釣行記 広島から四国へ(鮎) 2004、8/7,8,9,10,11 |
8月10日(火)
例のごとく、目覚めたら何処かを走っていた。2人で朝飯を喰う場所を探し
ているらしい、景色が良くて環境の良い所でって。贅沢を云っているうちに
どんどん山の中へ入って来てしまった。
ようやく見つけた所は広見町かな?。”森の三角ぼうし”って道の駅であ
る。朝市をやっている、みやげ物も売っているし トイレもきれいで上等であ
る。朝飯を喰ってコーヒーを飲んで顔を洗って。 松野町へと走る。
この町でHPを開いているマスターの店へ立ち寄って四万十の状況を教え
てもらう。マスター、準備中の忙しい時に寄ってしまって申し訳なかったで
す!。四万十で釣りが出来る状態なら 一直線にマスターの店で酒を飲む
予定だったんですが、残念でした。
ここまで来れば もう四万十川はすぐそこである。
四万十川
走っては止まり、走っては止まり川を眺める。釣りが出来ない事がまっこと
残念である。
沈下橋
途中でただ一人竿を出している人がいたが、あの人はきっとで静岡あたり
から来たんだろうな。無理して休みを取って・・・・・。
しばらく遡って行くと左側から梼原川が見えて来た。
この川もマスターのHPに出ていたな。と 橋の上から覗いて見るが
やっぱり魚は見えない。
四万十沿いにおとり屋がある。
「こんにちはー!」って声を掛けると
村田軍団の一員らしいおとり屋さん、
「少しは釣れるかも知れませんよ!」って言う。
ポイントを教えて貰ってUターンをする。川を覗くがやっぱり魚は見えない
こうなればあまごでも釣ろうか、と どんどん上流へ遡る。
ダム下1Km位の所で川へ下りる道発見!。
梼原川
テーブルを広げてビールを空ける。
そして犬かきで泳ぎ始めるHちゃん。わんわん!!。
オレもOさんも水泳パンツに穿き替えて泳ぎ始める。
ウー!!冷たい!!!
水中眼鏡で石を見るが食み跡は無い、泥かぶりの白くなった石があるだけ
である。
オレ、渓流竿を出してあまご釣りを始める。釣れるのはうぐいだけである。
まったく、何処へ行ってもうぐいは居るな。
早々にうぐい釣りは諦めて、3時50分、土佐へ向かう事にする。
宿からの景色
国民宿舎土佐へ6時着。
絶景!。高台から望む太平洋の海!。岩に砕け散る波!。
最高の景色である。
まず先に生ビールを飲んで、夕食。そして海に向かった露天風呂へ入る。
ここから高知までタクシーを飛ばす予定でいたのだが 片道6000円も掛
かると云う。往復で12000円の出費は大きいぞ。
急遽車で走る事に変更!。宿は遅くなっても非常口を開けておいてくれる
と云ってくれた。よし!それなら午前様になっても大丈夫!と気が楽になる
よさこい祭り目掛けて 出発ーーー!!。
一番心配だった駐車場も 会場近くにすんなりと入れた。
通りに出ると 大きな音が聞こえる。自然と足早になってしまう。
3人でウロウロと歩く。京町演舞場か?アーケード街へ入る。
向こうから派手に飾り付けをした大型トラック、荷台の上ではバンドと歌手
が 後部いっぱいにはめ込んだ どでかいアンプをガンガンと 目一杯に
がならせている。
そして沢山の照明灯がギンギンに踊り手を照らし出している。
このトラックを先頭にして 大勢の踊り手が列を作って 大きな掛け声で
「よいよい よいよい!」と汗だくで踊りながら来るのである!!。
ひとつの連がアーケードの終わりに着くと 次の連が続いて来る。
休ませない!。
次から次から トラックと踊り手が際限なく続いて来るのである!。
どの連もすごいパワーだ。見ているだけで興奮して来る。
鳥肌が立った!。
いんやー!!。すんごい迫力である!!!。
あっという間の1時間半であった。
駐車場が閉まってしまう、心残りだが会場を後にする。
それ急げ!、早足で歩くのだが 駐車場が分からない。3人で迷子になって
しまった。地下の駐車場だからどこかに出入り口があるはずである。
駐車場が閉まってしまう!、あせる!。
3人で あっちへうろうろ、道路を渡ってうろうろ、やっとの事で地下への降
り口発見!!。
急げ急げーーー!!。
良かったぁ!、祭りの為に1時間延長してくれていた。
時間外の為か、係員が半手動で料金所を管理している。
運転手のHちゃん
「お金をコイン入れに投げ入れて下さい!」
