第Ⅴ期  地球市民を育てる教師のための研修会  参加レポート
≪第2回 レポート≫                                          


   注:   あくまでも、私の覚書きですので、研修の内容が全て網羅されているわけではありません。
        十分に理解しきれていない部分があると思いますので、どうぞその辺りはご容赦くださいm(u_u)m .。.:*・゜

『第Ⅴ期 第2回』 2011年10月23日

5人のアドバイザーの先生方よりリレー方式でアドバイス≫

●佃先生                          meaning(意味)   reference(言及)

   Meaningreferenceは、社会実践に参加している人の権利と役割を果たす。

  [ ヒント ]  T:「ファイル忘れた!」
          S:「これ、使って下さい。」

●東野先生                      description(言葉による描写)

   学び続けることは苦しい。・・・でも、好奇心があれば・・・

   前回の学び・・・目標と目的
               ゴールがはっきりしていれば、そこを目指す道は何通りもあってよい。

   キッシンジャー補佐官の名言

     If you don’t know where you are going, every road will get you nowhere.

   宮本輝の講演会『心と言葉』より

     自分の心を伝えるには、説明は人の心に届かない。どれだけその感情を整理して

     簡潔な言葉で描写するかだ。

●安井先生                      analyze(分析)

   課題解決のために

     まずは①現状分析 → ②課題の焦点化 → ③ 自分は何をすべきか
                       何が課題か       自分に何が出来るか・・・解決策(個人)

        →④全員共通の課題として目標を持つ

              様々なアイデアを整理し、ひとつの方向を見つけていく

              課題を挙げるだけで終わらず、全員で解決の方向を見出す

●斎藤先生

   いろいろな研修を観に行ったが…

    ★何のためにこの○○をやっているのか。← これがはっきりしないまま進んでいる現場が案外多い。

   『どんな大人になってほしいのか』

   『どんな日本を背負ってくれる子どもを育てたいのか』

   『何のために教師になったのか』

   『何のためにこの研修に参加しているのか』

●中嶋先生

   例えば…   『学校』と『鍵』をどうつなげるか

     ★点で終わってはダメ!  ← 点で終わっていることがいかに多いか。

     ★点と点をつなぐためには、問題意識を持たなければいけない。

 次の3つを説明せよ(=点を線につなぐ。自分の言葉で語る。)

    『概念』 『知識・体験』 『実践』

●意味づける・・・何のためにやるのかを明確にし、体験を経験に昇化させる・・・豊かな人生へ

●本・・・・・・・・・・読みっぱなしにしない! → その時思ったことを書き留めておく。(記憶は消えるが、記録は残る)

                                         → 一生涯使える知識になる

●座布団の積み上げ・・・つながらない

   ↕

 ゆきだるま・・・・出来上がりの大きさを想定して作る大きさを考える

           割れない工夫をする      ・・・・・ これらがないと仕上がらない

●『経験の円錐』 Cone of Experience (人が2週間経っても覚えていること)  Edgar Dale (1946)

      10%・・・自分が読んだこと
      20%・・・自分が聞いたこと
      30%・・・自分が見たこと
      50%・・・自分が見ながら聞いたこと ← 何を見せながら何の話をするか・・・語る
      70%・・・自分が人に話したこと・・・ペア学習・グループ学習
      90%・・・自分が人に教えたこと・・・教え学習・・・人に教えるために『工夫』が始まる

          *読ませっぱなし、聞かせっぱなしにしていないか?


