裏磐梯の主な湖沼は5つで、それぞれに特徴がありますから数日かけてハシゴするのも楽しいでしょう。そして福島県を代表する景勝地だけに、どの湖沼も景観は美しく水色はクリアー。キャスティングするだけでもイイ気分になります。また、ジェットスキーなどのマリンスポーツも行われておらず、ヘラ師、コイ師もほとんどいないため、まさにバスアングラー天国。当然ですが、各自ゴミは持ち帰りましょう。 |
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- 桧原湖(ひばらこ) - | |
言わずと知れたスモールマウスバスの聖地。釣れるバスの90%以上がスモールマウスバスです。 |
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北部の景観は南部と大きく異なり岩が少なく、湖岸もさほど変化に富んでいるわけではありません。また、平均水深も南部より深いのが特徴です。一方の南部は大小の島や水中島、ワンドなど地形変化に富み、レンタルボート店も多いので人気があります。北部と南部の釣り人の比率は大まかに言って3:7程度になります。 ・標高=822m ・湖岸周=37.5km ・最大水深=31.0m 深浅図を見る |
- 曽原湖(そはらこ) - | ||
裏磐梯で一番小さな湖で、1980年代初期からラージマウスバスが釣れました。しかし、レンタルボートがあり全体的に浅いことからフィッシングプレッシャーは高く、釣れるサイズもあまり大きくありません。しかもトーナメントが開催されることもあり、「釣果よりものんびりと釣りを楽しみたい。」というお気楽派に向いています。 |
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湖岸は私有地が非常に多く、ボート(船外機禁止)の利用が現実的です。ただ、年間を通じて水位は非常に安定しており、水位の増減が魚の行動を大きく変えてしまうということがありません。また、小島、枯れ立ち木、ハンプ、オーバーハングなどポイントも分かりやすく、初心者の方も途方に暮れるということはないでしょう。他には、周囲を森に囲まれているため強風の日でも釣りになること、公衆トイレも近いというメリットがあり、特にカップルで釣るには手頃な湖と言えるでしょう。 |
- 小野川湖(おのがわこ) - | ||
「ミニ桧原湖」とでも言うべき湖です。桧原湖の人気にはかないませんが魚影はそれなりに濃く、小島やハンプ、岬やワンドなどの変化に富んだ地形が釣り人の心を刺激します。釣り人もそれほど多くないので穴場とも言えますが、発電のために短時間で水位が変化するので、魚もダム湖のような行動をとるのが普通です。 |
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桧原湖に次いでスモールマウスバスが釣れる割合が高く、スモールが釣れると噂されたのは桧原湖よりも先でした。エレキ付きボートでも十分楽しめる大きさであり遊覧船も運航されていないことから、カヌーやフローターで静かに釣りを楽しむタイプの釣り人に人気があります。また、トーナメントが開催されることもあまりありません。もちろん、景色の美しさも申し分なし。 ・標高=797m ・湖岸周 9.8km ・最大水深 21.8m 深浅図を見る |
- 中瀬沼(なかせぬま) - | ||
沼全体がポイントと言って良く、1日中釣っても飽きません。全体的に浅いため夏にはリリーパッドが形成されます。ここはラージマウスバスが圧倒的に多く大物も釣れることで知られていますが、岸から釣れる場所がほとんどないため事実上フローターバサーの独壇場になります。しかし、現在は釣り禁止になってしまった模様です。う〜ん、残念! |
- 秋元湖(あきもとこ) - | ||
裏磐梯で2番目に大きい湖で裏磐梯の玄関口に位置するものの、釣り人は非常に少なく静かに釣ることができます。ここはラージマウスバスが圧倒的に多かったのですが、2000年頃からスモールマウスバスが釣れる割合が高くなってきました。密放流が原因ではないかと思われます。裏磐梯で最も水位の増減が激しいのが特徴と言えますから、状況変化に対応できない初心者の |
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方にはオススメできません。しかし、他の釣り人に気がねせず、のびのび釣ることができるのはメリットかも知れません。特に中津川ワンドの景観は素晴らしいものがあります。ただし、中津川へ通じる湖岸沿いの道路は幅が非常に狭く見通しも悪いので、通行の際には注意が必要です。また、岸釣りできるのはダムサイト周辺と中津川ワンドまで。それ以外はボートでなければ攻めきれませんが、西風が吹くと荒れるので注意が必要です。 ・標高=736m ・湖岸周 19.9km ・最大水深 34.5m |
福島県では2001年6月1日よりブラックバスとブルーギルの移植が 禁止になりました。違反すると懲役2ヶ月以内または罰金10万円 |
裏磐梯バスフィッシング情報 〜桧原湖とスモールマウスバス〜