6月27日、今日と明日の二日間私は入院ドッグです。毎年恒例のドッグですが毎年
何かが変わっています。昨年あたりからドッグ参加者の氏名が消えたこと。胸には名前
も書いていない番号のみ表示されている札をぶら下げて過ごします。

 看護士さんがこの人が誰だか判別できれば良いのですからそれで問題は無いので
す。ただ、会社の病院での入院ドッグですから見たことがある人も一緒に検査を受けて
いるわけです。

 私ぐらいの年になると、顔は見たことがあって昔どこかで仕事を一緒にしたことがある
人だとは解るのですが、名前が出ません。

 名札を見ても番号のみですから、あーだれだれさんなんて気安く挨拶もできません。
これも困ったものです。

 数年前は参加者名簿なんても渡され旧交を温めるには好都合でしたが個人情報保
護法はとんでもない人間不信を作り出しそうです。

 今年からは、入院のための部屋も一人部屋になりました。昨年までは、一人部屋は
訳ありの人が使うところで、一般の受検者は二人部屋とか三人部屋に泊まったもので
したが今年からは完全に全員の個室化が図られることになりました。

 そうするとこの病院、部屋が足りません足りない分はホテルに宿泊ということになりま
した。で、私もホテル組みになりました。個室が良いとの希望が多いためとか言っていま
すがそこまでしなくても良いのではないかと私は思います。

 私達の年代は、会社の研修でも常に大勢の人たちと寮生活をしてきました。当然部屋
も4人部屋が主でした。いびきをかく人がいても寝言を言う人がいて呑兵衛が人の平和
を脅かしても全てが愛嬌でした。

 でも、最近の若い世代は常に個室の生活が当たり前になり、そうしたことがドックも個
室で、ホテルのシングルベッドで一夜と言うことになるのでしょうか。

 病院で変わった事といえば、名前を呼ぶとき、○○さまと呼ぶようになりました。まあ
お客様といえばお客様ですから○○さまでもいいのでしょうが、なんかこそばかゆい感じ
がするのは私だけでしょうか。さんでは横柄なのでしょうか。

 個室で一泊とか○○さまなんかは病院がお金をいっぱい貰いますよといっているような
気がします。

 ドッグも今のところ会社負担でMRIで頭部まで診てもらえますから受検する気にもなり
ますが、退職した後は果たして入院ドッグなど夢のような話になってしまうのではないで
しょうか。

 老後を楽しく生きるには健康で無ければなりません。病気の予防が大切で病気に罹らな
いように検診なども気安く安い料金で受けられるようにして欲しいと思います。

 今回のドッグの結果再検はありませんでした。日ごろの節制?が好を奏したのだと思い
ます。うそつけなどの声が聞こえそうですが・・・・

 6月28日、仙台では気温が31度を超えました。検診後、真夏日の昼下がり、私は病院か
ら自宅まで2時間近く歩きました。大汗をかいた後はとってもさわやかで気持ちの良い夏の
暑い一日になりました。

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あの人誰だっけ 入院ドッグでの情けない話

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