Task on Time ・・・ 時間が決まっていて、その時間の中で仕事をする

                               → 多忙感・閉塞感につながる

Time on Task ・・・ 仕事が決まっていて、そのために必要な時間を考える

              → ゴールから逆算する(=何のためにするのか・つけた位置からは何か) 

 ★学校現場で、全てをTime on Taskにすることは出来ない=どこに特化していくか

いつ、何をやるのか計画性を持つ

学び方を学ばせ、他でも使わせる・・・・子どもを育てる

そのためには組織力が必要 ・・・・・組織の同僚がコンセンサス(合意・賛同)を得ている

 

●地球市民の方程式

A = M V P   
            
       
A = action
 ・・・人が行動を起こすには
      
                    M = mission 使命感・自分に任されている (=役割をしっかり与える)
                    V = vision 見通し (= ゴールを示す)
                    P = passion 情熱・夢・熱意・強い願い

 

≪資料1≫ 『よい学級文化を育てる教師とは』

   *『よい学級』とは、教師の『理念』が、具現化した姿である

   *『よい学級文化』を創造する教師

        ・生徒の幸せを喜び、不幸を悲しむことが出来る。

        ・学習規律を大切にしながらも、失敗や間違いに対して寛容になれる(バランス感覚)

   *これを作り上げるには・・・   

        ・Mission (使命感) を与える ・・・ 一役一人

        ・Vision (見通し) を与える ・・・ 最初にゴールを見せておく

        ・Passion (自分の熱い思い) を伝える ・・・ 熱い思いを同僚と共有する

                              ⇒  よい学級文化の土壌は学校の組織である

 

≪資料2≫ 『ずっと覚えておいてほしいこと』

     教師 = 生徒に夢を与える仕事

             自らがロマンを語り、自分も夢を追いかけているという姿を見せ続けること。

   1.ぶれない『理念』を持とう

        『理念』とは・・・『経験』に裏打ちされた『確かな概念』が、その人の豊かな『人間性』によって昇華した形である。

       *全ては『ねらい』から始まる。

            授業をシステマティックにするため

              ・役割を与えて、使命感を持たせる

              ・全てに狙いや意味があることを知り、それを踏まえて学習活動や言語活動を仕組む。

           ★教師が全てを仕切るのではなく、『基礎・基本』として、徹底的に『型』や『知識』を与え、
          あとは、コーチングメンタリングを有効に使う。

       *ものまねから『理念』は生まれない

            「やりっぱなし」「やっつけ仕事」では成長できない。

               上手くいった時・・・原理を学ぶ

               上手くいかなかった時・・・『なぜ』と問いかけ『自己分析』する

          ★理念を持って、『どんな力をつけさせたいか』を真剣に自分で考えてこそ、このプロセスが生まれる。

        ★人は、知っていること、持っている知識を『より確かな概念』にするために一生学び続けている。

 

            学習の目的は『概念形成』である ≠ 知識の獲得

                 学び取った知識を脳の中で「体系化」「構造化」し、

                 自分の言葉で「言語化」することによって、概念化していく。

 

   2.学校は卒業式のためにある

       最後の姿を全職員で共有し合う

       『どんな生徒を育てたいのか』というゴールを明確にして、

                   どう協力し合えるかを具体的に考えること。

       組織とは・・・土台となる人と人とのつながり

人間に興味を持ち、心が動く関係作りを目指す。

 

   3.「相手」に求めるのではなく、「自分」から動く

       これではだめだと思ったら、自分から楽しく『自己変革』していく

理念は『共鳴』するもの

              →他者の行動や思想、理念などに深く同感すること。

               「なるほど、そうだ」という実感・納得、「自分もそうありたい」という願い

       *そういう同志を増やしていく・・・同僚たちが互いの理念を大切にし、同志となることで
                            前向きな気持ちで臨んでいける。

 

『線が書けるのはどんな時か』 ・・・ 点が二つあれば線は書ける=点がないと線に出来ない

            自分が一生懸命やったことしか『点』になって残らない。

            人生において、点と点をつないで線に出来るのは、『過去を振り返ったとき』だけである。

 

