
あの頃私は若かった。
まさに思い出の一品。知る人ぞ知る。
クソゲーとして名高いアルテリオス。
これは私が5歳の時に買ってもらったRPGで、私にさまざまなトラウマを植えつけてくれた素晴らしいゲームです。
何がすごいかってジャンルが『スーパーバトルSFロールプレイング』なんですよ。
なんかもうこの時点でクソゲー臭がぷんぷん漂ってきていますが、よく考えたら最近のゲームも
意味不明なジャンル名が付いたソフトもそう少なくないのでまだ見限るには……遅いか。
まあこのままだと何言ってるのか訳分からんなので分かりやすく説明すると『シューティング+RPG』です。
始めっから素直にそう表記すればいいのにと思うのは平成の世の中だからですよ。
とはいえシューティング+RPGも充分意味不明ですが、本当にシューティングとRPGが融合しています。
百聞は一見に如かず、まず見てみてくださいなっと。

ガンシューじゃねぇか!
……すいません。今気付きました。
そうです、戦闘がガンシューティングなのです。
実際動かしてみると意外にも面白い。
敵の動きは完全にパターンになっているものの、標準を合わせて撃つ。
たったそれだけの作業が意外と楽しい。
もちろん敵側からも攻撃が飛んでくるのですが、これも標準がそのまま食らい判定となっていて、
敵弾が当らないようによける事も可能。
戦闘システムとしては斬新かつ精巧な古き賢者の知恵の結晶とも呼べるでしょう。
敵の防御力が異常に高かったりちょっと遠出すると露骨に敵が強くなったり
一個でもパスワードを取り逃すと永遠にクリアできなくなったりとゲームとしては破綻の極みですが、
本当にシステム自体は悪くない。
まさしく世に出るのが10年早かったゲームですね。
こう、今の技術を駆使してニンテンドーDSあたりで出せば結構行けるんじゃないかなと思うのですが、どうでしょう。

ちなみにこのアルテリオス。
幼い頃の私に散々トラウマの種を植え付けるどころか開花までさせた恐るべきシュールさを持ち合わせています。
昭和風味のドット絵、ハ長調を用いない不安定系の音楽(短調系かも)、心臓に悪いほどの敵の攻撃力。
今にして思えばこんなの幼稚園児がやるゲームじゃないっスね。
でもハマってました。

トラウマ一号ヘイム君。
コミカルなのかシュールなのかバイオレンスなのか。
多分全部な容姿にヒョコヒョコステップを踏みながら動く様は夜中トイレに起きられなくなるほど怖かったです。
で、あまりの怖さに5年ほど封印。
記憶の中で恐怖の象徴としてすっごく長い間君臨していました。
つい最近まで怖かったという私にとって諸悪の根源。
こいつが出るエリアはもういつ遭遇するかと気が気ではなかったです。
でもこうやってじっくり見ると意外とかわいかったりするんですね。

レベルが上がるとこんな色に……

トラウマ二号・ハイパーマウス君。
名前の時点でプリティな響きがあるものの見ると聞くでは大違い。
見ての通り、黒鼠です。
黒背景だともう言葉も出ないくらい異様です。
実際はこんな風に走ってくれます。

華麗に闇の中を走るハイパーマウス君。
泣きました。

トラウマ三号・とびらがあります!
とびらがあります!
それだけですね。
なのになんでしょうか、この威圧感と言うか不気味な感じは。
町の中に意味も無く置いてあるとびらに話しかけるとこんな感じになり、
パスワードの入力を求められるんですが、意味も無く怖い。
音楽や効果音が不安系なのもあるのでしょうが、昔は意味も無く怖がっていました。

君はこの地を踏む事が出来るか!?
ちなみにこれがラストステージのトゥメールカムス。
クソゲーだと言う先入観や観念を捨てて向き合ってみると破綻こそあれ結構いいセンスがうかがえますね。
音楽もそういうのが好きな人にはなかなかお勧めですし、町の名前もエトラパノフ、イクニバット、オドラノエルなど
響きのいい名前だし、町人の会話もなかなか個性があって面白いです。
確かにクソゲーであることは間違いないでしょうが、
クソゲーのカテゴリの中なら『特に面白い』に属するゲームなんじゃないでしょうか?
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