第Ⅴ期地球市民を育てる教師のための研修会に参加してきました。
『すごくいい研修会があるよ!!』と、児童英語講師仲間のLica先生からこの研修会の存在を教えていただいたのですが、
自宅から約3時間をかけて毎月通い続けられるだろうか?と、迷いつつもLica先生の話から、何かすごい学びのチャンスが
そこにはある、と、直感し、思い切って参加を決めました。
9月25日に第1回目の研修に参加し、その直感は当たっていたと確信して帰ってきました。
まずは全体的なお話から・・・
これは、現関西外大の中嶋洋一先生のご指導のもと、
そのゼミ生の方も一緒に、月1回ペースで1年間10回の研修会なのですが、
一番の特徴は『点』の研修ではなく、『線』の研修であることです。
前もっていただいた案内にもそのことは書かれていましたが、
第1回目の研修に参加してその意味を実感することが出来ました。
つまり、
どんなに素晴らしい研修会でも『ああ、よかった』だけでは『点』の体験で終わってしまいますが、
この研修会は『線』の研修会なので、まずそこで学んだことを持ち帰り、実践し、次の会に持ち寄り、
そこでさらに次のステップへと進めていくため、それが単なる体験で終わることなく、
経験として自分のものになっていく、という感じでしょうか。
研修中は、メモなどもとらずに聞いて理解することに集中します。
中嶋先生曰く、理解出来たことだけが頭に残っているはずです、とのことでした。
年々、脳の老化を感じている私にとって、せっかくの良いお話をメモも取れずに聞くことは、
聞いた矢先から忘れていってしまう不安があまりにも大きく、
書かないことがこんなにも辛いのだと実感。
そして、それほど集中しないとついていけないのだ、ということも実感しました。
と、頭で分かっても、
今後こういう経験を重ねる中で、脳が活性化してそういうことが出来るようになっていくのか、
それとも、限られた脳のキャパに収まる分だけを毎回いただいて帰るのか、
不安な気持ちは残ります。
そんな不安をぬぐい去るためにも、自分自身の頭の整理と忘れないための覚書として
分かったことを言語化し、発信していこう思います。
前書きがあまりにも長くなってしまいましたが、
ここからは要点をまとめながら、出来るだけすっきり書いてみようと思います。
注: あくまでも、私の覚書きですので、
研修の内容が全て網羅されているわけではありません。
また、理解しきれていない部分があるかもしれませんので、
どうぞその辺りはご容赦くださいm(u_u)m .。.:*・゜
『第Ⅴ期 第1回』 2011年9月25日
●参加者は、英語に限らず小中学校の先生、教頭先生、教育センターの方や教育委員会の指導主事の方、
児童英語講師など。中嶋ゼミの方は参加者であるとともに、この研修会の準備・運営等を担当。
アドバイザーとして各方面から5名の方が参加。この研修会のリピーターの方が各班のリーダーとして
入ってくださっている。
●研修中のルール
①言いたいことは1分でまとめる (400字原稿用紙1枚程度)・・・だらだら話さない
②論理的に話すこと (3点あります。1点目は…。2点目は・・・)
③愚痴や言い訳はNG
これは、『時間』『人』『場』を大切にするために必要なルール。
●Global Citizen Time(5分前行動)
●リピーターの先生によるプレゼンテーション 『研修会で学んだこと』 各20分
(1)竹田里香先生
・ホスピタリティー
・Backward Design・・・全てに通ずる
・メタ認知力・・・自分と違う価値観にも耳を傾けられるようになった
・人を育てる・・・崇高なる仕事
↓
・下準備
・適切な言葉かけ
・信じる
・待つ
(2)林秀樹先生
『目標』を達成するためには、『目的』を明確にすることが大切である。
協力して何かを成し遂げるためには、『概念』の共通認識が必要である。
目的を達成するためには
*デザイン力=目的を達成するためにその計画を立てる力
*コミュニケーション力=一緒に取り組む相手のことを考える力
⇒この2つがそろってこそ目的が達成できる
≪中嶋先生による説明≫
●『線』の研修会とは
次へ次へとつなげていく=『学んだこと』を生かして『実践』したものを次に持ち寄る
●常にプラスサイクルになるよう心がける=ポジティブモードであることに慣れ、そうなっていく。
●子どもに対する『親近感』と『威厳』のバランスが大切。
●『○○から始めずに○○から考える。』
↓ ↓
How Why ?