          点と点をつないで線にした時、その関係を言語化でき理論武装できるようになっていると、

    将来にも点を打てるようになる。

    =未来予想図(自分の計画)を作れる

    =バックワードデザイン(逆算)が出来るようになる


    資料から拾い上げたキーワード

          体験       知識
           ↓        ↓ 体系化・構造化・言語化
         経験       概念
           ↓ + 人間性
          理念
            共鳴・・・同志…組織

          確かな点
         ↓
         線   ・・・・・  理論武装
                     ↓
                   将来の点 = 未来予想図 ・・・ バックワードデザイン


  【実践演習】

 ●マンダラート・・・アイデアを出すためのツール

     縦横3×3の9マスの中心に「考えたい事項」を書く

       そこから連想されること、関連のあることを周りの8マスに次々と書いていく。

                                     = 要素を見つける

       周りに書いたもののうち、さらに知りたいこと、掘り下げたいことを選び

       新しい9マスの中心に書く。

       そこから連想されるものを周りに書いていく。

     こうして出てきた要素をつなげて、ストーリーを作る。(つなげて話す=点を線にする)

 ●マッピング

    マンダラートでとりだした要素の中で、さらに深めたいことをマッピングのスタートに置く。

 ジグソー学習

    元のグループをテーマ別に分け、それぞれのエキスパートグループに移動。

    そこで、それぞれのテーマについて話し合いで深め、その内容を再び元のグループに

    持ち帰る。元のグル―プ内で持ち帰ったものをシェアし、全体を一つのものにまとめる。

 
  
≪1班で持ち帰られた内容≫

①タイムマネジメント

    『忙しいのはタイムマネジメントが出来ていないからである』

    実行には期限がある。夢を実現するためには、タイムマネジメントが不可欠である。

     ブレない目的と長期・中期・短期の目標を設定し、

     問題解決のためには、日頃から『整理』『調整』『即断即決』を心がけることが大切。

     バックワードカレンダーを利用するなど、『いつまでに、何を、どこまで』という意識を持つ。

 

②授業

    よりよい授業をするために必要なこと

     *情報の共有・・・目的の共有・授業アイデアの共有

     *興味ある授業の創造・・・4技能の有効活用

                      レベルに合わせた授業・・・チューター制・教え合い

                      生徒が知りたいと思える授業・・・導入の工夫(身近な話)

     *学力差を超えた授業・・・意味を考えさせる・達成感・メタ認知力・グループ活動

 

③生徒指導

    生活指導・・・『安心・安全確保のために守らせるルール』

    生徒指導・・・『人を育てるためのルール』・・・生徒が自己実現するため


         自己実現

           承認                                 一番やりやすいのは

           所属                                 『授業のルールの完全統一』

          安心・安全                                        

          生理的欲求           作りやすく効果もある・組織としてもフォローしやすい


        『どんな生徒になってほしいか』・・・共通の目的を共有することが大切

 

④組織

   よりよい組織とは・・・

      1.共通の目的

      2.進化する集団・・・ポジティブに前に進む

      3.有用感・所属感・参画感がある・・・私貢献している

      4.サポートできる集団

      5.家庭的な集団

      6.風通しがよい

 

⑤危機管理 ・・・ 『子どもの命を守る』

    キーワード:他人事にしない!!!

      危機管理を高める4つのポイント・・・野生の感を磨くために・・・

        1.目的意識・全体像の共有

        2.即座の判断力

        3.シュミレーション・・・最悪の状況を想定

        4.検証+再実施

                         1を持つと、2が出来る。2の力をつけるために3をする。

                         実際にやったことを4で確かなものにする。

     仕掛けを仕組む = 失敗もさせる。・・・そこから学ぶことで、自分のこととして考えられる

 

≪第2回のまとめ≫

●中嶋先生

    授業がうまくいっていないのは、『デザイン力』の不足

                               =つながっていない

                               =ストーリーになっていない

    『振り返り』が大切

       ★自分の頭で考えること

       ★具体的に明日からどうするか、ということ

 

●安井先生

   団塊の世代の退職により、『大量退職』『大量採用』 = 世代交代・・・授業が大きく変わる

   大切なのは、新旧が一緒にどう変わっていくのか、ということ。

       常にM(Mission)・V(Vision)・P(Passion)を持って取り組めているか?

