子連れクラブフィールド利用法

年齢的には7−8才くらいからなら何とか行けると思います。ただしこの年代の場合、滑ることに不自由しないレベルであることは必須です。滑ることに困難を感じるレベルではロープトゥに手が届いたとしても乗れないと思います。中級者(SAJ3級程度)でクラブフィールドを安全に楽しむのには中学生程度にならないと難しいかも知れません。(それ以前に中級程度だとクラブフィールドのほとんどの斜面は楽しむどころか歯が立たないと思います)

必要なのは通常の用具以外に
捨てても惜しくないぼろグローブ。出来れば革製がいいです。バックスキンのトゥ用のグローブも売っていますが、こども用は・・・なさそうです。日本で革の作業グローブを加工して作ってあげてもいいかも。ウェアー類に紐や裾が出ているものはNGです。女の子の場合は必ず髪の毛をまとめられるように帽子・ゴムなどの準備が必要です。ロープへ巻き込まれるのを防ぐためで、危険と思われると注意されます。

ナットクラッカーですが、私が訪れたMt.Olympusでは無人の小屋(下の写真左)に用意してあって勝手に持っていくようになっていました。形式は穴あきベルトのものと自動車のシートベルトのバックルの再利用のものがあります。当然バックル式の方が使いやすいですが、若干重いかも知れません。サイズはうちのガキ(130cm・28kg)がどうにか使えるくらいのものが最小でした。ゆるいものを使うとトゥ乗車中にずり上がってきてしまってつらいです。サイズを確認した上でガキが少しくらい苦しがってもしっかり止めておきましょう。

ナットクラッカーいろいろ@Mt.Olympus  拡大図

乗り方は、ナットクラッカーを片手(スキーの場合は利き腕ではない方がいいかも)に用意してロープにつかまります。この時出来れば助走をつけてロープと等速になってから掴まった方が疲れません。ガキの場合身長の関係で届かない場合には大人がつかまってロープを下げてあげる必要があります。つかまったらすばやくナットクラッカーを
ハーネスに繋がっている側を下にしてロープにかけ、しっかり握ります。この作業をプーリーが来るまでに行わないといけません。最初のプーリーまでは近いものでは10m程度しかないものもあります。
準備Ok!?@Olympus 

プーリーまでに出来なければロープから離れて乗り場に戻ります。どうしても乗れない場合、乗り場付近にスイッチがある場合がありますから一度止めてナットクラッカーをセットしてから再度動かすのもガキの場合には有りです。

ロープを持ったままプーリー(下写真の黄色のアームに付いている滑車)を通過したら痛い程度では済まないと思います。この部分は初めて乗る前に言い聞かせておかないと危険です。またプーリー通過時にナットクラッカーとプーリーの向きが合わないとナットクラッカーに衝撃が来ますからガキの筋力だと落っこちることがあります。

乗っているときはこんな感じ@TopT-bar/Olympus

ロープのかかり方によっては下に引っ張られたり上に引っ張り上げられたりしますので出来ればガキの近くに乗ってあげましょう。ただしトゥによっては人の間隔や最大乗車人数に制限がある場合があります。またガキの場合結構ロープをプーリーから外してしまいますので一緒にいる大人はかけ直す努力(上の写真で言えば黄色の部分にロープを戻す)をしましょう。

滑るときはナットクラッカーはベルトにはさめるようになっています。大抵のベルトではちょうど身体の斜め前になるところに来ますがそれほど気になりません。月山のようにリフト係が下げてくれるわけではありませんが、慣れるとさほど苦になりません。

うちのガキ、8才10ヶ月でトゥデビューしましたが最初は全く乗れずにいじけていました。数時間するとロープが高いもの以外は自力で乗れるようになって喜んで乗っていました。Tバーでもそうですが、ガキ的には乗ること自体が楽しいようです。慣れるまで見ているこちらは気が気ではありません。かなり
危険な乗り物ですから乗っている(滑走しているわけです)ときに足元に気が行く状態では子どもには危険が多すぎると思います。

一緒に行ったSABUはFreeStyleのボードだったんですが、
ボーダーにはかなりつらい乗り物だと言っていました。現地の人は両足つけて乗っています。片足だと非常にバランスが取りにくいと言っていました。またロープの向きによって(トゥによってロープの右側に乗るものと左側に乗るものがある)すごくつらいそうです。ボードで行こうと思っている方はそれも覚悟して行った方がいいようです。ただしトゥをクリアできればコマーシャルエリアでは味わえない楽しみが・・・・


                                         2005.9追加
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