徒然日記

2004年09月12日

松阪  プロジェクトX  “よみがえれ紀伊半島のアマゴ ”
(行き先)  カメラ屋→ 自宅  

(目 的) ポジフィルムデジタル修復 

(内 容)

カメラ屋に発注していたCDをとりに行った。

大枚を はたいて、ポジフィルムをCDにしたものの、やはり、カビの根がとりきれず、そのままでは使えない状態であった。

自宅にもどり 画像デジタル編集にくわしい 社長に協力してもらって、画像編集ソフトでカビを目立たないようデジタル画像編集をした。

社長にデジタル編集の作業手順を教えてもらったところ

無数にある黒い点を、ひとつずつ、消していくという気が遠くなるような作業だった。

黒い点の隣の画素を使い、ひとつずつ消していく(黒い点をごまかしていく)という、根気のいる作業だ。

社長とふたりで 朝から晩まで、パソコンの画像とにらめっこしながら、カビによる黒点を消していった。

一枚あたり、一時間かかったことになる。 ふたりで とりあえず25枚分の画像データを修復することができた。

今後、しばらくこのような状態が続くのかと思うと 正直なところ ほおりなげたい気分である。

竹株先生が、後生大事にされている数万のポジフイルムが、カビの脅威にさらされていると思うと、もったいないように感じた。

一日でも早く カビが生えていないフィルムだけでもデジタル化して内容を保存しておくことが望ましいと思った。



カメラ屋に教えてもらったことを、竹株氏に伝えた。


≪フイルム取り扱い上の注意≫

・指紋(皮脂)を養分として、カビが生えるため、フィルムを取り扱うときは必ず手袋を装着すること。

・誤って皮脂が付着した場合は、専用のフイルムクリーナー液で、汚れをとること。

・ダンボール箱は、箱自体が湿気を吸うため、つかわないこと。

 (ダンボール箱にフィルムをいれて、押入れで保管するとカビの絶好の繁殖環境が整う)

・フイルム保管は、できれば湿度管理機能がある専用のラックで保管すること。

 (代替として光をさえぎる密閉ケースにシリカゲル(乾燥剤)をいれて保管する。)



≪追記≫

竹株先生に、カビとり作業の状況を伝えたところ、

「そんな面倒くさいことせんでも、カビ はえたたまま つこたらよろしいですが・・・ 」  

「カビはえてます と おおきく注意書き入れたらええですのにぃ」 とのことだった。

さすが、紀州の荒法師(カビ胞子?)は こまかいことは、気にしない おおらかな性格の方だと感じた。



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