天草アオリ
(2006.1.21〜22)
 昨年の10月15日にもお世話になった会社の先輩でミズイカ(アオリイカ)釣りの名人でもある 陣内氏の船に乗り、この時期のアベレージサイズ1.5〜2kgのミズイカを狙ってみることにした。(イグジスト2506まで買って、 今年の私はイカに気合入れてます!)
 前回は秋のシーズンで、アジの泳がせでもエギでも結構釣れたのだが、比較的エギには分が悪いと されるこれからのシーズンにエギがどれだけ通用するかが、今回の私のテーマでもあった。
 また、今回は、いつも陣内名人と同乗されている会社の先輩で高校の先輩でもある宮田名人も一緒 で三人での乗船となった。この二人、まるで釣りバカ日誌の浜ちゃんとスーさんのように、仲が良いのか悪いのか、 いつも意見が食い違い、言い争いばかりしているのだが、酒を飲む時だけは気が合うらしく、船中、 常に喧嘩しては仲良く酒を飲んでいた。(笑)二人の会話を聞いていると、ボケと突っ込みのタイミング が絶妙でネタも楽しく、テレビで見る下手な漫才よりトンチが効いて面白い。
 釣りの方だが、まずはイカ釣り用の餌であるアジ釣りをしたが、○密?ポイントで爆釣!実はこれからの 時期、アジを確保するのが困難で、餌釣り師達が最も苦労するのがアジの確保であるが、さすがはベテラン、 あっさりイケスは50匹程になった。
 お次は、浮流しでクロ(メジナ)狙いである。仕掛けは、イカ釣り用のものをハリス部分から先を換える 程度でよく簡単である。実は、今回、私も自分のタックルでやってみようと考え、ロッドの調子とか 似ているシーバスタックルを持参していた。エギングの他にこれでクロ釣りとミズイカの餌釣りをやるつもりでいたのだ。
 まずは、陣内名人、キロクラスのクロをゲット!

 落ち着いた竿捌きで淡々としたものである。
 お次は宮田名人、キロクラスのクロを釣った後、2kg弱のマダイをゲット!  ちょっと色が悪く、養殖場から逃げ出した半天然魚ではないかと話していた。ただ、ヒットした瞬間に 魚がマダイであることを口にしていたところ等は流石にベテランである。

 このポイントはいつも、このサイズのクロやマダイが釣れ、小型はヒットしないとか・・いいポイントである。
 ここで、私にも待望のヒット!ところが、浮流しでラインを出したところ、過去の釣りで元々ラインが少なくなっていた為、ラインの下巻き との結びコブの部分まで出ており、アワセを入れた途端、ここから切れてしまった。魚ばかりかラインも買ったばかりの浮も仕掛けもパーである(涙)
 仕方無く、この後はジギングタックルで挑むことになるのだが、これが最悪の事態を招くのであった・・・。
 クロ釣りの方は、この後あまり伸びず、潮も変わり夕マズメに近づいたため、場所を移動し、いよいよ メインのミズイカ釣りの開始である。
 陣内、宮田の両名人はいつものようにリュック針にアジをセットし浮流しを開始。私はというと、欲張って エギングと浮流しの両刀使い。ところが、浮流し用に調整し打たれたアンカーの位置は、 ポイントの瀬際まで遠く、オマケに向かい風もありエギがポイントまで届かない。浮流しであれば、潮の流れでポイントに 流されていくので丁度いいのだが、この場合、エギでは勝負にならない。それでも、必死にエギで釣ってやろうと 試みていると、陣内、宮田の両名人は、ポンポンと1.5k〜2kというここのアベレージをゲットしていく。

