2003.8.10東京農工大学付属家畜病院でニュースの取材

テレビ東京ニュースアイの取材がありました。
担当医のS先生、テレビで説明して下さる農工大の現助教授のT先生、
もう一人若い女の先生が、日曜の夜だというのに病院へ来て下さいました。

先生方は、入院動物がいるので、お休みでも泊り込みという事も多いそうです。
S先生は心雑音があり、紹介されて来た人に心臓病の告知をするのがつらいと言っていました。
飼い主がショップやブリーダーに返してしまい、二度と会えなくなる事が多いから。
反対に、飼い主に返された子をペットショップの店員が引き取って連れて来てる人もいるそうです。

画像は番組で放送されたものです。

農工大の正門から家畜病院まで
車でも5分はかかります。
とても広いです。

私は飼い主Dさんです。
農工大正門 飼い主Dさん・・・(^▽^;)              
黒い部分がyukiの雑音 正常な犬の心音図 比べると一目瞭然です
診察の様子 心雑音は販売時にあったはず 説明するT先生
心雑音が見つかった時の事 指定獣医について 他の病院へ行くなと?!
ホームセンター内。現在は閉店 指定病院のみ保証という契約書 右の建物が指定病院
ペットショップで購入して
トラブルがあった場合の対処法。
店側の一方的な契約書は無効です。
弁護士さん 乱繁殖が原因のひとつ               


その後の定期検診

2003
11.8
K病院  
1歳7ヶ月
圧較差平均45mmHG。肺動脈流速3.4m/秒                             9,980円
2004
1〜5月
同上 マレイン酸エナラプリル「エナラメルク2.5」の服用 10,130円
2004
5.30
同上 圧較差平均29mmHG。肺動脈流速2.8m/秒。
カラードップラーの数値には多少の誤差があるので、数回測り平均を出します。
薬を飲んでいるので、CBC、血液化学検査、レントゲン、薬3ヶ月分
23,000円

乱繁殖の弊害
yukiの心臓病では、お金の為に犬や猫を「物」扱いする業界の現実や、
病気の可能性も構わず、売れる犬種の乱繁殖、信用できない血統書などの実態を知りました。
ゆきの先天性心疾患は、心臓の奇形で、遺伝によるものが大きいそうです。
膝蓋骨脱臼で後ろ足がカクカク、気管が細くなっていて気管虚脱があります。
乱繁殖をされ続けた犬種の運命といって済む問題ではありません。
不幸な子を減らす為には、安易な繁殖はしてはいけないと思いました。

納得できない診断
たくさんの獣医さんに会いましたが、少なくとも命に関わる病気では、セカンドオピニオンが絶対に必要だと思います。

今でも一番納得がいかないのは、「心臓病ならこの先生」と地元の主治医が紹介してくれた先生が、
レントゲンと心電図のみで「病気ではない、心雑音は成長とともに消えていくので経過観察の必要もない」と言い切ったことです。
心雑音が消えず「エコーの検査は必要ないのか?やっぱり問題がありそうだと言われている」と
何度もお電話したのですが、「病気ではないから大丈夫」の一点張りでした。
先生のお人柄はとても良く、どこの獣医でも「あの先生が言っているなら・・・」と言われるくらいの先生なのに、
充分な検査をせずに、どうしてこのような診断されたのか不思議です。
この誤診の為、ペットショップと闘い、ダメージを与える事が出来なかったのが残念です。

設備はあっても実力のない獣医もいる
検査の設備があっても、エコーの判読が出来なかったり、適当な診断をする先生もいます。
確かに症例の少ない難しい疾患においては、確定診断は難しいのでしょう。
自分ではわからなかったら、大学病院等へ紹介してくれる先生は信頼できると思います。
あちこちで、無駄な検査をしたり治療をするのは、費用もかかるし、犬にとってもかなりのストレスです。
特に、心臓は悪くなったら治る事はありませんから、早く発見して進行させないようにする事が大事ですね。

yukiと会えて良かった・・・
いろいろ苦労もありましたが、ゆきに逢えた事は本当に良かったと思っています。
ゆきのいる毎日はとても楽しいから・・・
ゆきは、2004年8月からドックトレーナーさんに来てもらって、しつけをしています。
興奮や無駄吠えをしないように、心臓に負担をかけないように頑張っています。

病気の犬を迎えたら・・・
病気を持つ子にはお金もかかります。
心配も絶えず、常に気を遣わなければいけません。
子犬の病気がわかった時点で、犬の交換や返品も多いのも事実のようです。
そんなわんこは、どんな生涯を送るのでしょう?

動物を飼うにはその子の運命も背負う覚悟がいりますね。


   その後の定期検診、検査

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