→main
コラム
 vol.7 栗田有起ずっぽり

なんかすごいことになってるなあ。というのが正直な感想です。

私はここのところ金がないので、本ばかり読んでいる。
CDと本どっち買おうかな。。と悩んでいると、どうやら私は本を選ぶらしい。ということが最近になって分かってきた。本なら少しは長持ちするだろう。とい う単純な理由と、あちこちにあるブックオフのせいなのだが。
それでも、そのなけなしの金で買う本。当然慎重 になる。はずなのだが、どうしてもへらへらと、ジャンキーかポテトチップス中毒者のように買うのを止められない作家がいる。それが栗田有起である。

だいぶ前に日記でも書いたのだが、集英社文庫の「お縫い子テルミー」を皮切りに全文庫化作品を制覇。新潮社の「YOMYOM」に時々出ているのもチェック (ひとつだけ逃した、ちくしょう)。残っている既刊本は「マルコの夢」のみになり、探すがなかなか見つ からな い。インターネットで調べたら、どうやらハードカバーででているらしいと分かって、ついでにそのほかの作品もチェックしているとすぐ近くに「蟋蟀」という のがある。

「?」「なんだこれ?」

と思って、見るとどうやら9月に出たらしい。

「しまった新刊か!」

次の日に本屋で入手し、それもすぐ読み終わってしまった。
ああ、読みたい。どこだ「マルコの夢」は? よだれが止まらない。どうしよう? よし明日横浜に。でもお金ないし・・・・。

長くなったがそれほどに今私は栗田有起に夢中である。はっきり言って、何でそこまで好きなのか説明はできない。ただ好きなんだろうと思う。いろいろ説明し ても伝わらないだろうし、なんか解析できるような気がしない。ここが好き。とかじゃない。この人の書く文章が好きなのだ。特に最新作「蟋蟀」(こおろぎ) は最高。いかれてます。
ああ、説明にならんのに何でこんな長文を書いているんだろうか・・!でも、好きだから知ってもらいたいし。まだなんも具体性のあるレビューのようなもの書 いていないし!一行も。

どうやらまだ30代の作家なの で、まだまだ先は長い。本当にありがたい。
栗田さん、頑張らないで頑張ってください!
 (hayasi keiji,08/11/5)
  →コラムのトップへ