その6  パーティー


古くからの慣習を守るこの船では宿泊設備がいくつかのレベルに分かれており、食事をするレストランもそれぞれに異なっている。
アイオロスとカミュの部屋はロイヤルスイートでこの船では上から二番目の高級クラスだが、ある日二人はさらに上をゆくインペリアルロイヤルスイートに宿泊している老夫婦と知り合いになった。

きっかけは猫だ。
五層からなる居住区の一番上のこのデッキには最高級仕様のインペリアルロイヤルスイートが4室、カミュたちが泊まっているロイヤルスイートが10室、スイートが25室あり、客層の質の高いことは言うまでもない。 廊下で会えばにこやかな挨拶が微笑みとともに交わされ、ラウンジやプールサイドで顔をあわせたときもなごやかな会話に花が咲く。 といって、顔見知りになりはしたもののとりわけ親しくなるというのでもなかったのだが、昼食を終えて部屋に戻る途中の二人が真紅の絨毯がひかれた廊下を歩いていたときのことだ。
すぐ横のドアが静かに開いて真っ白い猫が廊下に出てきたのだ。
「あっ、猫!」
カミュが喜びの声を上げ、ちらっと二人を見た猫は気にもせずに廊下の先へと長いしっぽを立てて歩いていく。 長いふわふわの毛が愛らしくカミュの眼が輝いた。
「どうしてここに猫が?」
驚いているアイオロスにはかまわずにあとを追いかけたカミュが廊下の端の階段のところで困ったように立ち止まっている猫をなんなく抱き上げたときだ。
「リーニャ、どこに行ったの? 戻っておいで!リーニャ!」
開いたドアから老婦人が心配そうに顔を出し、すぐ前に立っていたアイオロスと目が合った。
「猫でしたら、あそこに。」
アイオリアが廊下の先で猫に頬ずりをしているカミュを指差し、老婦人が喜びの声を上げた。 続いて出て来た夫に
「大丈夫よ、素敵な殿方がリーニャをつかまえてくださったの。」
と報告し、アイオロスを笑わせる。
これが、二人がモレル夫妻と知り合いになったきっかけだった。

「ほんとにどうもありがとうございます。 おかげさまで助かりました。 よそのフロアにまで行ってしまったらおおごとですもの。」
にこにこしたモレル夫人に招じ入れられた部屋はカミュたちの部屋より明らかに広く、なんとベランダ側の室内に螺旋階段があって上まで続いているのが見えて二人を驚かせた。
眼を丸くしているカミュに気付いた夫人が、
「あの上は寝室になっているのよ。 面白いでしょ。」
とカミュに微笑みかける。 と、抱かれていた猫がぴょんとカミュの手から飛び降りて傍らのソファーに飛び乗ると熱心に毛づくろいを始めた。 猫のあとをついていったカミュがしゃがんでそっと手を伸ばし背中を撫でてやっても猫はいっこうに身体を舐めるのをやめようとしない。
「この船に猫がいるとは思いませんでした。」
「ええ、ほんとはいけないのだそうですけれど、無理にお願いして乗せていただいてるんですのよ。 そのかわり、この部屋からは絶対に外に出さないというのが条件なんですの。 そして、他の方にも秘密にすること♪」
いたずらっぽく笑った夫人がウィンクをし、つられてアイオロスも微笑んだ。
「おかげさまで助かりましたよ、これが知れたら次の港で降ろされて家内と路頭に迷うところです。」
真面目な顔でそう言うモレル氏は背の高い紳士で歳は70を過ぎたくらいだろうか、きれいなフランス語はどうやら母国語らしいのだ。
「猫が好きならいつでも遊びにきてちょうだいな。 そうなんでしょう?」
自分に尋ねられたのに気付いたカミュが頬を染めて 「はい!」 と頷いた。 さっきから猫のそばを離れようとしない有様を見れば誰にでもわかることなのだ。

