同クラブで会社の同僚でもある入江君が対馬遠征を企画した。話によると、計画では博多からフェリーで対馬まで
渡り、民宿に二泊し、その間、昼はジギングでヒラス(ヒラマサ)の5〜6kgを山程釣って、夕方〜夜
はレンタカーを使って島の堤防を回り、これまた大型ミズイカを山程釣って帰ってくるとのことだった。
うまい話には、すぐ飛びついてしまう単細胞の私は、家庭や財布を気にしながらもついていくことにした。
と、ここまでは良かったのだが、出発直前に、会社の先輩でミズイカ釣りが趣味で九州各地を転勤された方に話しを
したところ、「あっちはあまりミズイカは釣れんよ。剣先イカ等、他のイカが釣れるよ。」とのこと。ガクッときた
私は、入江君にその事を電話で伝えたが、本人は「そんなはずは無い!」と強気である。更に、釣行期間中の天気予報
が北よりの風が強く時化模様であり、前日の連絡で初日は時化の為、ジギングは中止にするとのこと。代わりに瀬渡し
のヒラスズキは確実とか・・。しかし、南側が活動エリアの瀬渡し船のため、風裏となり、サラシが出るか不安になり、私も
電話を入れたところ、「大丈夫、風裏でも、どこかサラシは出る。間違いない。」とのこと。
そこまで言うなら、と私は、ジギング2タックル、エギング2タックル、それにショアジギングタックルと磯ヒラタックル
(フローティングベスト、ウェダー、ブーツ込み)まで
追加して物凄い荷物となった。(爆)
今回のメンバーは、入江君と入江君の久留米の釣友S氏、N氏と私の4名で、初日の朝〜昼は、磯ヒラ班(入江君と私)と
ミズイカ班(S氏、N氏)とに分かれて行動することになった。
そして、早朝、対馬へ到着後、早速、私と入江君は、瀬渡しでヒラスズキを狙って出港したのだが、やはり思った通り
サラシが無い・・・。
瀬代わりして、微かにサラシが出ているポイントへ移ったが、これも、ドン深のポイントで、瀬際に時折チャラチャラ
とサラシが出来る程度である。「釣れんよ、これじゃ。」と入江君と話しながらキャストを開始するが、やはり釣れん。
一箇所だけサラシが溜まる場所があるのだが、手前に囲むように瀬が出ており、ヒットしたら魚をジャンプさせて、瀬を
飛び越えて手前に寄せる芸当が必要で、ちょっとルアーを投げる気がしない。しかし、他のポイントを一通りキャストしたものの、
アタリも無いため、仕方なくキャストしてみることにした。
実は、このポイント、入江君も叩いていたため、念のため大波が来るのを数分待ってキャスト。すると、やはり、というか、
やっとというかヒット!!瀬に乗る前、船長の息子から、「ここのヒラスズキは過去に1匹だけ68cmというのが揚がってるだけで、
全て70cmオーバーですから。」と聞いて驚いていたが、小さい・・・。(笑)
魚をジャンプさせ、瀬越えさせて無事ランディング。
なんと56cm。船長の息子の話からすると記録魚である。(爆)やはり、こんな状況では、このサイズしか釣れない
のは、どこのポイントも同じようである。
その後は、どちらにもヒットは無く、回収するよう船長に電話を入れて待っていたところ、入江君がサラシも無い
ドン深のポイントでキャストを繰り返している。私はキャストの練習でもしているのかと思っていたら、な、な、何と
ヒットである。ロッドが曲がっている。しかも、いいサイズのようである。
慌てて、ギャフ持ってサポートに入るが・・・
ヒットしたのは、何とマダイである。しかも、66cmの良型であった。何でも、ピックアップ直前に、
真下のエッジから飛び出したそうだ。スゲー・・・。おそらく、たまたま、磯際を散歩していたマダイが、
たまたま真上を通ったルアーに食いついたのだろう・・・、きっと。