って云われているのだが 投げる真似だけでコインが手から離れない。
本人はいたって大真面目、何度も放るんだがコインが手から離れない。
後ろは出る車で大渋滞。Hちゃんは真剣でふざけているのではないのが
係員にも分かっているから もう笑っちゃっている。
一体どうなってんだ?????。
どうにか駐車場を出る事が出来た。道路わきには屋台がいっぱい並んで
いて 踊り帰りの連中が気勢を上げている。
Hちゃん、「ここで飲みたい!」
と云うが、宿近くの土佐の町まで戻ろうって諦めてもらう。
土佐まで戻って居酒屋を探すのだがこれが一苦労だ。街の灯が消えて
しまっている。ようやくの事で一軒見っけた!。かんばんは1時までとある。
店の名前は”じゃじゃ馬”!。
「よっしゃー!。じゃじゃ馬ならし、やったろうぜぃ!。」
まだよさこいの勢いである。「生ビール、三つ!」
ここのじゃじゃ馬は結構おとなしい。2人いた客も帰ってしまって俺たちだけ
になってしまった。土佐弁を喋るいごっそうも居ない。港近くの店の方が
土佐弁のいごっそうが居たのかな、ちょっと残念である。
土地の人と飲んで話したかったんだがな。
じゃじゃ馬とも打ち溶け合ってぼちぼち勘定。代行を頼んでもらう。
「宿まで幾らで行ってくれる?、3000円?解った3000円で行ってよ!」
交渉成立!。代行が来たら表まで見送りながらもう一度念を押す。
「3000円以上は取らないでよ!頼んだよ!」
宿までは結構な距離がある。あとでOさんに聞いたら3000円だった。と
ウーーン、じゃじゃ馬恐るべし!!。である、伊達じゃぁないな!。
宿へ着いてからが大変だった。
約束をしてあった非常口に鍵が掛かっているのだ。時間は1時過ぎであ
る。Oさん偉い、電話番号を聞いてあった。
携帯から電話を掛ける。
「開けておいてくれるって言ったじゃないか!」
怒ってる。
「解りました。」
話が早い。
「開けてくれるって?」
「玄関が開いてんだって。」
何だ、わざわざ玄関の脇を通って来たのに。でもこれで一安心である。
一時は今日も車に寝るのかと思ったぜ。
Oさんに部屋の鍵を預かって先に行く。部屋は解り易い、階段のすぐ隣
の部屋である。方向音痴のオレでも迷わない。Hちゃんが後に続く。
階段の2段飛ばしー!。すこぶる元気である。はあはあと息を切らして
ドアーを開ける。・・・・・ドアーが開かない。アレ??。何度鍵を挿しなお
しても開かない。頭に来てガチャガチャ、ガチャガチャ!!。
「駄目だ、壊れてる!。」
Hちゃんが
「どぉ、俺に貸せてみろ!」
ガチャガチャ!ガチャガチャ!。
「あっ、解った!押しながらキーを廻すんだ!。」
開かない。
Hちゃんも頭に来てガチャガチャ、ガチャガチャ!!。
ここでオレは気が付いた。ここは201号室、オレ達の部屋は301号室
である。
上だ!!、一階間違えている!!
そーーっと後ずさりして、オレだけ逃げた。
Hちゃん、訳がわからず追って来る。
「なんだ!」 「どうした?」って。
「ここは2階だ、オレ達の部屋は3階!!」
301号室、すんなり開いて転がり込んだ!。
あっはははっ!!。2人のそそっかしさに大笑いである。
「そのくらい気が付かないもんかねぇ!」ってオレ。
「おまえが先に間違えたんじゃぁないか!」
「俺が開けてやる、ってキーを引ったくったのはHちゃんじゃぁないか!」
大笑いしながらの罵り合いである。 あー、腹痛てーー!!。
なぁにが「あっ、解った!押しながらキーを廻すんだ!。」だよ!。
何にも知らないOさん、のんびりと自販機で缶ビールを買って戻って来た。
201号さん、ごめんなさい。
お忍びのお2人さんだったら 女房が来たかと驚いただろうな。
兎に角叱られなくてよかった。
お客様アンケートに 鍵が開かなかった。って書いてやろうかと思った。
まぎらわしいぞ!って。・・・・・違うか。
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8月11日(水)
いよいよ今回の旅も最後の日になってしまった。
目が開いた。何時かな?と時計を見るともう8時半である。
明日は早起きしよう!って云ったのに2人共まだ高いびきである。
こんな事はめったに有る事ではないので 2人を叩き起こしてやった。
