トカラ釣行1(2002.3.9〜10)
 予てから念願であったトカラ釣行が実現した。独身時代は何度も行ったトカラだが、 ダイビング主体のツアーばかりだったため、ポイントと時間の制約があり、大した魚は釣って なかった。最近になって本格的な釣りツアーでなければ大きな魚は釣れないと分かってきたのだが、 釣り専門のツアーを計画しては、そのどれもが悪天候に阻まれ、実現せずに月日だけが流れていた。 今回はトカラのパイオニア的存在であるマツダマサヒロ氏の誘いで、トカラ1の実績を誇る南風丸を チャーターしたツアーに参加することができた。メンバーは、津留崎氏をはじめトカラベテラン組の4名 に、私と入江、川浪両氏の”ずっこけ3人組”を加えた計7名で定期便十島丸に乗り込み、一路トカラを目指した。

 トカラ最初の島、口之島へ十島丸が着くと、南風丸の伊藤船長が出迎えに来てくれており、早速、荷物を 南風丸へ詰め込み、釣り開始である。今日は、宿泊先である諏訪瀬島まで釣りながらの移動である。
 最初のポイントで、船長も初めてというカジキ(マーリン)の群れに遭遇。まるでイルカみたいに 背びれを水面に出し船と並走してくる。我々はペンシル、ポッパー、ジグ等をカジキの目の前にキャストするも、 まったく反応してくれない。かなり長い時間キャスティングエリア内にいたが、結局我々も諦めて次の ポイントへ向かうことにした。

 ここからは、まじめにジギングだ。まずは松田にヒット!なかなかの引きで上がってきたのは7Kg前後のツムブリ。 カンパチと思った本人はかなりがっかりしていたが、立派なサイズである。さすがトカラだ。

 その後、私の隣で釣っていた松岡氏にもツムブリがヒット。

 ついでに私にもヒット。こんなのがよく上がるとは、やはりここは南国だなーと思っていると...。

私のに連鎖食いしたかに見えた松岡氏のロッドが大きく弧を描く。

 重々しい引きで、一進一退の攻防を繰り返し30分近くのファイトの末、浮いてきたのがこれである。
 写真ではよく分からないが、100Kgを優に超える鮫だった。これを津留崎氏らが、上げて写真を撮ると 言い出したため、船中大格闘となる。モリだ、輪投げだ、と大騒ぎ、その間5、6回の強烈な突っ込みに耐えた 松岡氏は、もう体力、気力の限界に達していた。そして、みんなが上げるのを諦めだしたころ、ライン が切れて、ファイト終了。松岡氏に全員拍手で検討を称えた。

 その後、かなり沖まで移動して、カンパチのポイントへ。ところが、ここの水深が140M〜160M あり、おまけに底潮が速く私の300gのジグでは、殆ど底が取れない状態。更に、潮が速いためラインは 200M近く出ており、かなり引き重りがする。そこへ船長の「はい、回収!」というシゴキにも 似た声が頻繁に飛ぶ。私はパンパンになった腕で必死にラインを回収するのが精一杯であった。
 そんな中、津留崎氏や松田氏は、500gを超える重い長いジグで底をとり、ちゃんとカンパチを ゲットしていた。

 次に移動したのが、有名な臥蛇の立神である。いつ来ても神秘的な岩だ。また、黒潮がもろに当たり、 潮目には必ず何かいそうな気配が漂っている。

 ここで私は、小さなイソマグロ(小学一年生サイズ)をゲットした後、強烈なアタリが襲った。 しかし、結局ロッドを伸されたまま、立てることができずラインブレイク。瀬ずれではなくタカ切れ であった。(鮫か?)情けない...。同行の川浪君も同様であった。
 
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