抗生物質などの内服で中耳炎が治らなければ、鼓膜切開を行います。それでも中耳炎を反復したり、治りきらない場合は、耳へのダメージが深刻になる前に鼓膜チューブ留置術を行います。
鼓膜チューブ留置術は鼓膜に穴の開いたチューブを挿入することで、2つのメリットが生まれます。中耳内に溜まった膿を耳の外へと排泄する効果と耳の外から耳の中へと空気が流入する効果です。
中耳炎になっても、排泄効果で耳の外へと膿が出て行くので中耳炎の治療期間が短くなりますし、流入効果で耳の中に空気が入って耳の成長を促し、中耳炎になりにくい強い耳になります。チューブは耳が充分に発達するまで1〜2年間、耳に入れておきます。
当院では乳幼児などに対する鼓膜チューブ留置術を通常の外来(局所、部分麻酔)で行っています。
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