目標 目的
●1枚の写真
教室の風景の写真
・Q1:これは中学校ですか、それとも高等学校ですか。
→それはなぜですか。(理由を考えさせる…理由付けが出来る=納得)
・Q2:この写真がとられたのはいつですか。
答えは…、と言った瞬間にそれを聞こうとするのは、自分が自分の答えを持ったから。
★こうして1枚の写真が教材になる・・・そのような教材を用意できるかどうか=『教師力』
授業を雑談でだらだら始めない ⇒ 本題から入っていく (初めからぐっと引きつける)
●最後をどう終わるのか ・・・ そのイメージを持つ
★有意味学習で子どもをやる気にさせる(達成感・自信・テストの点・先生の情熱・信念・本気)
学びを実感できる・丁寧過ぎない・出来るまで鍛える・場面を与えて考えさせる
機械的学習
●目標と目的
目標と目的を明確に。並列に話してはあいまいになってしまう。
*どちらか分からなくなったら、『ために』を入れてみる。
『何のために』で追求出来ることが『目的』である。・・・わかったら、目的がはっきりする。
*『目標』は点。これがブレることはない。
頂上が同じなら、どのルートを通ってもよい。それが個性。
自分の得意分野を生かし、自分の心から語る。そうでなければ楽しめない。
先生が楽しめければ、生徒も楽しめるわけがない。
『目標』のためにどんな活動を仕組んでいくか。・・・戦略と戦術
*『目的』から始めることで、教科書という素材が教材に変わっていく
=どんどん楽しくなっていく
いったん種火がともると、それはずっと続いていく。
●
小・中・高でどんな授業を受けてきたか・・・大学生になった時に見えてくる。
自ら学ぶ大学生 ← 中高で『言葉の教育』を受けてきている。
ディスカッション・ディベート
スピーチ・ドラマなど。…言葉を通して成長していく
『楽しい!!』という実感があったかなかったかの違い。
●
入力 for 出力のため ゴールを与えない限りほんとの入力は始まらない
教育 for 人格形成 知識を与えるためではない
学習for 概念形成 誰もがなるほどと理解出来る定義
評価 for 自立・自律 自己評価能力を高める=自分で次の目標をもてる
●体験や知識を自分の言葉で言語化していく 誰かに発信する
↓ ↓
経験にしていく=自分のものになっていく 概念化されていく
自分の言葉で目的を持って
体験を経験に! 知識を知恵に!! 誰かに話す・書く=発信する
それが、『線の研修』である
●共通の概念を持つため、言語化するための型を学ぶ。
組織で動く際、目標達成のためには概念の共通理解が必要。
そのためには、概念を言語化し、明確にしていくことが必要。
*マッピング
*Cut out Picture
●マッピング
*マインドマッピング・・・自分の思考を整理するためのMapping
→ 自分の伝えたいことを書いていく(話し手中心)
*セマンティックマッピング・・・質問力を高めるためのMapping
→ インタビューしながら書いていく(聞き手中心)
*出来あがった2つのマップをくらべてみる。
話し手は聞き手がききたいことを発信できていたか、聞き手は話し手が話したいことを引き
出せていたか、ここを考えることがより良いコミュニケーションにつながっていく。
→ 両方の観点が必要
●CUT OUT PICTURE
*画用紙の中央に名前を書き、残りのスペースを4分割する。
それぞれのスペースに文字ではなく絵を描いて、その絵をもとに自己紹介をする。
*絵の描き方(情報の与え方=詳しく描き過ぎないなど)を工夫することで、聞き手がより興味
を持って聞ける。
●班ごとに分かれて
●佃先生より『概念』について
『第Ⅴ期 第2回』 2011年10月23日
≪5人のアドバイザーの先生方よりリレー方式でアドバイス≫
●佃先生 meaning(意味) reference(言及)
Meaningとreferenceは、社会実践に参加している人の権利と役割を果たす。
[ ヒント ] T:「ファイル忘れた!」
S:「これ、使って下さい。」
●東野先生 description(言葉による描写)
学び続けることは苦しい。・・・でも、好奇心があれば・・・
前回の学び・・・目標と目的
ゴールがはっきりしていれば、そこを目指す道は何通りもあってよい。
キッシンジャー補佐官の名言
If you don’t
know where you are going, every road will get you nowhere.
