第Ⅴ期  地球市民を育てる教師のための研修会  参加レポート
≪第3回 レポート≫                                             

   注:   あくまでも、私の覚書きですので、研修の内容が全て網羅されているわけではありません。
        十分に理解しきれていない部分があると思いますので、どうぞその辺りはご容赦くださいm(u_u)m .。.:*・゜



『第Ⅴ期 第3回』 2011年12月4日

5人のアドバイザーの先生方よりリレー方式でアドバイス≫

●安井先生                           

    A = MVP この1か月はどうだったか。

イチローの小学校の卒業文集から分かることは?

 

    ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校で全国大会へ出て、活躍しなければなりません。

活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3歳の時から練習を始めています。3歳~7歳までは半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに、練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。

そして、中学、高校でも活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そしてその球団は中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、一億円以上が目標です。

ぼくがじしんがあるのは、投手と打げきです。去年の夏ぼくたちは、全国大会にいきました。そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバー1選手とかくしんできるほどです。打げきでは、県大会、4試合のうちに、ホームランを3本打ちました。そして、全体を通した打りつは、5割8分3りんでした。このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。そして、ぼくたちは、一年間負け知らずで野球ができました。

だからこの、ちょうしで、これからもがんばります。そして、ぼくが一流の選手になって試合に出れるようになったら、お世話になった人に、招待券をくばっておうえんしてもらうのも夢の1つです。

とにかく一番大きな夢はプロ野球選手になることです。

 

 大きな目標・・・プロ野球の選手になる・お世話になった人に恩返しをする(Vision

 小さなプロセス・・・具体的に細かく、そして我慢することは我慢する(Missionの遂行)

 しっかりとした現状分析

                     ⇒ だから夢をかなえることが出来た

 

●東野先生

    この研修が他の研修と違うことは?

     『ゴールのある研修である』ということ。

      その学びが深くなるために、多くの時間を費やして準備されてきた研修である。

                                      ↑

                   何が必要か、何をしたらいいか分かっていないと準備は出来ない

 

 Before everything else, getting ready is the secret of success.

                                                    <Henry Ford>

          とにかく準備すること、それが成功への秘訣である。

 

   課題を持って研修に臨む

   この課題解決のため、毎回自分が何をすべきか

    = 1年後の自分の姿を見据えて、今何をすべきか

         イチローは楽しかったはず・・・将来の夢に向かって努力すること≠我慢

 

   心に残ること ⇐ 心が動いたことが心に残る

      心に残る授業をするには、心を動かすこと

                          たくさん楽しみ、たくさんの良い思い出を残す

   そのためには、準備をしっかりすること

                    但し、 必要でないこと、敢えて準備しなくてよいこともある

 

●斎藤先生 

    さまざまな準備の中でマンダラートやマッピングを使っているか?

       先生が自分が使うだけでなく、子どもたちにもその力が求められている。

 

『今求められる力を高める総合的な学習の力の展開』 20119月発売

                           ⇓

                          探究

                       *課題設定

                       *情報収集

                       *分析

                       *まとめ

                          →次の課題へつなげる

            その中で、ウェアリング・ベンズ・SWOT分析などを雑多な情報の整理に使う

               = 小学校でこういうスキルを身につけることが求められている

  

 ★しっかり指導し、確かな力をつけさせられるよう新指導要領に向けての確かな準備を!!

 

●中嶋先生

   * Skillは使うためにある = 知っているだけではダメ

       『使えない』のではない ← 『使っていない』

★ 出来る出来ないではなく、まずやってみることが大切!

   * 1分 ・・・ 体内時計はズレていないか?

       実際に目を閉じて測ってみる

          1分より早かった人・・・ややせっかち、とにかくしゃべりっぱなし

          1分より遅かった人・・・ズレている。あらもうこんな時間?

       教員採用試験・・・1分で自己アピール (30秒で1つの内容 ← これが基準)

       訓練で話し方が変わる

         今から3つのことを言います。

               1つにつき30秒を測って練習する(ストップウォッチを見ながら)

           これが出来るようになると、授業が変わる。

                               集中するようになる

   *ムービーメーカーを使って、ゼミ生によるエトゥール号の話

 

バックワードデザイン(BWDについて

       最後から逆算する手法

    Ex. ハリーポッター  第7(最終巻)から書いた。

       最後に全てがつながる ← これが仕掛けられるのは、

                         最後のゴールを認識している人だけ

       最後のテストを作らないまま教えていく人=どんな力をつけたいかというゴールが無い

                                   (生徒にも示せない)

 ≪バックワードデザインを使った指導案の作り方≫

        バランスの取れた授業とは・・・

          ・教師が支持する活動()

          ・子どもの個人活動()

          ・ペアやグループでの活動()      これらをバランスよく取り入れる

                                         +

                               活動と活動をつなぐ「のりしろ」の活動を作る

       特に大切なのは、個人活動(学習とは全て個人に帰結するもの)

                      自分が分かっていない、出来ていない、では

                      本当に楽しいとは感じられない。

        個人→ペア・グループ としなければ深まらない

 

