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【Event】 2006/05/30 UPDATED


=6月、東京で相次ぎ水俣病50年関連イベント=

“水俣病は終わっていない”を子供たちやアジア・世界に伝えたい

「水俣病公式確認50年」の記念イベントは5月1日に国・熊本県・水俣市による合同慰霊祭を中心に“官製イベント”が開催されたが、東京および周辺でのNGOやNPOの独自のイベントが6月相次いで企画されている。

子供たちに<水俣>を伝えようと設立されて丸6年。100ヵ所以上の出前活動を行なっている<「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク(田嶋いづみ代表)>が“伝えることは街づくりにつながる”として、カメラマンの桑原史成さんと江成常夫さんのトークを皮切りに、6日から1週間にわたって「さがみはらde MINAMATA’S WEEK」を開催、写真展や物産販売も併催する。

NPO「水俣フォーラム」は4月29日に東京・日比谷公会堂で1600人を動員して「特別講演会」を行なったが、6月、7月は平常の「水俣セミナー」を開催する。6月は丸山徳次・龍谷大学教授を講師に迎える。

異色なのは「水俣病は終わらない」事務局が主催するアジアと世界に向けて“水俣病は終わらない”とアピール、発信する講演会で、原田正純・熊本学園大学教授らを講師に迎える。一連のイベントは国内向けがほとんどだが、世界を意識した企画は特徴的。

それぞれの詳細は次の通り。


タイトル 「さがみはらde MINAMATAS  WEEK」
日 時/会 場 06年6月6日(火)〜11日(日)
〈トーク〉 カフェ・ラシェット  TEL 042−746−3737
〈写真展〉 7日から11日  ギャラリー・ラシェット  TEL 042−765−2908
プログラム
6日(火) 
19:00〜21:00

桑原史成氏と江成常夫氏のカフェ・トーク

約45年水俣を撮りつづけてきた桑原史成さんと相模原市在住の江成常夫さんは昭和史への眼差しをもって撮影を重ねてきた二人の<いまを見つめる>眼差しは、これからの市民社会の基になっていくものと捉え、トークを企画。

   *参加費:1500円(1ドリンク・1オードブルプレート付き)

7日(水)
15:00〜17:00

子どもたちのための企画。

*参加費:500円(1ドリンク付き)

8日(木) 
18:30〜21:30

ドキュメンタリー映画『阿賀に生きる』上映と旗野秀人氏のトーク

新潟県・阿賀野川の川筋に生きる人々の川をめぐるくらしと、水俣病におかされてきた事実を、3年にわたる現地での生活と撮影を通して作り上げたドキュメンタリー(24回ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭銀賞他受賞)映画の鑑賞と、新潟水俣病の患者さんの傍らに寄り添い、『阿賀に生きる』の作品を生まれるきっかけをつくり、水俣病の支援活動は地域のコミュニティーを再生し、街づくりすることに他ならないと先駆けて語ってきた旗野秀人さんの滋味あるトーク。

*参加費:1500円(1ドリンク・1オードブルプレート付き)

9日(金) 
15:00〜17:00

地域の学生さんによる学生のための企画

*参加費:500円(1ドリンク付き)

10日(土)
14:30〜18:00

シンポジウム「水俣」から「街づくり」へ

「水俣」の意味をひもとくことで出会ったのは、この街が抱える環境問題に市民としてどう取り組むかという課題。相模原市内の環境問題に取り組む市民と意見交換する共通の「街づくり」を展望する視野を得ることを目的にしたシンポジウム。

 コーディネーターは、市民がつくる総合雑誌『アゴラ』の編集委員の格地悦子さん。                    
           *参加費:1000円(1ドリンク、資料代込み)

10日(土) 
19:00〜21:00

柏木敏治氏 あ・ん・し・んコンサート

水俣在住のシンガー・ソングライター。胎児性水俣病の鬼塚勇治さんの詞に曲をつけた『安心の歌』を中心に寄り添い共感しあう人間関係をこの街にも、との願いをこめたコンサート企画。

*参加費:1500円(1ドリンク・1オードブルプレート付き)

11日(日) 
13:30〜17:00

シンポジウム「伝える」ことと「街づくり」

「水俣」を伝える活動をしてきた中で「  」のなかに入るのは、さまざまな課題でもある。ここ、相模原では、基地を語り、戦車闘争を語り、原爆を語り、沖縄を語るひとびとがいる。「伝える」ことを願って子どもたちに会うことを重ねているみなさんと一同に会し、何をどう伝えたいと願っているのか、また、「伝える」ということはそもそもどのような作業なのかを振り返りたい。

コーディネーターは相模原に在住の教育評論家で、「相模原の教育を考える会」代表の長谷川孝さん。        
            *参加費:1000円(1ドリンク、資料代込み)

主 催 「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク  TEL 090−1603−0686
協 力 プログラムMINAMATA写真展
タイトル 「水俣セミナー」 6月企画
日 時/会 場 06年6月16日(金) 19:00〜21:00
環境パートナーシップオフィス  TEL 03−3406−5180
プログラム

〈講師〉 丸山徳次 (龍谷大学教授/倫理学)

〈演題〉 「『鏡』としての水俣病−水俣病と/の現代」
タイトル 「水俣セミナー」 7月企画
日 時/会 場 06年7月24日(金) 19:00〜21:00
中央大学駿河台記念館510号室
プログラム

〈講師〉 高橋 昇 (生産者グループきばる事務局/元水俣病患者運動事務局)

〈演題〉 「俺の好きな甘夏、俺の好きな患者」
主 催

水俣フォーラム    TEL 03−3208−3051
*ともに参加費1000円(高校生以下700円)

タイトル 「水俣病は終わらない  
       今わたしたちにできること アジアと世界に向けて」
日 時/会 場 06年6月18日(日) 14:00〜17:00
全水道会館 大会議室  TEL 03−3816−4196
プログラム

〈話し手〉 原田正純 (熊本学園大学教授)

       諌山 茂 (水俣病被害者互助会会長)

       佐藤秀樹 (水俣病被害者互助会会長)

       永野いつ香(熊本学園大学大学院)

       海外からのコメント:Penchom Saetang

        (Campaign for Alternative Industry Network)
主 催 「水俣病は終わらない」事務局   TEL 090−6128−9191
*参加費:800円、大学生以下500円(小学生以下無料)
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