LESLIEの映画について

蝶衣君との遊び方   蝶衣君は、さびしがりやではずかしがりや。あなたのあとを一生懸命ついてくるのに、追いかけようとすると逃げてしまいます。また、クリックすると、その場にとまってあなたが呼んでくれるのをじっと待ちますが、もう一度クリックすると、どこからでもあなたのもとに駆けつけてきますよ。

 私が初めてLESLIEを見た映画は、子供用に借りてきたVIDEO「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2」。でも、(なんか可愛い男の子が出ているなー)と思ったのがちらっと記憶に残っているだけ。役者さんの名前も見てはいなかったような気がします。
 次に見たのが、wowwowで放送された「さらば、わが愛 覇王別姫」ですが、これも、カンヌ映画祭で話題になったという宣伝文句で見始めたものの、子ども時代のところだけ見てあとはチャンネルを変えてしまったので、LESLIEとは一瞬の出会いでしかありませんでした。
 
 毎週7本ずつレンタルビデオを借りる、という生活を3、4年続けていたある日、ついに、借りたいものが特にない、困った!という日がやってきました。それが、運命のときだったのです。
 しばらく前に借りて、ワンワン泣いたビデオ「愛しているといってくれ」に出ていた常盤貴子が、香港の映画に出ているのをたまたま見つけたので、(ま、いいか)と、あまり期待せずに「もう一度逢いたくて 星月童話」を借りたのです。

 はじめのほうで出てくる達也は、たいして素敵には見えませんでしたが、ガーボウはよかった。(吉田栄作に似てるかも)なんて考えながら、何度も何度も見ました。それから、張國榮という名前が出ているVIDEOを探して見る様になったわけですが、あとから考えるとめちゃくちゃな借り方をしていました。
 なんせ、次が、たしか「大英雄 東成西就」、それから「恋する天使 大三元」「金玉満堂 決戦!炎の料理人」「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー 倩女幽魂」「チャイニース・ゴースト・ストーリー2 倩女幽魂2人間道」・・・。近所のビデオ屋さんにあるものを手あたり次第にかりたので、こんな感じになってしまったんです。
 (だから、あのトニー・レオンも、私の第一印象では、へんてこりんなコメディアン、ウインナ唇のあひるさん。子どもたちも、アヒルさんの人、というとすぐにわかります。ラウ・チンワンも、変な刑事さんのイメージ)
  
 張國榮というひとはコメディアンかも、と思いつつ「君さえいれば 金枝玉葉」をみると、はじめからゴキブリなんぞが出てきて、またまた、そう期待せずに見始めたのですが、これにすっかりはまってしまったのでした。もう、見終わると巻き戻し、また見終わると巻き戻し、子どもたちからもあきれられながら、何度も何度も見ていました。
 それからは、いろんなビデ屋さんを回って、ありったけ借りてみるようになりました。「キラーウルフ 白髪魔女傳」、「楽園の瑕 東邪西毒」、「男たちの挽歌 英雄本色」「男たちの挽歌 英雄本色續集」「上海グランド 新上海灘」、そして「ブエノスアイレス 春光乍洩」。
 
 この、「ブエノスアイレス」は、見始めたとたんに、(あらら、)と止めてしまいました。いきなりのことで、心の準備ができていなかったのと、子どもや旦那が眠ってしまってからじゃないとまずい!と、あせったからです。(この相手役の人が、大英雄のアヒルの人だとは、しばらく気づきませんでした。)
 
 こうして、借りられるだけ借りた後、(そうだ、CDくらい出してるかもしれない)と思いついてレコード屋(CD屋?)さんに行くと、「e The Best of Leslie Cheung」というCDが一枚だけおいてあったので、早速買い求めました。それからその足で、輸入図書も扱っている大きな書店に行き、写真集「レスリー・チャンのすべて」、「魅惑のアジアンスター 金城武、レスリー・チャン、トニー・レオン」、「香港映画の貴公子たちPartV」の三冊を買って、そのビルの地下のレストランで、むさぼり読みました。
 
