coffee Break NO.217/2009年9月1日
     
                       台風一過     
    
    「野分きのまたの日こそ、いみじう あはれに をかしけれ (枕草子[二〇〇段])」 ・・・・野分(のわき)のまたの日、つまり台風が過ぎた翌日、台風一過の感慨です。情緒豊かというわけですね。
    清少納言も使った(紫式部も源氏物語で使っています)「野分」という言葉、今は「台風」という輸入語にとって代わられたそうです。台風= 「たいふう」の語源を覗いてみましょう。中央大の先生、飯田朝子(いいだ・あさこ)さんの紹介によると、語源研究で最も有力だとされるのは、ギリシャ神話に出てくる風の怪物名 ”tuphoon”(トゥフーン)に由来するという説だそうです。先生の話を要約しますと、「『トゥフーン』がアメリカに渡って“Typhoon”(タイフーン)となり、英語経由で明治時代に日本に輸入されました。だから輸入当初(明治時代)は、台風はハリケーンやトルネードと共に『タイフーン』と片仮名で書かれていました。その後、漢字(「台風」または「颱風」)があてられました」とのことです。
    和語の情緒ある「野分」が、ギリシアの怪物「トゥフーン」に取って代わられたのですね。なあるほど・・・。



Coffee Break NO.216/2009年8月24日
     
                     基礎基本で体力づくり     
    
    このお盆休みはいかがでしたか?ご旅行、里帰り、お子さんが帰ってこられた・・・色々なお盆を過ごされたことでしょう。私ごとで恐縮ですが、ご報告させていただきます。この夏は風が無くて海に出ることが少なかったので、アウトドア3割、インドア7割で過ごしました。インドアでは、長いこと眠りこけていたフルートを引っ張り出して、腕と言うよりフルートを磨いていました。 
    つい数年前に我流で始めたフルート、まだ誰にも教わっていませんので早々と踊り場状態ならぬ、足洗い場状態に陥ってしまっていました。基本が我流だから、プラトー(高原状態)にすらたどり着けないわけで、楽器の楽しさを味わうためにも一番最初の踊り場を抜けようと、この夏に今更ながら気づいた次第です。お盆は時間もあることだし、呼吸法を一からしっかりとやってみようと、一日中呼吸の練習をしていました。 
    こうして夏休みはインドアで近所迷惑を顧みずに過ごしたのですが、効果的面。アウトドアよりも、腹筋が強くなったのですね。なかなか締まらないのが腹筋ですが、楽しみながらのシェイプアップにはなると確信しました。結局、音色の上達はまだですけど、基礎基本に時間をかけたおかけで、次の展望が見えてきました。
    子どもたちの読書も似ています。楽しみながら知らず知らず読みの体力を培っているのでしょうね。

 

Coffee Break NO.215/2009年8月10日
     
                    0歳8ヶ月の読み聞かせ     
    
    0歳8ヶ月の子に何を読み聞かせするか、お母さんのご質問がありました。本のリストは「ブックスタート用絵本一覧表(NPO法人が出している)」、「絵本ナビ」のHP、「くもんのすいせん図書一覧表」を参考にしました。「絵本ナビ」では、0〜1歳のレビューで人気のもの、「くもんのすいせん図書一覧表」では「8ヶ月だから、5Aというランクの絵本」という具合に。上記の絵本のリストを元に、お子さんが「離乳食で“くだもの”を食べているなら、『くだもの』を」、「哺乳瓶やりんごやネコを知っているなら『のせてくださーい』も良いかも」という具合に、その子の様子に併せて絵本を数冊選びました。その数冊の中から「最初に3冊選んで、一週間読み聞かせしてください。次の週には一冊だけ入れ替え、その次の週にはまた一冊入れ替えてください。きっとお気に入りが見つかると思いますよ」と伝えました。
   すると1週間後、「うちの子が絵本を見ていました」とお母さんの歓喜の声が届きました。「3冊のうちでは、これが一番好きみたい」というお母さんの感想付でした。絵本選びの観点の一つを保護者にお伝えて、お母さんご自身がお子さんと一緒に絵本を試してみることで絵本への関心が一気に高まりました。「3冊をもって一週間ごとに1冊入れ替えて読み聞かせする方法」は多くの方に紹介していますが、皆さんから好評ですよ。