そして、入江君「やった〜、大逆転!!」と嬉しがっている。勝負しよったんかい!?(爆)でも、まあ、
こんな状況でも、それなりに魚が釣れたので、磯釣りは良しとしよう。
港へ帰ると、ミズイカ組が堤防でキャストを繰り返していた。船からあがってクーラーを覗くと、500〜
600gのいいサイズが数杯揚がっていた。我々も、早速、エギング開始である。
ところが、堤防には墨跡もなく、キャストしてもあまりイカの気配は無い・・・。
皆、苦戦しながら夕方まで、ポツポツ釣っていった。
民宿で風呂に入って宴会が終わったところで、私と入江君は、民宿の前にある堤防で、またエギングを開始
した。睡眠前のひと振りである。(爆)
ここでは、夜のエギングに自信がある私が、500〜700gクラスを3杯ゲット。
それから、布団に入って4時半に目覚ましが鳴った。朝飯前のひと振りである。(爆)
釣りバカの私と入江君は、また、民宿前の堤防でエギング開始。その後、S氏とN氏が起きてから、
皆で車で移動して朝飯までエギングをすることにした。釣果は、やはり、どこも数が少ないのかボチボチと
いったところである。
朝食に民宿へ帰ると、多少、時化てるものの、今日はジギング可能とのこと。皆、喜び朝食後、急いで準備をして
船に乗り込んだ。
ポイントは、今年の2月にヒラス(ヒラマサ)を釣ったところだったが、この日は鳥もおらず、反応も少ない様子。
おまけにスパンカーが無くドテラ流しのこの船にして、潮と流れが反対の状況で、更に辛いジギングとなった。
結局、4人で半日シャクッて入江君のヤガラ1匹のみでジギングは終了した。まさか、こんな悲惨な
ジギングになるとは思わなかった・・・(涙)
それから、港に帰って、レンタカー使ってエギングである。しかし、どこのポイントも墨跡も無く、アングラーも
おらず、イカもボチボチである。
昨日と同様、夕方までエギングし、民宿へ帰って風呂入って宴会後、また入江君と私は、民宿前の堤防で残業である。
そして、私は500〜800gUPを数杯ゲット。入江君は・・・。
考えてみれば、私の場合、朝夕のマズメと夜の残業で稼いでいる。昼真のエギをもう少し研究する必要がありそうである。
ちなみに、入江君の師匠であるS氏等は、昼とマズメのみで、しかも、テトラ等の危ない場所はできるだけ避けて港内での
キャストが多いのに、かなりの釣果を上げておられた。昼間のカラー等、勉強になった。
これが、私の3日間のエギングによる釣果である。400〜800gUPを10杯に200,300gの
ハナイカの計12杯。最大は調理用の計量器で量って830gであった。総重量5kgUPといったところか。
皆の釣果も大体同じ位だった模様。
結局、エギングに費やした時間は、18日(昼・夕・夜)、19日(朝・夕・夜)、20日(朝・昼)の
計8ロットである。1ロット平均3時間としても24時間でこの釣果である。通常、私の天草での釣行は1〜2
ロットであることと比較しても、かなり非効率である。何処のポイントもライバルは皆無で、各ポイント共に
墨跡が無い(少ない)状態からして場荒はしていないハズ。更に、数ハイ釣れたポイントに翌日入るとまったく
釣れないといったケースもあったことから、ポイント毎のイカのストック量が少ないものと思われる。
このようなことから、魚影は九州本土に比べ少ないと判断してもよいのでは、ないだろうか。やはり、
海域的な問題か・・・。ただ、どこの堤防もアングラーが居ないことから、ラン&ガンで拾い釣りしていけば、
そこそこの釣果は出るので、満員状態のポイントにうんざりしている方にとっては、ライバルが居ない分、
気分的には楽なのかもしれない。(釣れないとストレスは溜まるが・・・(笑))