宮本輝の講演会『心と言葉』より
自分の心を伝えるには、説明は人の心に届かない。どれだけその感情を整理して
簡潔な言葉で描写するかだ。
●安井先生 analyze(分析)
課題解決のために
まずは①現状分析 → ②課題の焦点化 → ③ 自分は何をすべきか
何が課題か
自分に何が出来るか・・・解決策(個人)
→④全員共通の課題として目標を持つ
様々なアイデアを整理し、ひとつの方向を見つけていく
課題を挙げるだけで終わらず、全員で解決の方向を見出す
●斎藤先生
いろいろな研修を観に行ったが…
★何のためにこの○○をやっているのか。← これがはっきりしないまま進んでいる現場が案外多い。
『どんな大人になってほしいのか』
『どんな日本を背負ってくれる子どもを育てたいのか』
『何のために教師になったのか』
『何のためにこの研修に参加しているのか』
●中嶋先生
例えば… 『学校』と『鍵』をどうつなげるか
★点で終わってはダメ! ← 点で終わっていることがいかに多いか。
★点と点をつなぐためには、問題意識を持たなければいけない。
次の3つを説明せよ(=点を線につなぐ。自分の言葉で語る。)
『概念』 『知識・体験』 『実践』
●意味づける・・・何のためにやるのかを明確にし、体験を経験に昇化させる・・・豊かな人生へ
●本・・・・・・・・・・読みっぱなしにしない! → その時思ったことを書き留めておく。(記憶は消えるが、記録は残る)
→ 一生涯使える知識になる
●座布団の積み上げ・・・つながらない
↕
ゆきだるま・・・・出来上がりの大きさを想定して作る大きさを考える
割れない工夫をする ・・・・・ これらがないと仕上がらない
●『経験の円錐』 Cone of Experience (人が2週間経っても覚えていること) Edgar
Dale (1946)
10%・・・自分が読んだこと
20%・・・自分が聞いたこと
30%・・・自分が見たこと
50%・・・自分が見ながら聞いたこと ← 何を見せながら何の話をするか・・・語る
70%・・・自分が人に話したこと・・・ペア学習・グループ学習
90%・・・自分が人に教えたこと・・・教え学習・・・人に教えるために『工夫』が始まる
*読ませっぱなし、聞かせっぱなしにしていないか?
