本によって、多少違いはありますが、まず、このように番号が並んでいて、たての線で区切られているところは同じです。
ご自分でこのような楽譜をもってらっしゃる方は、他の楽譜もみていただくとよくわかるのですが、番号は、0から7までしか使われていません。ただし、下に横線が一本あったり、二本あったり、点が上についていたり、下についていたりしています。
この、1,2,3,4,5,6,7,の数字は、階名のド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、にあたります。そして、0は、休符(おやすみ)をあらわしています。
ですから、たとえば、( 1 2 3 )と書いてあれば、(ドレミ)と読めばいいのです。他に、
@下に点がついているものは、低い音
A上に点がついているものは、高い音
B下に線が一本ついているものは、八分音符(何もついていないものは四分音符)
C下に二重線がついているものは、十六分音符
D数字の横に ・ がつくと、半分の長さ伸ばす付点の音符
E数字のところにある横線━は、そのまま、1拍のばす
というような意味になっています。
それでは、上の番号譜を五線譜に表してみましょう。
はじめのソの音と、二回目のソの音の違いがわかるでしょうか。はじめは低いソの音、二回目のは真ん中のソの音ですよね。五線譜では、音符の位置でこの区別がわかるようになっていますが、番号譜では、番号の上や下に
・ をつけることによって見分けるようにしているわけです。
では、番号譜をもう少しよく見てみましょう。
番号譜の上の方に、選調とか、原調とか書いてありますよね。これは、この楽譜の伴奏のためのコードがE♭(変ホ長調)で書いてあること、もともとの調も同じくE♭であることを表しています。上の五線譜のほうには、♭フラットが三個ついている調で書いてありますよね。これは、ハ長調で読むとミの音の半音下の音(ミ♭)を主音(ド)にして読む調だということです。
楽器できちんと演奏するときには、五線譜を見たほうが楽ですが、歌うだけなら、番号譜のほうがすっきりしていてわかりやすいような気もします。
歌は自分が歌いやすい高さで歌えばいいし、LESLIEと一緒に歌いたいだけなら、ハ長調でメロディーをひいてみて音程を確かめるので十分です。この点、番号譜のほうが、(変ホ長調)で演奏したり歌ったりするのが苦手な人には、たいへんわかりやすいものになっていると思います。
それでは、クイズをしてみましょう。下の番号譜で書かれているのは、なんという曲だと思いますか?
(全部、LESLIEの曲ですよ) 答えは、下のほうにあります。
@1986年に、「金曲金奨」をとった曲です。
A今度は、三拍子の曲です。
Bソイハ、ガンチンスィクリウダン・・・
いかがでしょうか。番号をドレミに置き換えて、すぐに歌える人もいらっしゃるでしょうし、それが苦手でしたら、手近なところにある楽器(ピアノとか、リコーダー、キーボードなど)で、ハ長調でひいてみるとすぐにわかると思いますよ。
なれてきたら、知らない曲でも、この番号譜を見ながら歌えるようになるかもしれません。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
私は、演唱會で歌っている曲の題名を調べるのに、この本を辞書代わりに使いました。この本には、なんと、141曲もの楽譜がついています。よく知っている曲なら、すぐに曲名がわかりますが、そうでもないものは、これで歌いだしのところとか、サビのあたりのメロディを調べてみて、「あっ、これこれ」と、曲の確定ができるので、とても便利でした。
このサイトに載せている楽譜は、「熱・情演唱會」のころに、CDを聴きながら、私が楽譜に書き取ったものなので、この本についている楽譜と比べると、微妙にちがうところがたくさんあります。
(だって、LESLIEが歌っているとおりに聞き取っていますから、リズムがずれていたり、音程が微妙にゆれていて、わかりにくかったりしたのです。)
まあ、それも、今となっては楽しい思い出ですね。
では、先ほどのクイズの答えです。
@有誰共鳴 A路過蜻蜒 B共同渡過
わかりましたか?
全問正解のあなた、もう大丈夫です。あとの記号は、全部西洋音楽の記号と同じものを使ってありますから、安心して、中国の番号譜の楽譜と仲良くしてくださいね。