こうして知り合いになると、図書室でもプールサイドでもモレル夫妻に気付いたカミュが明るく笑って駆け寄ってゆき楽しく話し始める姿が見かけられるようになってきた。 子供好きらしい夫人はカミュのことが可愛くて仕方ないらしく、話し相手になってやりながら眼を細めて喜んでいるし、アイオロスがギリシャ人だとわかったモレル氏の方はギリシャ美術についてあれこれと意見を交して楽しんでいるらしかった。
明日で二人が船を降りるという朝に二人は夫妻の誘いを受けて一緒に朝食のテーブルを囲んだ。
「ときに、今夜うちの部屋でカクテルパーティーをするのですが、お二人でおいでいただけますかな?猫の縁もありますし。」
「え? カクテルパーティーですか?」
聞いたアイオロスは驚いた。 パーティーを開きたい客のためにはそれ用に大小のレセプションルームが用意されていて、今までにも何回かそこの前を通ったこともある。 正装の男女がグラスを片手に歓談し、いかにも大人の社交を楽しんでいるのを垣間見たものだ。 しかし、自室でパーティーなどできるのだろうか。
「うちの部屋には専門のバトラー (執事) がついていまして、なんでも手配してくれるんですよ。 家内がこの船で親しくなった方々をお招きしたいと言い出しましてね。」
「どうぞいらしてくださいな、お若い方に向いた飲み物と軽食を用意させますわ。」
断る理由もないとアイオロスは考えた。 夫妻の好意から出た誘いを喜んで受けるのが当然のマナーなのは言うまでもない。
「では喜んで。 」
「では今夜夕食後8時にお越しください。 なあに、2時間くらいのものですからそんなに遅くはなりません。」
「あなたもいらしてね、ムッシュウ・カミュ。」
「えっ! はいっ!」
初めてそんなふうに呼ばれたカミュが頬を染めた。

定刻に少し遅れてドアをノックすると銀髪のバトラーがドアを開け、二人を認めると 「アイオロス様、カミュ様のお越しです。」 と奥に告げた。
他の大人と同じように扱われて緊張したカミュがそっと猫の姿を眼で探すがどこにも見えはしない。
そばに寄ってきた夫人が、
「ようこそいらしてくださいくださいましたわ!今日は楽しんでらしてくださいね。」
と二人をほかの参加者に紹介し始める。 といっても、すでにダイニングルームや図書室、プールサイドで顔見知りになった人々ばかりで困ることなどないのだが。
夫人が身をかがめてカミュに耳打ちをする。
「リーニャは上の寝室にいるのよ。 ほら、ほかの方には秘密にしてるでしょ。」
ああ、そうか、と残念そうなカミュに、
「でも、明日でお別れになってしまうし、あなた一人で上に上っていってしばらく遊んでらっしゃいな。 かまわないことよ。」
とささやいて螺旋階段を指差すではないか。
「え………あがってもいいですか、マダム。」
「あなたならいいわ。 そのかわり30分位したらまた降りてきてちょうだいね。」
「はい!」
アイオロスの手を引いてこのことを話すとだいぶ驚いたようだが、お行儀よくするように、と言われただけですんだ。 いわれなくともカミュの行儀が間違いないことはこの船の誰もが知っていることなのだ。
パーティーの場となるこの広いリビングには十数人の人が集まっていてめいめいが好みのカクテルを持ちながら話に花が咲き始めている。 軽快な音楽が流れていて、仮に上にいる猫が鳴き声をあげても聞こえることはないだろう。
紳士たちに囲まれているモレル氏もカミュが上に行くことは最初から承知しているようで、螺旋階段をのぼり始めたカミュに軽くウィンクをしてくれた。
ドキドキしながら階段をのぼりきるとそこもまた広いリビングになっていて奥に扉が見える。
「リーニャは奥の部屋にいるわ。 おとなしいからドアを開けたくらいでは出て来ないから大丈夫よ。」
そう言った夫人の言葉を思い出してそっと扉を開けると、なるほど奥のほうにある立派な<ベッドにゆうゆうと寝そべっている猫が見えた。
長毛の真っ白なふわふわの猫がカミュには可愛くてならないのだ。 暮らしていたパリの救済院にも何匹もの猫がいて、毎日寂しい思いをしていたカミュにはとてもいい遊び相手だったのだ。
「リーニャ…!」
立派なベッドにドキドキしながらそっと近づくと、大きな眼を見開いてこっちを見たがすぐまた眠そうに眼を閉じる。 そっとベッドに登ったカミュが手を伸ばして耳の後ろを静かに撫で始めた。

