クサギ(臭木)

クサギって、何…て、思うでしょう?
実は、植物の名前なのですが、ずっと気になっておりました。
その奇抜な名前ばかりが知られていますが、
つい振り返ってしまうくらい、その花からは芳香が漂うからです

日当たりのよい、道端や林の際などに生えている落葉低木(?)で
シソ科(クマツヅラ科から変更)だそうです。

葉を揉むと、ちょっと、えごまに似た青臭い香りがします。
人それぞれ、香りの感じ方は違ってくるとはいえ、
何も“臭い木”だなんて・・・・命名者を恨みたくなりますね。

若葉は、山野草として食べる地域もあるようで、
お浸しや天ぷらにするとか・・

そうそう…お国が違うと扱い方も違うみたいで、
日本では野山に生えていますが、フランスでは街路樹にされているようですよ!!

開花時期は、8月〜10月。
小さな5弁の白色で、天に伸びた雌しべの品の良いこと…。
最盛期には、梢を覆うように一面花に覆われ
辺りには、百合に似た甘い香りが漂います。
アゲハチョウが好んで、蜜を吸いに来ます。

受粉されたのちは、
濃いピンク色の顎の真ん中に青〜黒みがかった小さな実が…
反り返った顎が、羽根つきの羽にも似ていて真に愛らしい。
鮮やかに際立った実は、花の時期とは趣を180度変えています。

その実を野鳥が食べ、種子をあちこちに運んでくれるので、
言ってみれば、何処にでも咲いているという印象が…

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