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          一般質問 24.06.12

公立幼保園建設地に対する疑問点について
 
 公立幼保園の建設については、昨年9月、市長が建設場所を表明して以来、疑問点を質問してきましたが、なお、市民の中から疑問の意見が多く寄せられていますので改めて下記の事項についてお伺いします。
 
質問1 市が配布したチラシの内容に対する疑問
 菊川市は、24年4月付けで「菊川市公立幼保園建設事業を進めています。」というチラシを全戸へ配布しました。
 その裏面に〈よくある質問にお答えします〉という7項目にわたるQ&Aの記載があります。
 その内の3項目について特に疑問があるので、詳しくお伺いします。
(1) チラシQ5について
  「河川の合流点で大雨などによる浸水は大丈夫ですか。」の設問に対し、答え、「園舎の建設地の高さは、河川堤防高と概ね同じ高さとなり、堤防を越える水位にならない限り浸水する恐れは少ないと考えられます。大雨対策は的確な情報を収集し、他の公立園と同様な対策を行います。」と回答されています。
 
 これに対する反論と質問をしたいと思います。
 @ 幼保園予定地は、300m上流にある河川菊川の旭橋から下流2qの間、河積不足の状態にあるります。異常気象による豪雨時はその地から当然、溢れ出る事は考えられます。
   私は、異常気象が激しくなっている現在から推察すると、堤防を越える水位になる事態が30年以内には来ると確信しますが、「堤防を越える水位にならない限り・・・」という前提で考えるのは、甘すぎる想定ではないか。と強く感じます。
 A 「大雨対策は的確な情報を収集し、他の公立園と同様な対策を行う。」と言いますが、
 
   これは「警報が出たときは、自宅待機にする」ことを指すと思いますが、すべて警報頼みというのも危険すぎます。当然、警報が出ないのに大雨が降ることもあるし、いちいち空振りの警報のために自宅待機では、共働き世帯にとって対応しきれない面もあります。また、もしかの津波来襲ということも考えておかなければならない。しかも、川の合流点に位置する施設と住宅地にある他の園と同様の扱いというのも無茶な話であります。ここだけは「特別な対策を取る必要がある」と考えますがどうでしょうか。
 B 「建設地は、概ね堤防と同一の高さ」というが、
 
   そこに至る進入道路はずっと低い。現在でも大雨の都度、冠水しています。仮に建設地は水没しなくても、水に浮かぶ孤島となっては、赤ちゃんを預かる施設としていかがなものか。当然、300mの進入路や県道間を東西に結ぶ市道路のかさ上げが必要になると思いますが、市の対応はどのようにしますか。
 (2) チラシQ6について
   「周辺に住宅等がなく防犯等の対応は大丈夫ですか。」の設問に対し、答え、「2園が一つになることにより、職員数も増加しますので、より
   多くの職員で対応できます。また、新たな防犯対策として、監視通報体制システムを整備します。」と回答されていますが、
  @ 「より多くの職員で対応できる」から安心というが、沢山の職員が同時に出勤し、同時に退社するということは考えられない。いつかは少人数または1人になる。沢山いるときには痴漢は出ません。
    では、女性職員が主体の職場で、少人数にならない対策をどのように考えていますか。
  A 「新たな防犯対策として監視通報体制システムを整備する。」というが、
 
防犯対策は大きく分けて2通りに分けられます。1つは園舎内での対応。もう1つは公道へ出るまでの対応であります。
    特に、この地は民家がありません。冬の夜間は、特に危険であります。少なくとも公道へ出るまでの300m間は、街灯を多数設置する。防犯カメラを設置する。また、場合によってはガードマンの配置も考えなければなりません。これらに対し、どのように対応するのか。「万全に対応する」という答弁も過去にありましたが、具体的な対策を伺います。
 (3) チラシQ7について
   「地域住民とのふれあいはできますか。」の設問に対し、
 答え、「多目的グラウンドを利用されている方との交流や、園の行事に地域の方々をお呼びするなど、多くの皆さんとふれあう機会をつくっていきます。」と回答されているが、
 
  @ 多目的グラウンドの利用者は、サッカーやソフトボールだと思いますが、どのような形の交流を想定していますか。また、これらの利用者は、土、日が主体と思われるが、現在、平日の利用実態はどの程度あるのか伺います。
  A 地域住民とのふれあいで「園の行事に地域の方々をお呼びする」というが、既存の施設の実態でも、年に数回であります。街中の施設だと日常行き交う住民とのふれあいがあり、これも重要な体験だと言う話ですが、この地では絶対無理な話であります。いかにして、それを補うか。具体策を伺います。
  B ソフトボール協会が、大会実施時にこの公園を利用している。幼保園ができると2面必要なところ1面しか取れない。これでは大会ができないといいます。ソフトボールが2面取れる代替地をどこに準備するか構想を伺います。
  C 災害時のガレキ集積地に指定されていますが、代替え地はどのようにする考えか伺います。
 上のBCについては、前回、同僚議員から質問されましたが、説明不足を感じますのので再度伺います。
 
質問2 3月15日、幼保園を考える会から市長に手渡された「幼保園予定地南部農村公園取り下げ嘆願書」の4,402名の署名の重みをどのように受け止めていますか伺います。
 
質問3 市内教育関係者OBからの意見を多数く聞きますが、幼児教育は住民の目の届くところで行うのが常識で隔離された形は駄目だと言っています。「あの地は不適切だ」とも言います。私もそのように思いますが、市長の感じ方はどうでしょうか。
 
 
質問4 震災の被害想定も改定されつつあり、また、急ぐ理由としていた合併特例債の有効期限も延びました。今は、色々と大変な変革の時期であります。
    この件は、あまり急がずに時代の流れを見極めた上で決断した方が良いと思いますが、市長の考えはどうでしょうか。
    同様の質問を前回行いましたが、市長は「必要性に対応し、適切な方法を講じる」と答弁されましたが、前回は、時間が無く議論できなかったので再度伺います。