客の中にはバイオリンを演奏できる女性がいてリクエストに合わせて自由なアレンジの曲を弾き始め場を華やがせている。 ただ一人アルコールを飲めないアイオロスが話の輪の中でふと気付くと、カミュが上に行ってから40分くらいたっているようだ。 
「マダム、まだカミュが戻ってこないのですが、ご迷惑をおかけしていないといいのですが。」
「あらあら、小さい人だから眠ってしまったのかしら? 」
と首をかしげた夫人がカクテルの盆を捧げてきたバトラーに様子を見てくるように声をかけた。
「かしこまりました。」
バトラーが螺旋階段をのぼってゆき、しばらくすると降りてきて
「よくお休みになっておられますが、いかがいたしましょう?」
と言うではないか。
「ああ、これはとんだ失礼を!」
「いいのよ、まだ小さいのですもの。 でも、せっかくのデザートを食べられないのは残念ね、私が行って来ますわ。」
恐縮するアイオロスに微笑んで今度は夫人が階段を上りそっとドアを開けてみると、なるほど猫とカミュが並んで眠っていてその可愛さといったらないのだ。
「まあ!ほんとによく寝て♪」
起こすには忍びなかったがそういうわけにもいかぬ。 そっと揺り起こすと眼をこすりながら起きてあたりを見回すのが小さい子供特有の頼り無さで夫人にはたまらないのだ。
「さあ、目が覚めた? すこしは下にきて顔を見せてちょうだいな、皆さん、御待ちかねよ。」
猫はまだ長くなって寝ている。 カミュが名残惜しげに 「バイバイ」 と言うと、長いしっぽがパタンと動いた。

ここに集まっている客にカミュのことを知らぬものなどいはしない。
みんなが図書室で本を読んでいる姿や熱心に泳ぎの練習をしている姿を見ていて、眼を細めているのだ。
「君のためにケーキがとってあるからね。」
「明日でお別れだから、私からのジュースを飲んでいただける?」
「ギリシャに行っても忘れないでね。」
親しい言葉をかけられたり青い眼のきれいさをあらためて誉められたりするのが、カミュにはとても面映い。
困ってしまってはにかむと、それがまた可愛いとみんなは声をそろえて笑うのだ。

おいしいものを食べるとカミュのまぶたはまた重くなる。 もとより大人の話題にはついていけないので、ふっくらしたソファーに座って隣りのアイオロスに寄りかかっているといつの間にか寝息を立て始めているのだ。
「マダム………そろそろおいとまをさせていただいたほうがよいらしいです。」
申し訳なさそうにアイオロスがそう告げると、
「それが良さそうですわね。 あなた、お二人がお帰りになりますわ。」
聞きつけたモレル氏が寄ってきてカミュを胸に抱いたアイオロスに小声で別れを告げる。 にこやかに挨拶を返したアイオロスが廊下に出たときだ。
「たいへんだっ! 上から人が落ちたっ!!」
誰かの叫び声が部屋の中から聞こえ、それとほとんど同じタイミングで鈍い水音がした。 女性の悲鳴が響く。
モレル夫妻がぎょっとして立ちすくんだとき、
「カミュを頼みます!」
モレル氏に眠るカミュを押し付けたアイオロスが室内へとって返したかと思うと、ベランダから下を覗き込んで波間に浮き沈みする人影を認めるや、ジャケットを脱ぎ捨てて真っ暗い海に身を躍らせた。 慌ててあとを追ってきたモレル氏に抱かれたカミュはちょうどそのときに眼を覚まして、アイオロスの後ろ姿を見たのだ。
「誰か、すぐにキャプテンに連絡して船を止めさせろっ! スクリューに巻き込まれるぞっ!!」
「早くっ、急いでっ!」
恐怖に眼を見開いたカミュがモレル氏にしがみついた。

