還暦を祝う同級会がお盆の真最中の8月15日(金)に地元の
旅館で開かれた。今更のように”きーさんは60歳なんですか”な
んて言われそうです。そして、”ああ生まれはそちらなんですね”
と言われそうですが、そうなんです。ついに還暦を迎えてしまった
のです。そして生まれはこの写真のところなんです。
 
 地元の同級生がこの日のために、一年以上も前から会合を重ね、
同級生一人ひとりに手紙を出して同級会を開いてくれました。本当
にご苦労様でした。出席できた人は卒業生の3分の1でしたが45
年も経って3分の1を集めた実行委員の皆さんの努力に感謝します。

 赤いタオルを首に巻いての記念写真、地元鎮守の神社の神主の
お払い、とセレモニーをこなしいよいよ大広間に一同が会しての宴
会になりました。司会、実行委員長が挨拶、実行委員長が「出席し
なくてもはがきはくれよ」と苦言を呈した。すでに数名の同級生が鬼
籍に入っている。誰が何処でどうしているのか。そのことを一番知り
たいのは私ばかりではない。

 宴もたけなわ、完全に45年前にタイムスリップ。男も女もあのとき
のまんまで盛り上がっている。大黒舞を踊ってくれた同級生もいた。
懐かしい盆唄を歌ってくれたくれた同級生もいた。江戸はるみになり
きって「ぐうー」をばらまいてくれた同級生もいた。無口だった彼がき
ちんと進行役を務めていた。そんな同級生たちに感激した。宴会の
締めくくりに校歌を歌った。歌詞カードをたどりながら。意外に忘れ
ないものである。還暦とはこうゆうことなんだと思った。

 夜が更けるまで、飲み続けた。いくら飲んでも、それでも飲んで居
たかった。でも、明日は車で帰らなければならない人ばかり、止むを
得ないか。約束は出来ないが「また会おう」

 翌朝、幹事はプレジャーボートでの遊覧を準備してくれていた。上空
にはどんよりとした雨雲が垂れ込み、今にも雨が落ちてきそうな天気、
いつも陸の上からしか見ることの出来ない地元の風景を海の上から
眺めることが出来たことは、赤いタオルを首に撮った記念写真と、もう
一つの思い出になった。

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