そのまま食堂へ行って朝食。そして眺めの良い露天風呂へと入る。
宿発、9時50分〜桂浜、10時20分。
えーと、土佐犬に水族館。 おお、こっちだ坂本竜馬像!!。
階段を登ると後姿の坂本竜馬像が見えてきた。でかい!。
坂本竜馬像
日本の未来を見据えて、飄々として堂々と、太平洋の遥か向こうを
眺めているのである。
良い!。まっこと良い表情をしている!!。
坂本竜馬が歩いたであろう桂浜を感動を胸に歩く。
観光客はみんなアイスクリームを喰いながら歩く。オレもHちゃんも
アイスクリームを喰いたいのだが 会計のOさんが200円は高いと云って
買ってくれない。旨いだろうなぁ竜馬が喰ったであろうアイスクリーム。
桂浜をグルーっと廻ってみやげ物売り場へ、物色している所へ よさこい
踊りの一行が出現!踊りだす。夕べの感激をもう一度である。今日は見物
人も誘われて踊りに加わっている。
おみやげの 感動と焼酎を抱えて桂浜を後にする。
道中 踊りの格好で歩いている人を見かける、どこからか よさこいの音楽
も聞こえて来る。昼間からやってんだなぁ。
安売りの酒屋を見つけて 夕べ飲んだ土佐鶴を仕入れる。
よし!。次は昼飯だ。 昼はどうしてもさぬきうどんが喰いたいな。
って事で 少し遠いがさぬきまで走ることにする。コースは瀬戸大橋はやめ
て鳴門海峡に変更!。
さぬきICの料金所で
「旨いうどんを喰わせる店を教えて!」
ったら、「次の信号を右折して行くと 左側に屋島がある、その右側だ。」
と教えてくれた。”屋島、屋島”って探すが見当たらない。
右側のスーパーにガードマンが立っている。
「右だ!スーパーへ入れー!!。」
無理やりスーパーの駐車場へ割り込む。「聞いてくる!」って 車の誘導を
しているガードマンに聞きに走る。
「そこの信号を左折して 5,6キロ走るとマクドナルドとパチンコ屋があって
そこを右折して突き当りを ゴニョ ゴニョ ゴニョ。」
「解りました、ありがとー!。」
車へ戻ったら忘れてしまった。
どうも近頃 物忘れがひどくなったようである。
もう一度、今度は地図とボールペンを持って行く。今度こそよーく解りまし
た。チェックも入れたから忘れないでしょう。 と思う。
わらや
高松町、”わらや”。茅葺屋根の時代物の建物である。ここはお寺の中な
のか?。3時を過ぎたというのに行列が出来ている。
お品書きが800円とか1000円とか書いてある。来る前に見たテレビでは
80円とか100円で客が畑からネギを取ってきて自分できざむ。なんてのを
やっていたが大違いである。ここは上等な店なんだろうな。
店の中は客でごったがえしている、オレ達はたたきの長テーブルの席に
座る。
待たせる!。いわしと殿様である。
3時まで腹を空かせて来たっていうのに、2〜30分待たされた。
釜あげうどん、でかいとっくりに入ったつゆと 細ネギがいっぱい入った
太い竹の筒、そしてお待ちかねの 木の桶に入ったうどん。
ここで、
「通はね、うどんは噛まないんだ、喉越しを味わうんだよ。」
とか、講釈をのたまったが真似は出来ない。もぐもぐと知らないうちに噛ん
でしまっている。
何故だか解らないが 大急ぎで喰う。ずるずる、もぐもぐ。
喰ったらすぐに席を立つ。込んでいるからだろうな。 何か味わう暇も無く
出て来てしまったような気がする。帰りの時間が大幅に遅れている事も
あった。 旨かったのか?良く解らなかった。何か損をした気分である。
2人に「旨かった?。」と聞けば。
「まずくはなかった。」
まっ、この2人に味を聞いたのは大間違いであったな。
大鳴門橋
大鳴門橋、ちょっと弱めで残念ではあるが 渦潮が真下に見える。
橋を渡って、淡路島の展望台から鳴門を眺める。みやげを買って淡路島を
走り抜ける。
明石海峡大橋のSAで明石海峡を眺める。
この橋を渡って本州神戸へ、山陽道〜中国道〜名神〜東名、渋滞有り、
ダンゴ状態有りの帰りのドライブ。途中のSAで夕食を喰い、清水へ着いた
のが夜中の12時45分。 全行程、2160KM。良く走りました。
荷物をおろしてビールで乾杯!。おぉ、もう2時になる!ってことで解散。
なんだかんだと楽しい旅でありましたっ!!。
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