●Task
on Time ・・・ 時間が決まっていて、その時間の中で仕事をする
→ 多忙感・閉塞感につながる
●Time
on Task ・・・ 仕事が決まっていて、そのために必要な時間を考える
→ ゴールから逆算する(=何のためにするのか・つけた位置からは何か)
★学校現場で、全てをTime on Taskにすることは出来ない=どこに特化していくか
いつ、何をやるのか計画性を持つ
学び方を学ばせ、他でも使わせる・・・・子どもを育てる
そのためには組織力が必要 ・・・・・組織の同僚がコンセンサス(合意・賛同)を得ている
●地球市民の方程式
A = M V P
A = action ・・・人が行動を起こすには
M = mission 使命感・自分に任されている (=役割をしっかり与える)
V = vision 見通し (= ゴールを示す)
P = passion 情熱・夢・熱意・強い願い
≪資料1≫ 『よい学級文化を育てる教師とは』
*『よい学級』とは、教師の『理念』が、具現化した姿である
*『よい学級文化』を創造する教師
・生徒の幸せを喜び、不幸を悲しむことが出来る。
・学習規律を大切にしながらも、失敗や間違いに対して寛容になれる(バランス感覚)
*これを作り上げるには・・・
・Mission (使命感) を与える ・・・ 一役一人
・Vision (見通し) を与える ・・・ 最初にゴールを見せておく
・Passion (自分の熱い思い) を伝える ・・・ 熱い思いを同僚と共有する
⇒ よい学級文化の土壌は学校の組織である
≪資料2≫ 『ずっと覚えておいてほしいこと』
教師 = 生徒に夢を与える仕事
自らがロマンを語り、自分も夢を追いかけているという姿を見せ続けること。
1.ぶれない『理念』を持とう
『理念』とは・・・『経験』に裏打ちされた『確かな概念』が、その人の豊かな『人間性』によって昇華した形である。
*全ては『ねらい』から始まる。
授業をシステマティックにするため
・役割を与えて、使命感を持たせる
・全てに狙いや意味があることを知り、それを踏まえて学習活動や言語活動を仕組む。
★教師が全てを仕切るのではなく、『基礎・基本』として、徹底的に『型』や『知識』を与え、
あとは、コーチングとメンタリングを有効に使う。
*ものまねから『理念』は生まれない
「やりっぱなし」「やっつけ仕事」では成長できない。
上手くいった時・・・原理を学ぶ
上手くいかなかった時・・・『なぜ』と問いかけ『自己分析』する
★理念を持って、『どんな力をつけさせたいか』を真剣に自分で考えてこそ、このプロセスが生まれる。
★人は、知っていること、持っている知識を『より確かな概念』にするために一生学び続けている。
学習の目的は『概念形成』である ≠ 知識の獲得
学び取った知識を脳の中で「体系化」「構造化」し、
自分の言葉で「言語化」することによって、概念化していく。
2.学校は卒業式のためにある
最後の姿を全職員で共有し合う
『どんな生徒を育てたいのか』というゴールを明確にして、
どう協力し合えるかを具体的に考えること。
組織とは・・・土台となる人と人とのつながり
人間に興味を持ち、心が動く関係作りを目指す。
3.「相手」に求めるのではなく、「自分」から動く
これではだめだと思ったら、自分から楽しく『自己変革』していく
理念は『共鳴』するもの
→他者の行動や思想、理念などに深く同感すること。
「なるほど、そうだ」という実感・納得、「自分もそうありたい」という願い
*そういう同志を増やしていく・・・同僚たちが互いの理念を大切にし、同志となることで
前向きな気持ちで臨んでいける。
『線が書けるのはどんな時か』 ・・・ 点が二つあれば線は書ける=点がないと線に出来ない
自分が一生懸命やったことしか『点』になって残らない。
人生において、点と点をつないで線に出来るのは、『過去を振り返ったとき』だけである。