Coffee Break NO.214/2009年8月3日
     
                     ライブ感     
    
    先々週の皆既日食、硫黄島で観察したラッキーな知人から、メールでダイヤモンドリングを頂戴しました。写真の向こう側の、シャッターを押す手の喜び、ライブの感動が伝わってきました。 
    ライブつながりで・・・私事ですが、時々ライブに出かけます。7月は東京ドーム「サイモン&ガーファンクル」、Blue Note「ロバータ・フラック」でした。前者は「Old Friend」で、後者は「Killing Me Softly with His Song(やさしく歌って)」でオープニングでした。しょっぱなから、懐メロというか、ジーンと記憶の琴線をくすぐってくれるわけです。
    私自身、30年、40年も前に聞いていたアーティストたちだから、年齢も相当進んでいて、サイモン&ガーファンクルが67歳、ロバータ・フラックが72歳です。勿論、声もよく出てるし、存在感があるし、まだまだ現役バリバリでしたけど、我が青春が還暦オーバーというのにちょっとびっくり。
    いずれにしても、日食にしろ、コンサートにしろ、今この時を味わうライブ感って良いものです。



Coffee Break NO.213/2009年7月21日
     
                    46年ぶりですね   
    
    46年ぶりに日本で見られる皆既日食、次は26年後の2035年ですから、とても珍しい出来事だそうです。国立天文台のHPによりますと、日食そのものは全国で観測できますが、皆既日食が観測できるのは、奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部など、皆既日食帯と呼ばれる地域に限定されるそうです。東京でも75%は隠れるそうですので、明日のお昼頃、雲が晴れるのを期待しましょう。
    夏休みでもあるし、皆既日食ツアーや皆既日食音楽祭など、面白しそうなイベントがたくさん企画されています。天体が好きなある先生は、横浜からパシフィックビーナスに乗船し、硫黄島近くまで行くそうです。「日食そのものだけでなく、風景や動物の変化なども面白いでしょう」と仰っていました。
    46年前の1963年、北海道で皆既日食を観測して、宇宙に興味をもった少年がいました。毛利衛さんです。「太陽がなくなるということはどういうことか。生命としてすごい不安を覚えました。そして太陽の恩恵を改めて感じました」と。日食が一人の少年の未来を変えたわけですね。
   いよいよ明日、たくさんの多感な子どもたちが、ライブの天体ショーを楽しめると良いですね。



Coffee Break NO.212/2009年7月13日
     
                    絵本「つみきのいえ」     
    
    「つみきのいえ」(平田研也作、加藤久仁生絵)、読みましたか?と2児(年中、0歳)のパパから声をかけられました。以前に「ちょっとだけ」をプレゼントして以来、時々お子様方の読み聞かせの様子を紹介してくれるウィンドサーファーです。ご家族で休日の日に出かけると、本屋さんで過ごす時間が長いそうです。
    「つみきのいえ」、そうそう、アカデミー賞アニメ部門を始め、世界中の映画祭で20の賞を獲得したので先生方もお聞きになったことでしょう。2児のパパさんも、「深くてストレートで、大人が感動する絵本です。絵本ってスゴイなあ」って語ってくれました。
    ストーリーは・・・「あるおじいさんが、水が増え続けるところで上に家を積み上げ、水が増えてはさらに家を積み上げて、ひとりで暮らしていました。あるとき落とした大工道具を探しに海に潜りました。そこで色々なものを見つめます。人生を回想するように。」というものです。
    人生を描いた絵本、大人が感動するという評判ですが、大人が感じるものは実は子どもたちもそれぞれに受け止めているようです。子どもの声を聞きました。「おじいさんのお話で涙がでそうだった(小3)」「また、よんで(4歳)」「おじいちゃんに電話しよう(5歳)」などなどです。パパさんにお薦めの一冊です、勿論、ママさんにもお子さんにも。