         ・・・これらを子どもに与えるためには、まず教師自身がこのことを意識しておく

   これが出来ない時・・・『なぜか?』を考えてみる

                    その原因を探ることで、道が見えてくる。

 

●吹原先生

      学校での取り組み

         *まず全体のことを優先→そして学年→最後に自分のこと

         *提出期限を守る

       まずこういうことをベテランが若手に教えていくことの大切さ
                   ↓
            だんだん責任が重くなっていっている・・・しんどいけれど・・・

               それをこなす自分の成長が組織や子どもたちに反映される

        ★責任を負うことで、自分が成長する

 

●佃先生

    Meaning ・・・ 意味

    Reference ・・・ 言及

  客観性は科学の基本だが、『言葉』を使うことにより、MeaningReferenceも科学的でなくなる

    つまり・・・Aaction = MVP に客観性はない    

   「ファイルを忘れた!!」

客観的意味・・・ファイルを忘れた

心の中・・・・・・・しまった!来月は持ってこよう。でも、自信ないなぁ…

   言葉を使った言及に客観的な意味はない。

                  客観的でない意味を分かることにより、Actionが変わっていく

      ★客観的でない言葉の意味を育てる

   【例】一人一役の「黒板係」になることによって、「黒板係」の意味が育っていく

       Responsivilities・・・黒板をきちんと消す、という責任を持つ

       Rights・・・・・・・・・・この黒板を吹くのはオレの権利だ、と、権利を持つ

     人間は言葉を使う = 社会実践 (Social Practice

           ↓

       ★言葉の意味を新たに獲得する、ということは、(社会実践の中で)

          = 自分の権利と責任を新たに獲得する、ということである

     もし、

      「生徒指導」という言葉の意味を共有できていなかったら…・

                        → それは、社会実践できていない、ということ。

      この、『言葉の意味』を獲得しないと何もできない!

   ⇒ 獲得することにより、『Action』の改善につながる = Social Practiceの改善につながる

               だからどないすんねん!!← これが大切!!  

 

●斎藤先生

     『子どもたちの安全を守るのは、私たちの義務・責任』 ・・・ ≪リスクマネジメント≫

   【ハインリッヒの法則

             1    ・・・        ひとつの大きな事件に対して

             29   ・・・     それまでに29の軽い災害や事故があり、

                   300  ・・・     それまでには300のヒヤヒヤするニアミスがある

                                 ★他人事と思っているから見過ごしてしまう

                                  一つ一つの命をちゃんと大切に思っているか

  【Broken Window Theory

    窓が割れたら、なぜすぐに段ボールを貼るのか?
                               → 放置しておくと、残りのすべても割れていく

 ★目と感覚を養おう!

     野生の感 ・・・ とても難しいが、観点を持って訓練すれば獲得していける。
                           *生徒の様子・関係
                           *環境整備
                           *地域の情報

      アリの目:自分の役割だけ

      タカの目:全体を見渡す・全体像を見る

                ★避難訓練が形骸化しないよう、常に意識を高めておく

                         そこに向けて、いろんな仕掛けをする・・・万全の準備                                                                                   +
                                                  臨機応変な判断と行動力

●東野先生

    ホームグループとエキスパートグループのちがいは何?

    自分の持っている課題を実現できたか?

    質問できたか?   自分の好奇心を深められたか?
     ↓
    しっかり聞かないと質問は出来ない

    話を聞いて、その核心をつく質問がなかなかできないのは

       *討論することに慣れていない
       *遠慮がある ← 遠慮せずにやってみよう!・・・遠慮していては学びが深まらない
       *しっかり聞いて質問しよう

               そして、経験値を高めていこう!

































































































































































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