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2009/04/09  液肥する


現在の水槽には何の要素が足りないのか?
窒素が足りないかも知れない。。。と言うことは感じているが、窒素を含んだ肥料を与えるのには抵抗があった。
水草水槽を大磯砂で初めて立ち上げた時、最初は順調に育っていた水草の生長が止まり、カリ・鉄分・微量要素が不足していると判断して、それらの養分のみ含まれている肥料を与えれば良かったのに、
身近で手に入る「ハイポネックス・開花促進」を与えてしまった。この肥料にはリンが含まれており、あっという間にコケだらけにしてしまった経緯があるからだ。
窒素を含んだ肥料を与えてよいものなのだろうか?

失礼を承知で、bさんにメールで相談してみた。
bさんからのご回答は、今の状態では窒素のみならずリンも不足しているのでは。とのご指摘だった。
理由は窒素・リンのみでも生長できるマツモの生長が止まっている事だ。
「なるほど...マツモって窒素・リンのみでも生長できるんだ」  又一つ知識が増えた。

では、なぜ窒素・リンの不足している水槽でコケが発生しているのか?
bさんからの回答は明快だった。
真夏にバケツに水を入れ数日経つと、うっすらとコケが生えるのと同じ原理だと言う。
水道水には窒素やリンは含まれていない。要は我が家の水槽が栄養分に対して光量が強すぎるのだ。

分かりやすい回答を頂き、窒素・リンを含んだ液肥を与えることに、ためらいは無くなった。

bさんは私の第二の師匠と呼ばせて頂こう。
窒素・リンが不足しているこの水槽。
当然カリも不足している。魚の糞尿・残餌から窒素・リンは供給されるが、カリは肥料として水槽外から与えないと、全く不足してしまう。
更にbさんから窒素・リン・カリの液肥を与える他にハイポネックス活力液(微量要素)を数日おきに与えると生長が起動に乗りやすいとのアドバイスを頂いた。
早速ホームセンターに肥料を買いに行った。
選んだのはハイポネックス観葉植物。
窒素:リン:カリ=7:4:4:の割合で配合されている。

画像右がハイポネックス活力液

ハイポネックス観葉植物10倍に希釈して1ccずつ与えてみる。
ハイポネックス活力液は原液で2,3日おきに1cc添加
ガラス面にコケが発生しなければ少しずつハイポネックス観葉植物10倍希釈の添加量を増やしていく。
水質を測定してみた。

弱酸性で硬度も全く問題ない。
当然硝酸塩、亜硝酸塩も検出されていない。
4/9時点でのマツモ。
全く元気が無く、枯れる寸前だ。
ルドウィジア ブレビペス
水槽右手前で随分と前からコケまみれになっていた。
bさんの水槽に含まれる栄養素に対して光量が強いと言う事が、
ロタラ系の下で生長している同じルドウィジア ブレビペスで良く分かる。

ロタラに邪魔されて光が届きにくいこの場所で生長しているルドウィジア ブレビペスにはコケが発生していない。

肥料の与え方は
ハイポネックス観葉植物10倍希釈液1ccを毎日添加を基本に、2,3日おきにハイポネックス活力液原液1cc添加
ガラス面にコケが発生しないようならば2,3日のスパンでパイポネックス観葉植物10倍希釈液添加量を1ccずつ増やしていく。パイポネックス原液は2,3日おきに基本1cc添加。
4月9日 ハイポネックス観葉植物10倍希釈液1cc(以下観葉植物)。
ハイポネックス活力液原液1cc添加(以下活力液)。
4月10日 観葉植物10倍希釈液1cc添加
4月11日 観葉植物10倍希釈液1cc添加。活力液原液1cc添加。
4月12日 ガラス面にコケが発生しないので、
観葉植物10倍希釈液2ccに増量添加。活力液原液1cc添加。
4月13日 20リットル換水後、観葉植物10倍希釈液2cc添加。活力液原液1cc添加。
4月14日 観葉植物10倍希釈液2cc添加。
4月15日 観葉植物10倍希釈液2cc添加。活力液原液1cc添加。
4月16日 観葉植物10倍希釈液2cc添加。活力液原液1cc添加。
4月17日 観葉植物10倍希釈液2cc添加。活力液原液1cc添加。
何となくメネデール原液1cc添加。
4月18日 ガラス面にコケが発生しないので、
観葉植物10倍希釈液3cc添加。
4月19日 観葉植物10倍希釈液3cc添加。活力液原液2cc添加。
根拠は無いがカリ(ブラティK相当)2cc添加。メネデール原液2cc添加。
4月20日 観葉植物10倍希釈液3cc添加。カリ(ブラティK相当)2cc添加。

添加後10日位経った頃に、水槽に大きな変化が現れた。
何とコケまみれになっていた、水槽右前のルドウィジア ブレビペスのコケが無くなってきた。

水草が元気になり、コケの勢いが弱まり、ヤマトヌマエビかサイヤミーズフライングフォックスかはたまた、オトシンクルス食べたのだろうか?

ピンボケになってしまったが、グロッソ・スティグマのコケも無くなった。
こんな風に生えていたコケが無くなってしまったのだ。
ラージパールグラスの根元からは新芽が出てきた。
しかし、黄化した部分はそのままだ。
マツモも復活してきた。
その代償と言っては何だが、グレートモス、ハイグロは伸び放題になってきた。
4/20の水槽状態
これでは、コケが発生しない代わりに水草のジャングル状態になってしまう。
それに、液肥を施肥しても何だかグレートモスとハイグロの為に肥料を与えているみたいだ。

ここは一つ冒険。
グレートモス、ハイグロ、カボンバを取り去り、本来の水草のみに戻してみた。
以前使っていた深山石を置いてみたが、レイアウトがイマイチ...  う〜んセンスが無いな〜
随分とスッキリした水槽になったが、これからはこの水草達だけでコケと戦っていかなければならない。
1/3換水後にグロッソ・スティグマを植えている辺りを中心にテトラ・イニシャルスティクを10粒程底床に埋め込んだ。
明日からは又、1cc添加で様子を見ながら施肥していこう。





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