点と点をつないで線にした時、その関係を言語化でき理論武装できるようになっていると、
将来にも点を打てるようになる。
=未来予想図(自分の計画)を作れる
=バックワードデザイン(逆算)が出来るようになる
【資料から拾い上げたキーワード】
体験 知識
↓ ↓ 体系化・構造化・言語化
経験 概念
↓ + 人間性
理念
共鳴・・・同志…組織
確かな点
↓
線 ・・・・・ 理論武装
↓
将来の点 = 未来予想図 ・・・ バックワードデザイン
【実践演習】
●マンダラート・・・アイデアを出すためのツール
縦横3×3の9マスの中心に「考えたい事項」を書く
そこから連想されること、関連のあることを周りの8マスに次々と書いていく。
= 要素を見つける
周りに書いたもののうち、さらに知りたいこと、掘り下げたいことを選び
新しい9マスの中心に書く。
そこから連想されるものを周りに書いていく。
こうして出てきた要素をつなげて、ストーリーを作る。(つなげて話す=点を線にする)
●マッピング
マンダラートでとりだした要素の中で、さらに深めたいことをマッピングのスタートに置く。
●ジグソー学習
元のグループをテーマ別に分け、それぞれのエキスパートグループに移動。
そこで、それぞれのテーマについて話し合いで深め、その内容を再び元のグループに
持ち帰る。元のグル―プ内で持ち帰ったものをシェアし、全体を一つのものにまとめる。
≪1班で持ち帰られた内容≫
①タイムマネジメント
『忙しいのはタイムマネジメントが出来ていないからである』
実行には期限がある。夢を実現するためには、タイムマネジメントが不可欠である。
ブレない目的と長期・中期・短期の目標を設定し、
問題解決のためには、日頃から『整理』『調整』『即断即決』を心がけることが大切。
バックワードカレンダーを利用するなど、『いつまでに、何を、どこまで』という意識を持つ。
②授業
よりよい授業をするために必要なこと
*情報の共有・・・目的の共有・授業アイデアの共有
*興味ある授業の創造・・・4技能の有効活用
レベルに合わせた授業・・・チューター制・教え合い
生徒が知りたいと思える授業・・・導入の工夫(身近な話)
*学力差を超えた授業・・・意味を考えさせる・達成感・メタ認知力・グループ活動
③生徒指導
生活指導・・・『安心・安全確保のために守らせるルール』
生徒指導・・・『人を育てるためのルール』・・・生徒が自己実現するため
自己実現
承認 一番やりやすいのは
所属 『授業のルールの完全統一』
安心・安全 ↑
生理的欲求 作りやすく効果もある・組織としてもフォローしやすい
★『どんな生徒になってほしいか』・・・共通の目的を共有することが大切
④組織
よりよい組織とは・・・
1.共通の目的
2.進化する集団・・・ポジティブに前に進む
3.有用感・所属感・参画感がある・・・私貢献している
4.サポートできる集団
5.家庭的な集団
6.風通しがよい
⑤危機管理 ・・・ 『子どもの命を守る』
キーワード:他人事にしない!!!
危機管理を高める4つのポイント・・・野生の感を磨くために・・・
1.目的意識・全体像の共有
2.即座の判断力
3.シュミレーション・・・最悪の状況を想定
4.検証+再実施
1を持つと、2が出来る。2の力をつけるために3をする。
実際にやったことを4で確かなものにする。
仕掛けを仕組む = 失敗もさせる。・・・そこから学ぶことで、自分のこととして考えられる
≪第2回のまとめ≫
●中嶋先生
授業がうまくいっていないのは、『デザイン力』の不足
=つながっていない
=ストーリーになっていない
『振り返り』が大切
★自分の頭で考えること
★具体的に明日からどうするか、ということ
●安井先生
団塊の世代の退職により、『大量退職』『大量採用』 = 世代交代・・・授業が大きく変わる
大切なのは、新旧が一緒にどう変わっていくのか、ということ。
常にM(Mission)・V(Vision)・P(Passion)を持って取り組めているか?
