盆地の豊かな季節のうつり変わりを kobaさん の写真とともにご紹介します。
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「デジタル楽しみ村」
写真提供は 大井啓嗣 さん
長〜いスライド館−北海道・東北から
幻想的な冬の美しさをご覧ください。
横手「かまくら」をスライドでご覧いただけます。
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冬の旭岡山神社
かまくら
 お正月が過ぎ寒さもいっそう厳しくなると、地元の酒蔵も本格的な酒造りが始まります。
大地の恵みと豊富な地下水、厳寒のなかでじっくり醸し出されるお酒は、味わい深く喉越しの良い「秋田清酒」となるのです。

小正月行事も各地で行われ、特に中心地である横手では雪の夜に浮かぶ幻想的な「かまくら」と、旭岡山神社に奉納する勇壮な「梵天
(ぼんでん)」が有名です
小正月行事が終わると、鳥海颪(おろし)が吹きつけます。
2,3日もの地吹雪が何回かあり、大寒の厳しさを知らされます。

この厳冬と豪雪が雪解けとともに何年にも亘って清涼な地下水となり、広大な大地を潤す、実り豊かな穀倉地帯の源泉となっているのです。


秋田県の南部盆地に広がる横手平野は、こうした変化に溢れる豊かな四季を繰り返し、独特な風土と文化を築き上げ継承しているのです。

「みちのく」にお越しの節は、ぜひお立ち寄りくださいますよう
ご案内申し上げます。
冬の民家
冬の田圃と用水路
 冷雨がみぞれになり、雪が舞いだす・・・

秋には実りや紅葉で多彩な色合いを見せたこの地が、
白と黒の無彩色の世界に変わります。

内陸部の雪は音もなくしんしんと降り続き、ときには一夜に5,60cmもの積雪になることがあります。
 無彩色のとき・・・ (1、2,3月)
暮れる村里
真珠の氷粒
晩秋の田圃と白鳥
ブナ紅葉
もみじの絨毯
秋の夕暮れ
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紅葉は山の高みから徐々に裾野へと広がってきます。
漆の木が真っ赤に染まり、ブナが黄色に、もみじや楓が多彩で微妙な赤色を現します。
渓流の小滝や常緑樹の中で彩を添える紅葉は、静かな里の秋を感じさせ、早い夕暮れとともに闇に包まれていくのです。

紅葉も色あせ銀杏の黄色い葉が落ちる頃には霜が降りだし、庭の草花にも朝日を美しく反射する氷の粒が付きだします。

畑の野菜を引き出し、庭木や鉢物を囲い家の周りの雪囲いをして長い冬に備えます。

12月も押し迫った20日頃から、雨にみぞれが混じりだし、雪へとかわっていきます。
年によっては穏やかなホワイト・クリスマスを迎えることも・・・

横手平野は銘柄米「あきたこまち」の主産地である。
県内は勿論全国に向けて秋田米の美味しさを届けているのです。

刈り取り作業、出荷作業が終了すると秋はいよいよ深まりを増し、
周囲の山々も色付き始めます。
刈入れ
黄金の稲穂

 実りと紅葉の秋・・・

春に田を起こし苗を作り田植えをする。
夏の光を燦々と浴びて花をつけ、実をつけて稲穂となる。
山に囲まれた盆地一帯が黄金色に広がり、豊かな実りをもたらす。
この出来秋に願いをかけて懸命に、そして細心に気を配った宝物。
 出来秋のとき・・・ (10、11、12月) 
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暮れなずむ横手市街地
夕景の盆地
photo by koba
茜色に染まる鳥海山の風景と、夕日が沈みきった数分間の群青の空の色は、自然の創り出す見事な色合いに息を呑むほどです。

刻々と変わる空の色ひとつにも様々な名前を付けて呼び習わした、先人の自然に対する敏感さと感覚の鋭さは驚くばかりです。
ひと夏の暑さも朝夕に吹く風に涼しさを感じる頃、奥羽山脈の朝焼けや
鳥海山に沈む夕日が、変化に富んだ表情を見せてくれます。
夏の雄物川
 8月には秋田市で「竿灯」や「港まつり」が催され、お盆をはさんで後半は大曲の全国花火大会が行われます。
夏祭り観光や帰省のため、この地方にも全国から多くのお客さんが訪れます。
特に大曲の花火大会には、毎年60万人を超す見物客が集まり、過ぎ行く盛夏の一夜に咲く大輪の花火に酔いしれます。
 スイカの収穫も始まり、一家総出で夏休みに入った中高生の
アルバイト達が汗を流します。

 梅雨明けの青空の下に広がる水田は、吹き抜ける風も爽やかで、秋の実りを感じさせる風景へと変化します。
田園の入道雲
ヒョウモンチョウ
雨上がりの空
アヤメ群生
桂とシダ
 梅雨の季節に入り、浅舞公園ではアヤメが一斉に咲き、
家々の庭にもアジサイや夏の花々が咲き乱れます。

山の木々も緑の色にいっそう深みが増し、
梅雨の晴れ間に見せる青空とともに
色鮮やかな風景を繰り広げます。
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お花畑
この時期、丘陵の雑木林はもちろん、平野地を潤す雄物川や
その支流、ダム湖などの岸辺が新緑の息吹にあふれます。
山間の渓流ではイワナ、ヤマメを求めて県外からの釣り人も訪れ、
姫竹の子採りの山入りやハイキグの人々で賑います。

花の栽培も盛んで、緑の田畑の中に色とりどりの花畑が広がり、
道行く人の目を楽しませてくれます。
新緑のダム湖
] 山笑うとき・・・ (7、8、9月)
夕暮れの鳥海と桜
農作業の疲れを取るために湯治場の温泉に出かけるのもこの頃で、
「さなぶり」といわれます。
世間話に花を咲かせ、ゆっくり心身を癒してこの秋の収穫に期待をするのです。
真っ白だった鳥海山の雪解けも始まり、春の装いに変化してきます。
古人は山肌に現れる残雪の模様で今年の出来秋を占ったとか。
5月の連休が終わると農作業が本格的になり、田植えやスイカの定植が始まります。
盆地に広がる田畑が緑一色になり、吹き渡る爽やかな風も緑色を感じさせます。
川岸ではネコヤナギが早々と芽吹き始め、
ウドの花穂
梅、桜が一時を咲き乱れ、農家の春作業が始まる頃には、
山菜も豊かな山の香りを届けてくれます。
早出のホンナは春らしい山の香りと歯ごたえ、ゼンマイ、ウド、
わらび、ミズ等々・・と山行好きの方には堪えられない季節です。
竹の子(姫竹の子)の6月まで、春の山の幸が朝市に並び食卓を賑します。

春の訪れを告げてくれます。
ネコヤナギ
雪解けの鳥海山
  秋田の春は雪解けとともに訪れます。
春分の日ごろから三寒四温の気候になり、
地面も春の暖かさを蓄えて吹き渡る風も温かくなり、
日差しの当たる場所から雪解けが始まります。
雪深い山でも木々の生命力により、幹を中心に輪状の
雪解け跡が独特の文様を描き出しています。
[ 春 ] 芽吹きのとき・・・ ( 4、5、6月) 
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秋田県南内陸部の穀倉地帯である横手平野、