    *これらのことを考え、最後の活動から遡っていくと筋の通ったバランスの良い授業になる

①カード5枚を1列に並べる

    110分・・・教師の説明・子どもの活動・子どもが考える時間・書く時間

    だらだら説明していてはあっという間に過ぎてしまう

                       ⇐ 事前に入念に指示と説明をシンプルにしておく

②最後の1枚から考える・・・何が出来るようになっていればよいか

                    ★それがしっかりと評価できるような活動であること

                     『分かる授業』ではなく、『出来るようにする授業』

③最後の10分につなげるために、どこで布石を打ち、どこで揺さぶるか

  考えながら活動を書いていく。⇐ 全て、『何のため』かを自問自答しながら書く

④流れが出来たら、本時のメインの活動に◎をつける

  ・どんな力をつけるための活動家

  ・その前後に何をしてつなげていくのか

⑤それぞれのカードの裏に『その活動のねらい』を書く

   そのために

    ・前の単元で何をしなければならないか

    ・前時に何をしておくか

    ・その活動が次のどこにどうつながるのか

⑥メインの活動の横に『得意』『苦手』な子のための『次の一手』のカードを用意する

                                  =得意・ふつう・苦手の3つの水準に

                                   合わせた授業の準備

 

●エキスパートグループに分かれ、学年・教科別にBWDを使った指導案作り

 

●ホームグループに戻って

   *つなげるための要素とは何か

   *発表に向けての話し合い

 

第3回のまとめ

●安井先生

    笑顔・・・つながった証拠

            ↓

        つながるとは?・・・connect

                             to join them together

                             You realize that there is a link between them

                         気づくこと

      違いがあるからこそ面白い

        ↓

       多様性いろいろな視点がある

                  違いがあることを楽しみ、多様な視点を身につける

                                   これは、つながること・つながる関係性を

                                   見つけるために必要!

                                        →次の入力につながる

●斎藤先生

    この研修で参加者は

      『日頃のいろんな困難に立ち向かうためのヒント』 を得ている

           ∵ 緊張感を持って、ここに何かを得に来ているから

    ★近くのネットワークより、遠くのネットワークからの方が、得るものが多い

 

   『授業のゴール』とは?

        目指す子どもの姿 =  評価・最終的につけたい力

               6・3・9・12年後の姿

                  ⇒ どんな大人になっていてほしいのか

                        *ゴールの共有

                        *同僚とつながっているか

 

   小中のギャップ  

1でリセット   ↓  同じ子どもなのに…

   高1でリセット   ↓

               

        中学の授業・・・小学校英語の上に根差した授業であるべき

    Ex. "What Can you Do ?”  (アプリコット社)

         人間に出来ること

            *武器を作って戦争を始めること   情動 ⇐ 心が動くものを

            *戦争を止めることもできる            与えていく

 

     *同僚とのつながり

     *校種間のつながり     これが大切である

 

●佃先生

     Join them together

        つながる』 とは・・・ 時間・場所(空間)・活動を濃密に共有してやっとつながれる

         時間・場所(空間)を共にして、充実した活動をした(=参加した)人たちは

       言葉が濃密に入り込んでいる=つながっている

 

Social Capital とは ?

        ⇒ 社会関係資本 = 人と人とのつながり

                              ネットワーク

                      ★これを使うと、生産的な活動が始まる

                                  ↓

                           成果・利益を産む(産まなければ『資本』とは言わない

   

  では、どんなsocial capitalが多くと利益を生むのか?

     強い紐帯(ちゅうたい)弱い紐帯では、どちらがより多くの利益を産むか?

        ↑             ↑

      限界がある       異質な人たちのつながりだから

                     ↑  いろいろなものを産み、より大きな利益を生む

                    異質だからそれぞれのネットワークに拡げていける

   ★小中も別世界であってよい

          ⇒出会った時の化学変化をプラスに受け止められる環境を教師は整えていくべき

                             ⇕

                           マイナスに受け止めると・・・

                             不登校や荒れた子になっていく

 

 

●中嶋先生

    『ジグソー学習』 ・・・ 異質性を取り込むための学習方法である ⇐ 工夫してどんどん

使ってみるとよい

      ホームグループからエキスパートグループへ行った瞬間

            ホームとは違う考えを持っている人に出会う

               『こんな考えがあるのか』と、ハッとする

                     ↑

                  これを聞こうとしてコミュニケーションの必然性が生まれる

                               ↓

                           知ったことをホームに伝えたい

                                          ↓

                                        レポートが始まる

                                    自分の言葉で伝える必然性が生まれる

   

7分で紙芝居を作る という課題

  ↓    紙を人数分まで使ってよい、というのは罠

  7分なら7枚でよい

     フレームワークを初めにしっかり考えること! =ゴールを決める

      ★そのために今回は『Task on Time』の考え方が必要だった

   今からやろうとすることにどういう考え方が必要かを初めに考えること=デザイン力

 

   子どもたちが何が出来るようになれば自己実現できるのか

       自律学習者を育てるには・・・

         心を豊かにする体験を通して→いろいろ考え始める

                           →つながり始める

                              ↓

                            心が動けば動くほど強くつながる

        心の動く授業を仕組む

                   ↓

                  意図的にそういう体験を仕組む

                              ⇒授業の醍醐味

        先生の仕事 = 『いかにつなげるか』ということ












































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