薬膳?スープを食べる

疲れた身体に、
元気を取り戻してくれるようなスープ
身体を温め、消化を助け、食欲を回復してくれる(何かの販売口上のようですが)
実は、具沢山のスープが大好きなのであります。
そこで、時々作っては、鍋に放り込んだ野菜の種類を勘定しているのでした。
勿論、我が身に対する効果効能を期待しながらですが・・・


こちらは、デトックススープ・・・のひとつ

材料は、
キャベツ、セロリ、人参、玉ネギ、トマト、大根、チキン、大蒜、生姜、オレガノ、塩胡椒を使っています。

**キャベツ**
昔から、胃腸に良いとされている食物です。
特にキャベツに含まれるビタミンUは、胃腸の内壁を強固にしてくれるそうです。
残念ながら、有効成分は、熱で壊れるものが大半なので、食薬としては、生に近い状態でたべるのがお勧めです。
ですが、煮て食する方が、活性酸素を除去する力が生食の5倍にも達するとか。

**セロリ**
セロリの原産地は北欧地方です。日本に渡来してきたのは、昭和の初め頃らしいです。
当然、その頃のことは存じませんが、幼い頃は、あの強い香気が嫌いで、
“こんな美味しいものを・・・”と言って、ぽりぽり齧る叔父を、驚いて見ていたような記憶があります。
(他にも、人参、ピーマン、パセリ、ネギ等など、匂いの強いものは嫌いでした)
結構偏食でしたが、健康に育ちました・・・・・

このセロリスープ、
いかにも、身体に良さそうな食物がたっぷり入っていますよね。

こちらは、ヨクイニン・スープ

材料は、
大根、人参、レンコン、干し椎茸、ヨクイニン、カボチャ、チキン、大蒜、生姜、塩胡椒を使っています。

**ヨクイニン**
はと麦と言われています。
はと麦の皮が剥かれているのが、漢方で用いられるヨクイニンです。
似ているものに、ジュズダマがありますが別物です。
漢方薬の‘津村のヨクイニン湯'は、その他の薬草も混じっています。

台湾から来ていた留学生
センちゃんからプレゼントされたもので、
お国の料理として教えて頂きました。

医食同源(日本の造語ですが)、、、いい言葉だと、いつも思っています。

セロリ効果 ご周知のように、セロリは、
ビタミンA、B1、B2、C、繊維質、脂質、カルシウム、ナトリウム、鉄やリンなどの
各種ミネラルの成分を豊富に含む食物です。
また、根に近い部分にはグルタミンを含み、バランスの取れた食品のひとつといえるでしょう。
成分のひとつであるメチオニンは、
脂肪の分解を助ける必須アミノ酸で、強力な抗酸化物質です。
肝機能や肺や気管支の機能を活発化し、
ニコチンやタール、アルコールなどなどの有害毒素を分解する働きも強いのです。
愛煙家の方!お酒をよく飲まれる方!セロリの常食をお勧めします。

また、セロリの独特な香りであるフラボン系のアピインには、神経系に作用し
精神を安定させる作用やストレスや頭痛にも効果がみられるそうです。
アピインは葉の部分に多く含まれますので、捨てないで食べましょう。
更に、自律神経や内分泌の調節系のバランスを回復させる作用もあり、
ストレスの溜まりやすい現代人には、重要な食品だと思います。

セロリの有効成分を調べているうちに、なかなか、セロリは侮れないぞ!!
という思いに落ち着きました。

ヨクイニン効果 滋養に優れたハトムギは、中国では、古くから長寿の薬として、
或いは、宮廷膳に用いられる食材であったそうです。
有効成分は、ハッキリとは特定されていませんが、
タンパク質や脂質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンB1などを豊富に含んでおり、
栄養の優れた穀物です。
特に、18%含まれるタンパク質には、
グルタミン酸やロイシン、チロシン、バリンなどが含まれていて、
身体の生理機能を活性化させる力が大きいことから、健康にも美容にも有効な食品といえます。
最近の研究から、コイキセノリドという抗腫瘍作用がある成分が発見されました。

・・・で、
栄養価の優れた、また効果効能の素晴らしさはさておき、
常に、平均的に食することが、体質改善に繋がるのだと思っています。
症状を伴っている場合は、
特に有効成分のある食材を多めに取り入れて頂いては如何でしょうか。
且つ、楽しく召し上がれ!!

******* 今回使用した 磁器 は、こちらです ******
画像が悪く、全体的に平たく写っていますが、
両手で包める程のスープカップになっております。

磁器作家 加藤 陽子さんの作品(こちら)で紹介しています。

2012.10.8
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