 そう、LESLIEは、本来、歌手だったのですね。年も一つ違いだったのでびっくり。それから、私のLESLIE狂いが本格的に始まったのでした。

 写真集に紹介されていた香港グッズ屋さんが、すぐ近くにあることがわかり、その次のお休みの日に地図と住所をたよりに訪ねていきました。そこで、すぐに会員になり、ありったけのDVDやVCD、ビデオ、CD、本などを買って帰りました。もう、幸せいっぱい。
 
 では、以下、私のお気に入りの映画、シーンについて書かせていただきますね。


私が実際に見た順番で書くとややこしくなりますので、一応、年代順にします。


紅樓春上春  これが、DVDで発売されるなんて思ってもみませんでしたね。とろけているビデオで見ていた頃から、お気に入りのシーンは最後のところ。
 ある物が、太鼓を突き破ってしまっているのがばれた時の表情です。
 この映画の原作を読みたくて、「紅楼夢」を買いましたが、ちょっと挫折したままです。別の「紅楼夢」のTVドラマのVCDも買いましたが、それも挫折。(長すぎ、登場人物多すぎ)
狗咬狗骨  本には、(精神病患者の役で出演している)なんて書いてありましたが、そんなことはありません。作曲家の梁小田が監督主演で、「少林足球」の呉猛達も出ているコメディですが、LESLIEは、主人公達が大金入りのサンキストオレンジの箱を探しに行った、何かのミスコンテスト会場の客の役です。
 お気に入りというほど出てはいませんが、主人公の二組の夫婦が、オレンジの箱を取り合ってつかみ合いの大喧嘩をしているのを、げらげら笑う姿が印象的です。
喝采  私が好きなのは、このシーン。主人公の陳百強が心を込めて歌を歌っているのを、舞台の袖から見つめているときのこの表情です。このあと、自分の負けを認め、さわやかに握手するLESLIEが、とても素敵でした。
 ブルーの半袖シャツに白いネクタイ、黄色のジャケット、ピンクのズボンというカラフル青年。ギターを弾く格好も、バッチリです。
 とはいえ、この映画に出ている陳百強、鍾保羅、そしてLESLIE、みんな亡くなっているんですね。
失業生  この映画も、「喝采」と同じような出演者。でも、LESLIE演じる榮少は、とことん落ちていき、陳百強は演唱會を開き、家族とも友人達とも和気藹々のうちに終わる。(いいんかい、こんなんで!)と文句を言いたくなる映画です。
 この映画の中で好きなシーンはここ、卒業後、トイレで働いている母親のところに会いに行き、お小遣いをねだるところ。友達の前では弱みをを見せない彼だけど、ここだけちょっと、救われる。
檸檬可樂  こんな顔して、こんなせりふを言われたら、もう、誰だって恋しちゃいますよね。この映画は、女の子のほうが主人公で、LESLIEは、その憧れの人。いい人かと思ってみていると、プレイボーイのようで・・・。


ちょっと、くたびれましたので、このつづきは、また今度ね。



 私は、VCDの「失業生」しか見たことがなかったのですが、今回初めて、DVDの「失業生」を見て、びっくり!!なんと、ずいぶんとお話が変わっているではありませんか。(ダニーばかりが幸せになってずるーい、どうして、LESLIEはあんなにあっさりと殺されてしまうの?かわいそすぎ!!!)と怒っていたLESLIEファンの声で、今回編集をしなおしたのでしょうか。それにしても、こちらの映像も撮影はされていたわけですから、当時、監督が、LESLIEが殺されるラストの方を選んでいたということで・・・
 あの女の人とのからみが全く違うのですね。DVDでは、最後には彼女がアメリカに行くといってはいるものの、ちゃんと愛し合っているし、なにより、LESLIEがダニーの演唱會を聴きに来てるんだもの。希望の持てるラストで、安心しました。長年の不満がやっと解消されました。
 というわけで、うれしいシーンをのせました。
←このラストと、えらい違いです。