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表 現
“ネパールに中学校を!” 合い言葉にチャリティ公演
琉音研など6グループが琉球王朝芸能鑑賞の宴
昨年に次いで2度目、560人の聴衆を魅了

哀愁溢れる琉球古典音楽と、色鮮やかな伝統的衣装をまといながらのゆったりとした舞踊が聴衆を魅了した

前回のチャリティで建設、今年4月開校したネパールのカリデビ中学校と生徒たち=プログラムから
“ネパールに中学校を!”を合い言葉に、東京・多摩地域で活動している琉球古典音楽「歌・三線」研究会(代表=翁長良賢)の主催による「琉球王朝芸能鑑賞の宴 U」が2004年10月30日、東京・国分寺市のいずみホールで昼・夜2度にわたって開かれた。琉球古典芸能の在京5団体が協賛、小金井市教育委員会などが後援している。

琉球古典芸能によるチャリティ公演は、昨年3月に次ぐもので、ネパール支援としては3度目。これまでの寄金によりネパールに中学校が建設され、今回は学校運営を継続させるために企画された。伝統を重んじ、研鑚してきた琉球古典芸能などの6グループ約120人が出演し、踊り・歌三線・筝・胡弓・太鼓・笛を熱演、約560人(昼夜合計)の観客を魅了した。

公演は「かぎやで風」の斉唱・斉奏で幕を開け、創作舞踊や戦後途絶えていた「柳(やなじ)」などの珍しい踊りのほか、ユーモラスな獅子舞や16人の若者たちによるエイサーを披露し、最後はカチャーシーで盛り上がった。

主催者を代表して翁長さんは「前回のチャリティのみなさんの善意により、ネパールの首都・カトマンズから車で2時間、徒歩で1時間20分ほどの山岳地帯にあるロリトプル村に校舎が完成、4月から開校し、150人の生徒が学んでいる。私たちも琉球伝統芸能の研鑚をさらに積んで、皆さんに楽しんでいただき、なおかつご好意でネパールに中学校が建てられるという、両国のきずなを太くしていければ幸い」と話している。





   * 琉球古典音楽「歌・三線」研究会
     TEL&FAX 042−301−6931(オナガ)

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