 「夕マズメのワンチャンスは非常に短い時間だから、早く釣らないと釣れなくなるぞ。」と言われ、 私も浮き流しに集中することにした。すると、私の浮もスーっと沈んだ♪ここで、セオリー通りゆっくりラインを張って ”きいてみる”動作をしたところ、イカが抱いてグングンくるので、大アワセ一発!と思ったが、アワセより一瞬早く イカがアジを放してしまった(涙)。そう、PEを使っている上にジギングロッドでは、イカに対するテンションが強過ぎて イカが完全に抱く前に放してしまうのである。流石のリュック針でもアワセを入れる前に放してしまわれては手立てが 無い。
 結局、短い夕マズメの時間帯が終了し、両名人は良型を2ハイづつゲットしたものの、私はボウズ・・・。
 その後、闇夜でアタリが無くなったため、夜中の月が昇る時間まで飲んで寝ることにした。
 ところが、この夜は期待した時間帯になっても名人に数ハイきただけで、今度は雨雲が広がり雨まで降ってきた。
 仕方なく朝マズメの最後のワンチャンスに賭けて寝ることにした。
 そしていよいよ朝マズメ。これを外すと私はボウズである。名人達から、「心配しなくても、朝マズメなら釣れる。」と 心強い言葉を頂いていたのだが、名人らに数ハイヒットしたのみで、私はというと、相変わらず浮は沈むものの、ジギングタックルのため テンションが強すぎてイカがすぐ放してしまい、結局ヒットさせることはできなかった。
 夜中の月夜には雨雲が広がり、朝マズメは晴天となり太陽ですぐ明るくなり・・とこの日は最悪のコンディション。 諦めが悪い私は、日が昇ってもアジの泳がせを続けていたところ、8時頃になって、浮がスーっと沈んだ。 今度は、あえてライン張る”きく”動作はせずに、少し間をおいて一気にアワセを入れてみた。
 すると、やっとドスンと乗った♪。陣内名人も、「おっ、やっと掛かったな。」と笑いながら話しかけてくれて、 私も「あ〜、良かった。ホントにボウズになるかと思いましたよ。」と言いながら、ゆっくり寄せていたところ、 突然、ふっ、と軽くなった・・・。回収してみると、でっかい触手のみが付いていた・・・(涙)
 何でいつもこうなるかよ〜。ホント頭に気ながら、再度、流し始めると、しばらくして、また浮が沈んだ。
 今度も、一瞬、間を置いて大きくアワセたところガツッと手ごたえがあったがすぐ軽くなり、回収してみると 針が伸びていた・・・(涙)。
 陣内名人から「ロッドが硬すぎる上にPEで伸びが無いので吸収する部分が ないんだよ。」と言われ、私も十分分かっているのだが、と思いながら、更にドラグを緩めた。もう”ゆるゆる” である。それから数回流したところ、今度は素早く浮が沈んだ。今度も一瞬間を置いてアワセを入れたところヒット!
 しかし、引きがイカでは無く、ガクガクとした引き。そう、ヒラスズキである。さっきまで瀬際で小魚を追い散らして いたのを何度も見ていたので、掛かるかもと思っていたが・・・。私的には、頭の中はイカに集中していたので、 あまり嬉しくはないが、釣れないよりはマシだろう、と思って寄せにかかると、また、フッと軽くなった・・・。
 回収してみると、サルカンから下のハリス部分が全く無くなっていた。切れたのか、解けたのか・・・。
 これが最後となり今回の釣行を終了した。ホント最近の私は変である。どうしてしまったのか・・・。運や腕だけでは 済まされないくらい想定外の出来事が起きる。しかも悪い方に・・・。これも厄が原因しているのだろうか・・・。今年も 大変だな、こりゃあ・・・。
 ちなみに、これが私を除いた二人の名人の釣果である。

 これで釣れない方というから、やはり名人達は凄い。
 ボウズの私に、大きなイカ2ハイにクロまで貰ったので、「私は釣って無いのに、こんなに貰っていいんですか?」 と言ったところ、宮田名人から「大丈夫、想定内だから(笑)」と言われてしまった・・・。修行が足らんデス。
 
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