即座にバトラーが電話をしてから船が完全に停止するまでには、ゆうに5分はかかっただろう。
その間、モレル氏のパーティーに参加していた全員が息を飲んでゆるやかにうねる海面を見つめていたが、無情に進む船はアイオロスが飛び込んだ地点からはどんどん遠ざかり、いったいどのあたりがそうだったのか、もはや誰にもわかりはしないのだ。
やがて後方から小型船が下ろされて捜索が始まった。 鉛色の海面を幾筋も灯りが縦横に交差して人影を探しているのがここからでも小さく見える。
手すりにしがみついてアイオロスの姿を探すカミュを見かねた夫人が室内に連れて行こうとしたが、とても言うことを聞くものではない。
「アイオロスがいなきゃ、だめだから………」
そう呟いたきり、涙の滲む眼ではるか後ろの水面を見つめて動かないのだ。
困った夫人が膝をついて後ろから抱えるようにすると、小さいからだが震えているのがよくわかる。
「大丈夫よ、きっと助かるわ! 元気を出して! 大丈夫よ………」
声が震えそうになるのを必死でこらえながら抱き締める。
「もし………もし、アイオロスが帰ってこなかったら………ぼく、どうしよう……」
「そんなことはないわ、きっと無事に見つかるわよ、心配しないで!」
「でも、海って深いんでしょ………海の水、たくさん飲んだら息ができなくなっちゃうんでしょ………アイオロス…」
「カミュ……」
「ぼく………また一人になっちゃう………」
夫人は我慢ができなくなった。
「もし………もし万が一のことがあったら、うちの子になりなさい。 なんの心配も要らないから……」
思い切ってそう言ったとき、カミュの答えは意外だった。
「ううん、だめなの! ぼくは聖域に行って黄金聖闘士にならなきゃいけないの! 立派な聖闘士になるってアイオロスと約束したから!」
「………え? なあに?」
そのときだ、部屋の電話が鳴り、すぐそばに控えていたバトラーが受話器を取った。 みんなが息を飲んで振り返る。
「キャプテンからです。 お二人とも無事に救助されたそうでございます。」
わっと歓声が上がり、夫人がカミュを抱き締めた。

すぐに捜索が始まることを確信していたアイオロスは、溺れかけていた男を見つけるとしがみつかれないように慎重に後ろから近づき無理のない姿勢で息ができるように気をつけながら片手で抱えて船から遠ざかったのだ。 これだけの大きな船が停船するまでには何分もかかる。 下手をすれば巨大なスクリューに巻き込まれて切り刻まれる恐れもあるのだった。
上から落ちてきた男は意識がないらしく、それが水面に落ちたショックによるものか、突然のアクシデントで意識をなくして落ちたものか、アイオロスにはわからない。 ともかく呼吸を確保して安全だと思われるところまで離れているとやがて捜索が始まった。
サーチライトがこちらを照らした瞬間に手を挙げて合図したのがすぐにわかったらしく船がどんどん近づいてくる。 まず落ちてきた男を引き上げるのに手を貸して、そのあと差し出された手につかまりながら舷側に手を掛けると身軽に船上に上がったところでこの件は終ったとアイオロスは考えた。
と言いたいところだが、ここは聖域ではなかったので、それだけではむろん終らなかったのだ。
甲板で応急手当を受けた男が船に着いてから医務室に担架で運ばれていったのを見届けて、カミュが心配しているだろうからと部屋に帰ろうとしたアイオロスだが、まず待ち構えていたクルーが手近な部屋にアイオロスを連れてゆき濡れた服を上から下まで新しいものに着替えさせてくれた。 このままで部屋に戻ることは有り得ないことらしかった。
さっぱりとした服装になって通路に出るとキャプテンに丁重に礼を言われ、ついで医務室での診察を勧められてそれを断るのに数分かかったのだ。 横では事情を聞きたそうなクルーが待ち構えていて、さらにそれと平行して大きなバスタオルを持った女性スタッフが肩を覆ってくれている。
「ほんとうに私はなんともありませんから。 」
「しかし、念のために検査を受けられることをお薦めします。」
キャプテンにも義務があるようで、アイオロスが大丈夫だと言ったくらいでは引き下がりそうもない。 仕方がないので、
「では、部屋に戻ってカミュを安心させてから、検査をうけるというのではどうでしょう?」
このくらいのことは聖域では日常茶飯事なのだがと苦笑しながらそう言うと、キャプテンもほっとしたらしい。
「それでは本日はご協力まことにありがとうございました。 明日あらためてお礼に伺います。」
かちっとかかとを合わせたキャプテンに敬礼までされたのだった。

