農工大付属家畜病院へ・・・

2003
6.6



東京農工大付属
家畜病院


いよいよ、農工大で検査です。

最初は若い女の先生が、詳しい問診や聴診をしました。
心雑音レベルは6段階で3くらい。
その後山根教授が登場、「クーちゃんみたいだなあ〜」とナデナデ、優しそうな先生♪
検査はカラードップラー、レントゲン、心電図、心音図、心エコーで1時間程待ちました。

結果、先天性肺動脈弁狭窄症(PS)でした。

レントゲンで見ただけでも、明らかに肺動脈弁が膨らんでいると指摘されました。
肺動脈と言うより、弁の癒着による弁性狭窄でした。

「肺動脈弁」は3枚からなっていて、普通は鯉の口のようにパクパクとしているが、
yukiの場合3枚の弁が癒着していて、口が大きく開かないという状態だそうです。

でも肺の末梢まで、きちんと血管が写っていて、血液は流れているそうです。
心電図ではまだ異常はなく、圧較差約30mmHGで、病態は軽度だとの事でした。
心房中隔欠損の合併も考えられるので、詳しく調べる為に心臓カテーテル検査を勧められました。

その後、農工大での担当医となる女医さん、S先生から詳しい説明。
若い先生ですが専門知識はとても頼もしく、信頼に値するものだと感じました。
ACE阻害剤(エナカルドなど)の服用は心臓の負担を軽くするので、早くからの服用は効果的だとの事でした。
24,310円

肺動脈弁狭窄症とは
生まれつき肺動脈弁が癒合、もしくは形成不全を起こしており、
右心から肺への流出路が狭くなっていることにより様々な障害を起こす先天的心疾患。

症状 運動不耐性、失神、心不全、不整脈などの心疾患の症状を示す。
無症状なことも多く、健診時あるいは他の疾患で受診した際に心雑音が聴取されて初めて発見される。
診断 胸部レントゲン、心電図、超音波検査(場合によっては心臓カテーテル検査,心血管造影)により明らかにする。
カラードップラー検査で、狭窄している弁の前後の圧格差を調べることで疾患の重症度が判定できる。
治療 心臓カテーテルを使用して狭窄部を拡張する方法もあるが、弁膜が低形成の動物には効果的ではない。
運動制限がすすめられる。うっ血性心不全に対しては内科的に治療管理する。
予後 軽度のものでは寿命を全うすることもあるが,重度のものは通常3年以内に死亡する。

                                                                  
社団法人 日本動物福祉協会

yukiのいた店は、病気や死亡などの苦情が多く、協会でもイベントと称する即売会などに行き調査中。
問題が多い業者だそうで、被害者の会の発足、損害賠償の請求を勧められました。
「乱繁殖、劣悪環境による不幸な動物」を減らす為には、損害賠償が一番効果的だとの事。
うちの場合も、購入代金はもちろん、損害賠償の請求も可能であり、ペットショップ側への交渉がダメなら、店舗が入っている店(デパートやホームセンターなど)への苦情は効果的で、全額返金された例もあるそうです。

うちも損害賠償が可能との事でしたが、すでに示談に応じているので、お金の問題ではなく、「生体の取り扱いを届出制から、許可制へ」という協会の活動に協力する為に、ニュースの取材に応じる事にしました。

病気の説明が必要なので、農工大の担当のS先生にお願いしました。
山根先生は鳥取で不在でしたが、「不幸な犬を減らす為という主旨ならOK」と言って下さったので、
農工大にて取材という事になりました。

17,880円



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