・・・これらを子どもに与えるためには、まず教師自身がこのことを意識しておく
これが出来ない時・・・『なぜか?』を考えてみる
その原因を探ることで、道が見えてくる。
●吹原先生
学校での取り組み
*まず全体のことを優先→そして学年→最後に自分のこと
*提出期限を守る
まずこういうことをベテランが若手に教えていくことの大切さ
↓
だんだん責任が重くなっていっている・・・しんどいけれど・・・
それをこなす自分の成長が組織や子どもたちに反映される
★責任を負うことで、自分が成長する
●佃先生
Meaning ・・・ 意味
Reference ・・・ 言及
客観性は科学の基本だが、『言葉』を使うことにより、MeaningもReferenceも科学的でなくなる
つまり・・・A(action) = MVP に客観性はない
「ファイルを忘れた!!」
客観的意味・・・ファイルを忘れた
心の中・・・・・・・しまった!来月は持ってこよう。でも、自信ないなぁ…
言葉を使った言及に客観的な意味はない。
客観的でない意味を分かることにより、Actionが変わっていく。
★客観的でない言葉の意味を育てる
【例】一人一役の「黒板係」になることによって、「黒板係」の意味が育っていく
Responsivilities・・・黒板をきちんと消す、という責任を持つ
Rights・・・・・・・・・・この黒板を吹くのはオレの権利だ、と、権利を持つ
人間は言葉を使う = 社会実践 (Social Practice )
↓
★言葉の意味を新たに獲得する、ということは、(社会実践の中で)
= 自分の権利と責任を新たに獲得する、ということである
もし、
「生徒指導」という言葉の意味を共有できていなかったら…・
→ それは、社会実践できていない、ということ。
この、『言葉の意味』を獲得しないと何もできない!
⇒ 獲得することにより、『Action』の改善につながる = Social
Practiceの改善につながる
だからどないすんねん!!← これが大切!!
●斎藤先生
『子どもたちの安全を守るのは、私たちの義務・責任』 ・・・ ≪リスクマネジメント≫
【ハインリッヒの法則】
1 ・・・ ひとつの大きな事件に対して
29 ・・・ それまでに29の軽い災害や事故があり、
300 ・・・ それまでには300のヒヤヒヤするニアミスがある
★他人事と思っているから見過ごしてしまう
一つ一つの命をちゃんと大切に思っているか
【Broken Windows Theory】
窓が割れたら、なぜすぐに段ボールを貼るのか?
→ 放置しておくと、残りのすべても割れていく
★目と感覚を養おう!
野生の感 ・・・ とても難しいが、観点を持って訓練すれば獲得していける。
*生徒の様子・関係
*環境整備
*地域の情報
アリの目:自分の役割だけ
タカの目:全体を見渡す・全体像を見る
★避難訓練が形骸化しないよう、常に意識を高めておく
そこに向けて、いろんな仕掛けをする・・・万全の準備 +
臨機応変な判断と行動力
●東野先生
ホームグループとエキスパートグループのちがいは何?
自分の持っている課題を実現できたか?
質問できたか? 自分の好奇心を深められたか?
↓
しっかり聞かないと質問は出来ない
話を聞いて、その核心をつく質問がなかなかできないのは
*討論することに慣れていない
*遠慮がある ← 遠慮せずにやってみよう!・・・遠慮していては学びが深まらない
*しっかり聞いて質問しよう
そして、経験値を高めていこう!
『第Ⅴ期 第3回』 2011年12月4日
≪5人のアドバイザーの先生方よりリレー方式でアドバイス≫
●安井先生
A
= MVP この1か月はどうだったか。
イチローの小学校の卒業文集から分かることは?
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。
活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3歳の時から練習を始めています。3歳~7歳までは半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。
そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、一億円以上が目標です。
ぼくがじしんがあるのは、投手と打げきです。去年の夏ぼくたちは、全国大会にいきました。そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバー1選手とかくしんできるほどです。打げきでは、県大会、4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打りつは、5割8分3りんでした。このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは、一年間負け知らずで野球ができました。
だからこの、ちょうしで、これからもがんばります。そして、ぼくが一流の選手になって試合に出れるようになったら、お世話になった人に、招待券をくばっておうえんしてもらうのも夢の1つです。
とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。
大きな目標・・・プロ野球の選手になる・お世話になった人に恩返しをする(Vision)
小さなプロセス・・・具体的に細かく、そして我慢することは我慢する(Missionの遂行)
しっかりとした現状分析
⇒ だから夢をかなえることが出来た
●東野先生
この研修が他の研修と違うことは?