タオルを持ったスタッフを連れながらモレル氏の部屋に戻ってからが、またたいへんだった。
誰一人帰らずにそこにいて、アイオロスが入ってゆくと、わっと歓声が上がり拍手の渦で取り囲まれたのだ。 みんなが口々に身の危険をかえりみずに飛び込んだ英雄的行為を褒めたたえ、それほどのこととは思っていなかったアイオロスをおおいに驚かせた。 聖域では百人救って帰ってきても軽く頷かれるだけで、誰に誉められるわけでもないのだから。
モレル夫人に手を引かれたカミュが真っ赤な顔をしてアイオロスにしがみつき、
「髪の毛が濡れてる……」
と小さな声で気にかける。
「マダム、ご心配をかけましたが、私はなんともありませんので。」
「この子がとても心配していましたのよ。 一人じゃ、聖域というところに行けないと言って。」
見ると紅潮した頬に涙のあとが見える。
「カミュ…」
頭を撫でてやると小さな溜め息が洩れた。

その後、そばを離れようとしないカミュを連れて医務室に行き、心電図をとり血圧をはかり医師の問診を受け、やっと自室に帰ったのは夜中に近かった。
驚いたことに浴槽には湯がなみなみと張られ、テーブルには暖かい飲み物のポットとサンドイッチまで用意されている。
添えられていたカードにはキャプテンの署名があり、アイオロスを感心させた。
「早くお風呂に入らなきゃ!」
「ああ、そうだね、そうしよう。」
夏のことで冷えはしないものの、さすがに塩水で身体がべとついている。
まだ使っていなかったカモミールの入浴剤を入れたカミュが小さな手でアイオロスに抱きついてきた。
「よかった………戻ってきてくれて…………ほんとによかった。」
「あのくらいはなんでもないのだけれど、カミュにも他の皆さんにも心配をかけた。落ちた人も無事なようでよかったよ。」
「うん、ほんとに。」
カモミールの甘い匂いが浴室に満ち、カミュの興奮もおさまってきたようだ。
「これ、リンゴの匂いみたい。」
「カモミールはギリシャ語では chamaemellon 『 大地のリンゴ 』 という意味だ。 」
「ふうん! ぼく、リンゴ好きだよ。」
「私もだ。」
「うんっ!」
カミュがにこにことする。 この騒ぎがあってから初めての笑顔だった。


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          慣れないパーティーに出ていたアイオロスを慣れた日常に引き戻してしまいましたね。
          黄金だから少しくらいは見せ場を、と思ったら前段階が長くなりました。
          タイタニックみたいなことはできないので、さらりと人助け。

          こんな豪華客船の上層デッキから直接海面に落ちることが可能かどうかはちょっと謎。
          クイーンメリー2世号の写真を見ると、
          甲板が周りを取り巻く形になっていて、海に落ちることはなさそうな気もします。
          ちなみにQE2の海面からの高さは23階建てビルに相当する72メートルとか。
          アイオロスはせいぜい20メートルの高さから飛び込んだと考えたいのですがいかがなものでしょう?

          カモミールは楽しいおまけ♪