BPMについての簡単な説明

 

1.BPMとは?

bpmとは「Beat per minuites」の略のことで、音楽のテンポを数字にしたものです。

アップテンポの曲はbpmが大きく、スローな曲ではbpmは小さくなります。

bpmは1分間に感じるビートの数です。

 

2.BPMの数字とテンポの感じかた

個人差・年齢差はありますが、目安としてはこれくらいです。

BPM テンポの感じかた
〜60 ゆっくり
80〜110 いい感じ
130〜 はやい

一般的には心拍数(大人でBPM=60〜70)と同じテンポが最もリラックスすると言われています。

 

3.BPMの判定が難しいケース

ビートというのはあくまで人が感じるものです。

なので、簡単にbpmが判定できないケースが多々あります。

ここでは3つの例を考えます。

 

A.はやい曲

bpmが200をこえるあたりから、だんだん曲のビートについていけなくなります。

そうなると、頭の中では2ビートを1ビートで数える処理が行われます。

つまり、bpm=200の曲でも、体ではbpm=100と感じるわけです。

これは聞く人の主観が入ってくるのでどちらが正しいとは一概には言えません。

自分が感じるビートがbpmの数字になるわけですから。

bpmデータベースではこの部分は未解決です。

 

B.3拍子の曲

ワルツの「ズン、タッ、ター」のリズムを思い浮かべましょう。

そしてテンポをどんどん速くしていって下さい。

最初は「ズン、タッ、ター」を3ビートで数えていたと思いますが、

テンポが速くなると「ズン」「ズン」「ズン」を3ビートで数えたほうがリズミカルです。

これは自論ですが、3拍子の曲では、

「ズン、タッ、ター」を3ビートで数える気持ちと、

「ズン」「ズン」「ズン」を3ビートで数える気持ちが同居します。

感じるテンポとしたらその平均くらいになっていると思います。

つまり、「ズン、タッ、ター」でbpm=120の曲は、

「ズン」「ズン」「ズン」がbpm=40(120÷3)になって、

実際に感じる数字としてはbpm=80くらいになってきます。

4拍子の同じbpmと比べてみてください。

「ズン、タッ、ター」のビートでは少し速く感じられ、、

「ズン」「ズン」「ズン」のビートでは少し遅めに感じられると思います。

bpmデータベースでは「ズン、タッ、ター」のビート×0.66(3分の2) を採用しています。

 

C.ボサノバの曲

ボサノバは(1)で説明した2ビートを1ビートに変換する処理がしやすいリズムです。

そして、感じるテンポは速いビートと遅いビートの中間くらいになります。

bpmデータベースでは平均値を採用しています。

 

4.おわりに

長々と話をしましたが、人間の感覚を数字にするのはなかなか難しい作業です。

音楽理論に基づくbpmとは違った解釈になっているかもしれませんが、

これはひとえに「デジタル音源でbpmを活用する」という目的に基づいているからですので、ご理解をお願いいたします。