それから小臥蛇の潮目ポイントへ行った。このポイントは以前、入江君が20kgのキハダを数釣り
したポイントだそうで、入江君はミヨシに立ちポッパーをキャスト。するといきなり、キハダが飛び出し
ヒット!!いい引きで船べりまで寄せたところ15kgはありそうな立派なキハダだった。
ところが、取り込みにもたついている間にキハダが沖に走り出し、いつしか凄いパワーに変貌していた。
船中の皆はもしや...と小声で口にし始めたが、必死にファイトしている入江君の手前、「ファイトですよー!」
と声をかけるしかなかった...。
ミヨシで入江君が壮絶なファイトを繰り広げている時、トモにいた津留崎氏はシーバスロッドの
チョイ投げでキハダをゲット。無駄のないロッドさばきで、あっという間にキャッチ。さすがである。入江君は
というと...
ファイトスペースを前の広い場所に移し、なおもファイトの真っ最中。
30分が経過してもパワーが落ちない相手に対し、さすがの入江君も腕がパンパンになったらしく、
リールを巻けないようだ。そして、本人も薄々気づいたらしく「もう切っていい?」と涙声で尋ねてきた。
ところが、周りは「GTのデカイのがキハダを
食ったのかもしれんよ−!」とか言って、ファイト続行のサインである。途中リールが外れるハプニング
を乗り越え、ようやく水面近くまで上げたところで、ルアーが外れてしまった。魚は何だったのか...。
リーダーはザラついてもおらず、本当に鮫だったのか疑問が残るファイトであった。でも、もう少しで
魚が見れたのに残念である。
それにしても、鮫(おそらく)相手にGTロッドで40分近くもファイトができる入江君の体にも
驚かされる。昨年、47.8kgのキハダを釣った空手マンの実績は伊達ではなさそうだ。(ところが、この後ヘルニアになったらしい)
その後、我々もポッパーをキャストしたが、ワンキャストワンバイトで、GT、鮫、キハダが飛び出して
きた。ただ、だんだんと鮫が飛び出す率が高くなり、ジギング組もヒットした魚が鮫に変わってブレイク
したり、最初から鮫がヒットしたりと鮫だらけになってきたので、このポイントを捨てることにした。
でも、いいポイントだった。また来たいポイントだ。
それから船は、今日の宿泊地、諏訪瀬島の前まで来て、本日最後のジギングをしたところ、
やっと私にヒレナガカンパチがヒットしたが、小学一年生クラスのおチビちゃんであった。
ここでも、松岡氏はカンパチサイズをゲットしていた。さすがである。
翌10日は、午前中まで釣りをして、口之島から帰りの十島丸へ乗り込む予定だ。
集中して大物を釣ろうと心に誓う。中之島のポイントでは、中層で私のジグに、何度もヒットするのだが
すぐにバレてしまって釣り切れずにいると、津留崎氏がキャスティングの斜め引きでヒットさせた。
魚は、4〜5kgのキハダだった。
その後、今回、体調不良で殆ど釣りをしていなかった檜垣氏が復活してキハダをゲット。檜垣氏は過去65kgのイソマグロをゲットしたことのある猛者だ。
そしてキハダ釣りの名人?入江君も中層の斜め引きでキハダをヒットさせたが、また鮫に変身して
ラインブレイク。その後が傑作で、4kg程のツムブリをヒットさせた時は、まるでジグのみを回収
するかのごとく猛スピードでリールを巻き取り魚をゲットした。少しはツムブリの気持ちも尊重してほしかったが。(笑)
最後に、口之島のポイントでは、松岡氏がカンパチをゲット。そして、最後の最後で松田氏のポッパー
に大物が飛び出しヒット!!ところが、またしても鮫らしくブレイク。これで今回のツアーは終了した。
私にとっては記録より、記憶に残るツアーであった。また、今回は、一流の釣り師達に交じっての釣り
で、かなり勉強になった。また機会があったらチャレンジしたいと思う。次回は、学習能力のある?
ところをお見せしたい。初回は授業料と思い、次回で自己記録更新を目指すと誓うのであった。