『ゴールのある研修である』ということ。
その学びが深くなるために、多くの時間を費やして準備されてきた研修である。
↑
何が必要か、何をしたらいいか分かっていないと準備は出来ない
Before everything else, getting ready is the secret of success.
<Henry
Ford>
とにかく準備すること、それが成功への秘訣である。
課題を持って研修に臨む
この課題解決のため、毎回自分が何をすべきか
= 1年後の自分の姿を見据えて、今何をすべきか
イチローは楽しかったはず・・・将来の夢に向かって努力すること≠我慢
心に残ること ⇐ 心が動いたことが心に残る
心に残る授業をするには、心を動かすこと
たくさん楽しみ、たくさんの良い思い出を残す
そのためには、準備をしっかりすること
但し、 必要でないこと、敢えて準備しなくてよいこともある
●斎藤先生
さまざまな準備の中でマンダラートやマッピングを使っているか?
先生が自分が使うだけでなく、子どもたちにもその力が求められている。
『今求められる力を高める総合的な学習の力の展開』 2011年9月発売
⇓
探究
*課題設定
*情報収集
*分析
*まとめ
→次の課題へつなげる
その中で、ウェアリング・ベンズ・SWOT分析などを雑多な情報の整理に使う
= 小学校でこういうスキルを身につけることが求められている
★しっかり指導し、確かな力をつけさせられるよう新指導要領に向けての確かな準備を!!
●中嶋先生
* Skillは使うためにある = 知っているだけではダメ
『使えない』のではない ← 『使っていない』
★ 出来る出来ないではなく、まずやってみることが大切!
* 1分 ・・・ 体内時計はズレていないか?
実際に目を閉じて測ってみる
1分より早かった人・・・ややせっかち、とにかくしゃべりっぱなし
1分より遅かった人・・・ズレている。あらもうこんな時間?
教員採用試験・・・1分で自己アピール (30秒で1つの内容 ← これが基準)
訓練で話し方が変わる
今から3つのことを言います。
1つにつき30秒を測って練習する(ストップウォッチを見ながら)
これが出来るようになると、授業が変わる。
集中するようになる
*ムービーメーカーを使って、ゼミ生によるエトゥール号の話
●バックワードデザイン(BWD)について
最後から逆算する手法
Ex. ハリーポッター 第7巻(最終巻)から書いた。
最後に全てがつながる ← これが仕掛けられるのは、
最後のゴールを認識している人だけ
最後のテストを作らないまま教えていく人=どんな力をつけたいかというゴールが無い
(生徒にも示せない)
≪バックワードデザインを使った指導案の作り方≫
バランスの取れた授業とは・・・
・教師が支持する活動(赤)
・子どもの個人活動(黄)
・ペアやグループでの活動(青) これらをバランスよく取り入れる
+
活動と活動をつなぐ「のりしろ」の活動を作る
特に大切なのは、個人活動(学習とは全て個人に帰結するもの)
自分が分かっていない、出来ていない、では
本当に楽しいとは感じられない。
個人→ペア・グループ としなければ深まらない
*これらのことを考え、最後の活動から遡っていくと筋の通ったバランスの良い授業になる
①カード5枚を1列に並べる
1枚10分・・・教師の説明・子どもの活動・子どもが考える時間・書く時間
だらだら説明していてはあっという間に過ぎてしまう
⇐ 事前に入念に指示と説明をシンプルにしておく
②最後の1枚から考える・・・何が出来るようになっていればよいか
★それがしっかりと評価できるような活動であること
『分かる授業』ではなく、『出来るようにする授業』
③最後の10分につなげるために、どこで布石を打ち、どこで揺さぶるか
考えながら活動を書いていく。⇐ 全て、『何のため』かを自問自答しながら書く
④流れが出来たら、本時のメインの活動に◎をつける
・どんな力をつけるための活動家
・その前後に何をしてつなげていくのか
⑤それぞれのカードの裏に『その活動のねらい』を書く
そのために
・前の単元で何をしなければならないか
・前時に何をしておくか
・その活動が次のどこにどうつながるのか
⑥メインの活動の横に『得意』『苦手』な子のための『次の一手』のカードを用意する
=得意・ふつう・苦手の3つの水準に
合わせた授業の準備
●エキスパートグループに分かれ、学年・教科別にBWDを使った指導案作り
●ホームグループに戻って
*つなげるための要素とは何か
*発表に向けての話し合い
第3回のまとめ
●安井先生
笑顔・・・つながった証拠
↓
つながるとは?・・・connect
・to
join them together
・You
realize that there is a link between them
気づくこと
違いがあるからこそ面白い
↓
多様性=いろいろな視点がある
違いがあることを楽しみ、多様な視点を身につける
これは、つながること・つながる関係性を
見つけるために必要!
→次の入力につながる
●斎藤先生
この研修で参加者は
『日頃のいろんな困難に立ち向かうためのヒント』 を得ている
∵ 緊張感を持って、ここに何かを得に来ているから
★近くのネットワークより、遠くのネットワークからの方が、得るものが多い
『授業のゴール』とは?
目指す子どもの姿 = 評価・最終的につけたい力
6・3・9・12年後の姿
⇒ どんな大人になっていてほしいのか
*ゴールの共有
*同僚とつながっているか
小中のギャップ ↓
中1でリセット ↓ 同じ子どもなのに…
高1でリセット ↓
中学の授業・・・小学校英語の上に根差した授業であるべき
Ex. "What Can you Do ?”
(アプリコット社)
人間に出来ること
*武器を作って戦争を始めること 情動 ⇐ 心が動くものを
*戦争を止めることもできる 与えていく
*同僚とのつながり
*校種間のつながり これが大切である
●佃先生
Join them together
『つながる』 とは・・・ 時間・場所(空間)・活動を濃密に共有してやっとつながれる
時間・場所(空間)を共にして、充実した活動をした(=参加した)人たちは
言葉が濃密に入り込んでいる=つながっている
Social Capital とは ?
⇒ 社会関係資本 = 人と人とのつながり
ネットワーク
★これを使うと、生産的な活動が始まる
↓
成果・利益を産む(産まなければ『資本』とは言わない
では、どんなsocial capitalが多くと利益を生むのか?
強い紐帯(ちゅうたい)と弱い紐帯では、どちらがより多くの利益を産むか?
↑ ↑
限界がある 異質な人たちのつながりだから
↑ いろいろなものを産み、より大きな利益を生む
異質だからそれぞれのネットワークに拡げていける
★小中も別世界であってよい
⇒出会った時の化学変化をプラスに受け止められる環境を教師は整えていくべき
⇕
マイナスに受け止めると・・・
不登校や荒れた子になっていく
●中嶋先生
『ジグソー学習』 ・・・ 異質性を取り込むための学習方法である ⇐ 工夫してどんどん
使ってみるとよい
ホームグループからエキスパートグループへ行った瞬間
ホームとは違う考えを持っている人に出会う
『こんな考えがあるのか』と、ハッとする
↑
これを聞こうとしてコミュニケーションの必然性が生まれる
↓
知ったことをホームに伝えたい
↓
レポートが始まる
自分の言葉で伝える必然性が生まれる
*7分で紙芝居を作る という課題
↓ 紙を人数分まで使ってよい、というのは罠
7分なら7枚でよい
フレームワークを初めにしっかり考えること! =ゴールを決める
★そのために今回は『Task on Time』の考え方が必要だった
今からやろうとすることにどういう考え方が必要かを初めに考えること=デザイン力
子どもたちが何が出来るようになれば自己実現できるのか
自律学習者を育てるには・・・
心を豊かにする体験を通して→いろいろ考え始める
→つながり始める
↓
心が動けば動くほど強くつながる
心の動く授業を仕組む
↓
意図的にそういう体験を仕組む
⇒授業の醍醐味
先生の仕事 = 『いかにつなげるか』ということ
『第Ⅴ期 第4回』 2012年1月25日
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